クラシック音楽ってなんだか退屈そうなイメージがありませんか?
モチベーションを上げたいとき、気分をアゲたいときには向かなさそうですが、実はそうでもないんです。
へみ
アップテンポなクラシック音楽もたくさんあって、初心者さんでも楽しい気分になれるんですよ♪
そこでこの記事では、テンポが速くて気分が上がりやすい曲を20曲厳選してお届けします!
目次
クラシック音楽でも「テンポの速い曲」はたくさんある
クラシック音楽には高いリラックス効果があるのは周知の事実です。
ですが、400年の歴史を持つクラシック音楽。
キレイな曲だけでなく、楽しい曲、速い曲、怖い曲なんかもたくさんあるんです。
テンションが上がるクラシック音楽
以前、当サイトではテンションが上がるクラシック音楽を取り上げました!
テンションが上がるクラシック音楽には、アップテンポなものも多いです。
速いテンポ、かつ曲調が明るめな曲はテンションが上がりますよね。
超絶技巧が楽しいクラシック音楽
すごーく難しい曲(超絶技巧曲)もテンポの速いものが多いです。
へみ
ゆっくりなテンポで音符をたくさん詰め込んだ曲もありますが、基本的には速いですね。
難しい曲を完璧に弾きこなしている音源は、聴いているだけでも「すごい…!」と楽しくなります。
【弾けない】ピアノの超絶技巧曲7選!テクニカルなのに美しくて聴きやすいクラシック音楽
テンポの速いクラシック音楽はモチベーションもアップ
アップテンポなクラシック曲を聴くと
・テンションが上がる
・やる気が出てくる
・楽しい気分になる
という効果が期待できます。
リラックスシーンにクラシック音楽を聴いている、という人は、ぜひモチベーションを上げたいときにも聴いてみてくださいね♪
テンポの速いクラシック音楽10選【有名曲編】
それでは、クラシック音楽の中でも有名どころの「テンポの速い曲」を10曲紹介していきます。
運動会やCMで聴いたことがありそうな曲ばかりをピックアップしてみました♪
モーツァルト フィガロの結婚より「序曲」
一組の結婚をめぐるドタバタ喜劇である「フィガロの結婚」。
序曲はモーツァルトらしい明るさと、物語の展開の速さを予感させるスピード感が心地よい1曲です。
へみ
フィガロの結婚の物語はたった1日の出来事なんです。
序曲自体は5分ほどで、モーツァルトのオーケストラ曲の入門にもおすすめです。
参考:【クラシック音楽】モーツァルトのオーケストラ&室内楽曲おすすめ10選
サラサーテ ツィゴイネルワイゼン
スペインの作曲家、サラサーテのヴァイオリン超絶技巧曲です。
ハンガリー風の、ジプシー風のメロディが組み合わされて出来ていて、全体的に哀愁漂う曲ですよね。
3楽章からなっていて、アップテンポなのは3番目の「アレグロ・モルト・ヴィヴァーチェ」です。
参考:【クラシック音楽】ヴァイオリンの音色の特徴と名曲10選
ショパン 子犬のワルツ
生まれて間もない仔犬は、自分の尻尾を追いかけてクルクル回ることがあります。
その様子を表現したショパンの仔犬のワルツは、アップテンポな曲の中でも軽やかで愛らしいです。
超有名な曲なのでアマチュアでも弾ける人が多い曲ですが、プロの弾むようなタッチの音源は一味違いますよね。
ロッシーニ ウィリアム・テル序曲より フィナーレ
運動会でもおなじみの曲なので、聴くと「動かなきゃ!」と思う人も多いのではないでしょうか。
へみ
主題を繰り返しながら盛り上がる分かりやすい構成なので、聴いていて全く退屈しませんよね。
ロッシーニはこの曲を37歳で書き上げたあと、現代でいう「早期リタイア生活」に入りました。
オペラを1か月以内に書き上げてしまうロッシーニが、このウィリアム・テルには5ヵ月かかったとの事…集大成として並々ならぬ気合を入れていたのかもしれませんね。
リムスキー=コルサコフ 熊蜂の飛行
まさにハチの羽音のような絶妙な音の重なりが面白い曲です。
メロディラインのモチーフは簡単なのですが、花から花へ飛び回るハチのように、半音階が次々と展開していくので飽きませんよね。
ハチャトゥリアン 剣の舞
バレエ「ガイーヌ」で、クルド人が戦いの踊りを踊るシーンで使われている曲です。
最初のインパクトが強すぎる曲なのですが、最後までよく聞くと「アルメニア風」「東洋風」など、民族音楽的な要素が散りばめられていて面白いです。
へみ
ハチャトゥリアンは急遽依頼され、この曲をなんと一晩で書き上げたとの事!
