眠くなるイメージのクラシック音楽ですが、実は選曲によって作業効率や集中力をアップさせられるのをご存知ですか?
クラシック音楽と一言で言っても、リラックス効果が高い曲やテンションが上がる曲、感情に訴える曲など様々です。
集中力を高める曲を作業中BGMに選べば、普段より集中力が持続したりモチベーションがアップしたりするかもしれません!
この記事では、作業中に聴くと集中力が上る可能性大!の7曲を厳選してお届けします♪
目次
集中力を高めるクラシック音楽の特徴3つ
クラシック音楽の中で、集中力をアップさせられる曲の特徴は以下の通り。
- ゆったりしすぎないテンポ感
- 強弱が少ない
- 悲壮感や情に訴える部分が少な目
強弱や感情の振れ幅が一定していて、さらに落ち着きすぎず急ぎすぎないテンポが良いです。
クラシック音楽は作業効率を上げる効果も
クラシック音楽は、現代人にとって馴染みが比較的薄いですよね。
あまり聴いたことがない響きを聴くと、私たちの脳は刺激を受けて快楽物質や興奮する物質が出て脳の働きがアップします。
へみ
特に、様々な楽器が一度に奏でるオーケストラは、脳にとってのご褒美です!
さらに、旋律がかけ上っていくような音楽は気持ちをたかぶらせ、前向きに作業に取り組める効果も期待できます。
当ブログでは「テンションが上がるクラシック曲7選!元気になれるクラシック音楽ってあるの?」「朝に聴きたいクラシック音楽20選!朝ごはんや朝活のBGMにおすすめ」など、シーン別のおすすめ楽曲も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪
集中力を高めるクラシック音楽20選
それでは、集中力を高めるのにぴったりなクラシック音楽を20曲紹介します!
作曲された年代・国・楽器編成も比較的バラエティに富んでいるので、きっと好みのものが見つかるはずです。
集中力を高める曲①モーツァルト ディベルティメントK136
モーツァルトの最も有名な曲の一つです。
ディベルティメントとは、日本語では「喜遊曲」と訳されていて、明るく愉快な調子の曲を指します。
へみ
いつまでも少年のようだった、と言われるモーツァルトの性格がよく表れていますよね。
バス(チェロ)・ヴィオラの軽快な刻みがワクワクするような雰囲気を醸していて、作業スピードをぐっと上げてくれるでしょう。
参考:【クラシック音楽】モーツァルトのオーケストラ&室内楽曲おすすめ10選
集中力を高める曲②ショパン 別れのワルツ
ショパンというと超絶技巧な練習曲が目立ちますが、ワルツやバラードのようなしっとりした曲も魅力的です。
思わず感情移入してしまう曲も多いのですが、このワルツはすーっと集中力を高めてくれます。
短調の和音に始まり長調の終止に移り変わるのが絶妙にスムーズで、不思議な安心感もありますよね。
参考:0・1・2歳児におすすめのクラシック音楽10選!言葉の発達を促すって本当?
集中力を高める曲③ドビュッシー アラベスク1番2番(二つのアラベスク)
アラベスク、とは「唐草模様」の事で、多数の作曲家がアラベスクというタイトルの曲を作曲しています。
沢山のアラベスクの中で、個人的にピカイチなアラベスクがドビュッシーのアラベスク。
へみ
数多あるクラシック曲の中で、私が一番好きなのがこの「二つのアラベスク」なんです。
転がるようなメロディでしっかりアラベスクが表現されつつ、フランス印象派らしい色彩豊かな表情にうっとりしますよね。
参考:クラシック音楽のドビュッシーってどんな人?名曲7選を半生とともに紹介
集中力を高める曲④バッハ 主よ、人の望みの喜びよ
神への賛美の気持ちに溢れたコラール「主よ、人の望みの喜びよ」も、集中力を高めるのにぴったりです。
いきなり天に上るようなメロディから始まるこの曲は、沈んだ気持ちを上向きにしてくれるような不思議な魅力があります。
オルガン、オーケストラ、ピアノバージョンとありますが、ピアノバージョンが比較的集中力が高まりやすいでしょう。
参考:結婚式・披露宴で流すのにおすすめなクラシック音楽10選!BGMにぴったりなのは?
集中力を高める曲⑤ブラームス ハンガリー舞曲第5番
テレビ番組やCMなどでもよく使われるハンガリー舞曲第5番。
ちょっと暗めの曲調ですが、常に裏打ちのリズムが刻まれているので集中力を持続させるのに役立ちます。
ちなみにリンクのYouTube動画はなんと、2021年ショパンコンクール2位の反田恭平さんと4位の小林愛実さんの連弾!息がぴったりあっていて、臨場感あふれる演奏は必見です。
参考:テンポの速いクラシック音楽20選!初心者でも退屈にならない楽しい曲
集中力を高める曲⑥シューベルト ピアノ五重奏曲「ます」4楽章
音楽の授業で聴いたことがある人も多い「ます」も集中力を高めてくれます。
基本的に長調で明るい曲調で、さらに変奏曲(主題に装飾を付けて繰り返しながら発展させていく)という曲の構成も聴いていて落ち着きますね。
歌曲バージョンもありますが、1曲の長さが短めなのと、歌曲という特性上どうしても「耳が持っていかれる」感があるのでピアノ五重奏版がおすすめ。
参考:【クラシック音楽】コントラバスの音色の特徴と名曲10選
集中力を高める曲⑦モーツァルト きらきら星変奏曲
「ます」と同じく変奏曲からもう1曲!モーツァルトのきらきら星変奏曲もプレイリストに加えてみてください。
最初のほうのシンプルな部分で頭がクリアになり、徐々に盛り上がる中で集中力が高まっていきます。
へみ
ちなみに「きらきら星」というタイトルは、モーツァルトの死後つけられたもので、日本独自のものって知っていましたか?
もともとはフランスで流行っていた恋愛ソングを一部引用したものなのですが、今となってはキラキラしたモーツァルトの音楽にお星さまのイメージがぴったりですよね。
参考:【クラシック音楽】モーツァルト至極のピアノ曲10選!傑作はピアノソナタ以外にも
集中力を高める曲⑧ラヴェル 水の戯れ
一見、斬新な和音とメロディの曲ですが、きちんと形式に則った構成になっていてテンポも分かりやすいです。
ラヴェルは音楽の古典的様式を守ったうえで色彩豊かな表現をすることにこだわった作曲家なので、どの曲も聴き始めると集中力が高まりやすいです。
参考:【クラシック音楽】モーリス・ラヴェルってどんな人?代表曲とエピソード
集中力を高める曲⑨ベートーヴェン ヴァイオリンソナタ第5番「春」
情熱的な表現が多いベートーヴェンですが、この「スプリングソナタ」は明るく朗らかな曲調でファンも多い曲です。
実はこのころ、ベートーヴェンは難聴が悪化してほぼ聴こえなくなっていたとも言われています。
絶望の淵に立たされていた頃の曲ですが、逆に悟って希望を見出したからこその名曲ですよね。
参考:春に聴きたいクラシック音楽20選!春のピアノ曲&オーケストラ曲
集中力を高める曲⑩リスト ラ・カンパネラ
軽く踊るようなピアノの音が印象的なラ・カンパネラ。
もとはパガニーニが作曲したヴァイオリンの超絶技巧曲ですが、リストがパガニーニをリスペクトして編曲し、今では原曲をもしのぐ人気曲となっています。
高音で繊細な曲調なので、集中力も研ぎ澄まされそうです。
参考:フランツ・リストの名曲5選!クラシック音楽界きってのモテ男の晩年までたどる
集中力を高める曲⑪チャイコフスキー くるみ割り人形より「行進曲」
チャイコフスキーは「メロディーメーカー」とも呼ばれていて、叙情的で泣ける曲が多いのですが、くるみ割り人形は比較的ポップで作業用BGMとしても適している組曲です。
行進曲は、木管楽器が主体のあたたかいファンファーレと弦楽器の軽いピチカートが特徴のマーチ。
どことなくノスタルジーが漂いますが、テンポが良く、ワクワクしてモチベーションが上がりそうですよね。
参考:【クラシック音楽】ロシアの作曲家はどんな人がいる?ロシア5人組の関係とは
集中力を高める曲⑫アンダーソン タイプライター
まさに作業用BGM!