ハチャトゥリアンの焦りが伝わってきますよね。
ブラームス ハンガリー舞曲5番
ブラームス一番の出世作と言っても過言ではないハンガリー舞曲。
当時流行り始めていたジプシー風のメロディーを即座に取り入れ、大ヒットしました。
基本的にアップテンポな第5番ですが、中間部に穏やかなシーンがありメリハリが効いています。
ベートーヴェン ピアノソナタ「月光」第3楽章
ベートーヴェンがピアノ指導をしていた年下の女性へ送られたことで有名なソナタ。
ベートーヴェンは彼女に恋をしていたと言われていて、古典派からロマン派に時代が移り行くなかで曲に「感情」を入れ込み始めた時期でもありました。
3楽章はまさに「激情」とも言える楽章で、終始激しく動き回る曲です。
ドヴォルザーク 交響曲第9番 「新世界より」 第4楽章
金管楽器のファンファーレがふんだんに使われた、疾走感ある楽章です。
速いテンポの中にもそれまでの各楽章のモチーフが散りばめられていて、全楽章通して聴いていると巧妙な作曲技法に唸らされます。
チャイコフスキー バレエ「くるみ割り人形」よりトレパーク
ロシアの農村地帯の踊りであるトレパーク。
へみ
イメージとしては、コサックダンスを思い浮かべると良いです♪
実際のバレエではお菓子の精が踊る踊りなので、華やかさやかわいらしさもあるアップテンポ曲です。
テンポの速いクラシック音楽10選【マイナー曲編】
続いては、クラシック音楽の「テンポの速い曲」で、個人的おすすめ曲を10曲紹介です。
へみ
あまり聴き馴染みのない曲も多いかと思いますが、聴いていて楽しくなるような速さの曲ばかりですよ
リスト 半音階的大ギャロップ
ギャロップ、というのは1800年代前半にウィーンで流行したダンスの事。
文字通り馬の疾走する様を表現していて、馬の蹄の音のような弾むリズムが取り入れられているのが特徴です。
リストはこのギャロップのリズムを自身の超絶技巧を発揮できる形で作曲しました。
へみ
超絶技巧すぎて、聴いていてもワケが分からなくなってきます(笑)
フランツ・リストの名曲5選!クラシック音楽界きってのモテ男の半生をたどる
ビゼー 歌劇「カルメン」より”第一幕への前奏曲”
華やかなストリングス、シンバルやトライアングルといった「キラキラした」打楽器の装飾が楽しい曲です。
テンポは一定でマーチ風なのですが、中間部には曲調ががらりと変わるのでさすがオペラ音楽と言ったところ。
ベートーヴェン 交響曲第7番 第4楽章
ドラマ「のだめ」のオープニングで人気に火がついたベートーヴェンの7番ですが、4番はハイテンションで駆け抜ける楽しい楽章。
2拍子の2拍目にアクセントを置いた、一風変わったリズムが特徴なのですが、それが絶妙なノリを生み出しています。
ラヴェル 夜のガスパールより第3曲「スカルボ」
スカルボ、とはいたずら好きな妖精の名前です。
へみ
この曲のもととなった詩の中では、スカルボは自由に部屋の中を飛び回ります。
ラヴェルはこの軽やかで不気味な妖精を「世界で一番超絶技巧な曲」に仕立て上げました。
サン=サーンス オペラ「サムソンとデリラ」よりバッカナール
よく吹奏楽コンクールで演奏される曲目なので、吹奏楽に縁がある人にとってはかなりメジャーな曲かもしれませんね。
アラビア風の旋律が随所に見られ、人々が妖艶に踊り狂う様が見事に表現されています。
ちなみに「バッカナール」とは、酒の神の事。酒も男女も入り乱れる狂宴の様子は、以下の記事でも詳しく解説しています♪
参考:クラシック音楽でワインが美味しくなる!優雅&華やかな名曲でワインを楽しもう
アンダーソン フィドルファドル
フィドル(Fiddle)はヴァイオリンの事で、ファドル(Faddle)はくだらない、という意味の英単語です。
また、この曲はアンダーソンが曲を提供していたボストン交響楽団の指揮者「フィードラー」に贈られていて、そのあたりの語呂の良さも関係しています。
へみ
最初から最後まで駆け抜けるような疾走感!
クラシック音楽なのに、子供が聴いたら笑い転げそうなユーモアあふれる曲です。
クラシック音楽初心者にもおすすめ!ルロイ・アンダーソンの名曲7つを半生とともに紹介
ショスタコーヴィチ 交響曲第5番 第4楽章
ショスタコーヴィチはこの交響曲を書く直前まで、ソビエト共産党から強烈な批判を受けていました。
へみ
この当時のソビエト共産党からの批判というと「死刑宣告」とも取れるほど重いものです
そんな共産党への信頼を回復するために書いた交響曲第5番なので、まるで党員を奮い立たせるような雰囲気が溢れています。
特にこの4楽章はベートーヴェンの「第九(歓喜の歌)」にも通じるところがあり、ドラマティックな展開に自然とテンションが上がります。
へみ
実は、この4楽章には「自由への開放」を意味する暗号が隠されているのですが、当時の上層部は気づかなかったようですね。
シューマン クライスレリアーナ
8曲からなるピアノ曲集ですが、すべて連続していてまとめて演奏されます。
へみ
8曲のうち2,4,6曲目はゆっくりなので、速い部分とゆったりした部分の差がかなり激しく感じられますよ
下記に紹介しているアルゲリッチ氏の音源は「高速パッセージ」がすごすぎて、人間の耳には音符が判別できないほどです。
ワーグナー 歌劇「ローエングリン」より 第3幕への前奏曲
ローエングリンというと「結婚行進曲」を思い浮かべる方もいらっしゃるかと思いますが、結婚行進曲はこの前奏曲の最後の部分にモチーフとして現れます。
次々と悪者を倒していく主人公(ローエングリン)の活躍を表すような、豪華絢爛な曲です。
ストーリーが非常に分かりやすく「オペラに肥えた人なら飽きてしまいそう」な展開なのですが、そんな事を微塵も感じさせない壮大な音楽はさすがワーグナーといったところでしょう。
参考:リヒャルト・ワグナーの名曲5選(クラシック音楽)を彼の半生とともに紹介
チャイコフスキー 歌劇「エフゲニー・オネーギン」より ポロネーズ
主人公の少女は初恋に破れ、とある軍人の婦人となっていました。そこへ初恋の相手が現れて求愛してくるではないですか…!
第二幕でいったん初恋相手にNOを突き付けるものの、複雑な思いが絡み合った舞踏会が始まる…そんな場面でのポロネーズ。
ただ華やかだけではない、少し憂いを帯びた雰囲気が出せるのは、バレエ音楽で経験を積んだチャイコフスキーならではの魅力でしょう。
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