アンダーソンが、忙しく働いているタイプライターの様子を曲にしました。
実際にオーケストラの中心にタイプライターがおかれていて、曲調に合わせて改行する様子が楽しいです。
参考:クラシック音楽初心者にもおすすめ!ルロイ・アンダーソンの名曲7つを半生とともに紹介
集中力を高める曲⑬J.S.バッハ 無伴奏チェロ組曲 第1番より「プレリュード」
チェロは人間の声域に一番近く、自然と安心感を与えてくれる楽器です。
そんなチェロだけで演奏されるバッハの「無伴奏チェロ組曲」は、たった1つの楽器だけで演奏されているとは思えないほどの奥深さ。
特にこのプレリュードは、前へ前へと進むような、イキイキした曲調が魅力です。
参考:【クラシック音楽】チェロの音色の特徴と名曲10選!オーケストラで活躍する曲とは?
集中力を高める曲⑭ワーグナー ジークフリート牧歌
初演はワーグナーの自宅、前年に息子「ジークフリート」を出産した妻コジマのためにワーグナーが作曲した交響詩です。
自宅にオーケストラをそっとスタンバイさせ、目覚めの音楽として朝7時半(!)から演奏されたとあって、ドラマチックな展開は控えめ。
演奏時間は約20分で、終始穏やかな曲調なので、作業用BGMとしてもぴったりです。
参考:なぜ嫌われる?リヒャルト・ワグナーの名曲5選(クラシック音楽)を彼の半生とともに紹介
集中力を高める曲⑮シューマン 子供の情景より「トロイメライ」
うっとりと夢見心地な子供の心情を表現したとあって、ぐっと「思想の世界」に引き込まれる音楽です。
へみ
周囲の雑音をシャットアウトできるイヤホンで聴けば、音が鳴っていない休符の時間までも浸ることができます♪
特に夜の作業にぴったりで、神経が研ぎ澄まされるような感覚になれるでしょう。
参考:【しっとり】夜中に聴きたいクラシック音楽7選!夜更かしのお供に◎
集中力を高める曲⑯ヘンデル 水上の音楽 第2組曲より アラ・ホーンパイプ
トロイメライが「夜の音楽」だとすれば、ヘンデルの水上の音楽は「朝の集中力を高める」のにぴったりです。
水面に太陽の光がキラキラ反射するなか、貴族が舟遊びを楽しむためのBGMとして作曲された曲だけあって、とても気分が高揚します。
参考:朝に聴きたいクラシック音楽20選!朝ごはんや朝活のBGMにおすすめ
集中力を高める曲⑰ビゼー アルルの女より「メヌエット」
ハープとフルートの優雅な響きは、特に女性が心地よく感じやすい組み合わせです。
ゆりかごのように一定のテンポで、ふんわりと進行していくメヌエットなので、この曲がかかったときはちょっと小休止して脳を休めるのも良いですね。
参考:クラシック音楽のメヌエットって何?メヌエットの名曲5つを紹介
集中力を高める曲⑱リムスキー・コルサコフ 熊蜂の飛行
熊蜂がぶんぶん飛ぶ様子が表現されている「熊蜂の飛行」。
安心感はない曲調ですが、テンポが良く「やらなきゃ」という気持ちが高まります。
集中力を高める曲⑲サティ ジュ・トゥ・ヴ
一見シンプルなワルツですが、ピアノ版のジュ・トゥ・ヴはメロディラインが低めの音域で設定されています。
軽やかなワルツですが落ち着いて聴きやすく、しかも曲調に暗い部分もないので集中できます。
参考:甘いメロディのクラシック音楽10選!スイーツを食べるときや好きな人と過ごすときに
集中力を高める曲⑳ドヴォルザーク ユモレスク第7番
「ユーモアのある」「きまぐれな」という意味があるユモレスク。
クラシック音楽は時に緊張感があるものですが、この曲は肩の力をそっと抜いてくれます。
中間部の叙情的な部分も魅力的ですよね。
集中力を高めるクラシック音楽、聴き方のポイントは?
集中力を高めるクラシック音楽は、作業の邪魔をしないように小さな音で聴くと良いでしょう。
ですが、繊細なクラシック曲だと「pp(ピアニッシモ)」の部分になると聴こえなくなってしまうことも・・・
なので、集中力を高めたいときのクラシック音楽は
- ハイレゾクラスの高音質
- ライブ音源ではなくスタジオ録音
といった条件で探すと良いですよ。
さらに、イヤホンもハイレゾ対応の高品質がベスト!音質が良いと、作業にもぐっと集中できる事間違いなしです。
集中力を高めるクラシック音楽を探すなら
紹介した7曲はどれも人気の曲なので、CDを探すとなると一苦労。
たくさんのアーティストが曲を出しているので、どれを選べば良いか分からなくなってしまいます。
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