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フランツ・リストの名曲5選!クラシック音楽界きってのモテ男の晩年までたどる

ピアノ上級者でも弾きこなせない曲が多い作曲家の一人が「フランツ・リスト」です。

フランツ・リストで有名な曲は「ラ・カンパネラ」や「マゼッパ」など超絶技巧曲が多いのですが、実は生まれ故郷への思いやクラシック音楽界の発展を願うなど「情熱」に溢れていた人物なんです。

そこでこの記事では、フランツ・リストの代表曲を彼の半生とともに解説していきます!

リストの有名な曲のなかにも当時の感情や状況がよく表れているので、名曲を楽しみながらリストの奥深い人生をお楽しみください。

作曲家のフランツ・リストってどんな人?

フランツ=リスト

まずは、リストがどんな人かを簡単に紹介しますね。

フランツ・リストは1811年にハンガリーで生まれた作曲家です。

へみ

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とはいえ、両親ともにドイツ・オーストリア系の家系。本人もドイツで活動した時期が長いので、あまりハンガリーの作曲家というイメージはありませんよね。

若干10歳でコンサートを開くほど才能に溢れていて、11歳にはウィーンに移住してウィーン音楽院で学び始めました。

15歳で父親が亡くなってからはピアノ講師として家計を支え、その傍ら作曲活動や演奏活動を続けます。

リストは容姿端麗だったこともあり、若い頃から成功を収めた数少ない作曲家のひとり。音楽家同士の交流やチャリティー活動も行っていて、人格者として知られていました。

若くして亡くなる作曲家も多い中、リストは75歳とかなり長生き。ですが晩年は心身ともに病に侵されていたようで、そのころ作曲された曲にも苦悩が垣間見えます。

フランツリストはピアノの魔術師!どんな曲でも初見で弾けた

リストは手が大きく、ドから2つ上のソまで片手で押さえられたと言われています。それだけでなく指の動きも超人級だったので、ほとんどの曲は初見で軽々弾けたそうです。

なので、2回目に引くときは自分流にアレンジしたりカデンツァを加えたりして「2度と同じ曲は聴けない」と言われたピアニストでもありました。

へみ

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リストの名曲は、この巧みなピアノ技術があったからこそ生まれたんですよね♪

さらに情熱的な演奏でピアノが壊れてしまうこともしばしば。リストのコンサートを耐えきったピアノのメーカーが有名になるなど逸話も残っています。

そんなリストの曲も盛り込んだ「超絶技巧特集」もあるので、ぜひ読んでみてください。

【弾けない】ピアノの超絶技巧曲7選!テクニカルなのに美しくて聴きやすいクラシック音楽

フランツリストはクラシック界1,2を争うモテ男!結婚は?

恋

リストといえば「めちゃめちゃモテた」事で有名です。

  • 教え子の貴婦人たちが次々に恋に落ちた
  • 幼少期のクララ・シューマンが演奏を聴いて号泣
  • コンサートで女性たちが多数失神した

など、今でいうアイドル的存在だったと言われています。

付き合った女性も多く、何度か婚約や同棲まで進んだリストでしたが、結婚は一度もしませんでした。

未婚ですが子供は3人いて、そのうちの一人は後にワーグナーの妻となります。

参考:なぜ嫌われる?リヒャルト・ワグナーの名曲5選を彼の半生とともに紹介

人格者のリストは交流も広かった

モテたのは女性からだけでなく、いわゆる人たらし的な魅力があったリスト。チャリティーコンサートを開いたり、無償でピアノを教えたりと「良い人伝説」も多数存在しています。

へみ

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音楽家同士の交流も積極的に行っていて、同世代のショパンやシューマンとは手紙のやり取りも多く残っています。

さらにリストは次世代の作曲家の評論もよく行っていましたが、批評ではなく素晴らしい点を褒めるスタイル。

そして才能を認めた作曲家には資金援助を行うなど、まさに「人格者」と呼ばれるにふさわしい人でした。

フランツ・リストの代表曲5選!有名な曲を半生と解説

それでは、そんなリストの名曲を半生とともに紹介していきます!

作曲年(リストの年齢)曲名
1840年(29歳)
原曲は15歳で作曲
超絶技巧練習曲より「マゼッパ」
1832年(21歳)ラ・カンパネラ
1845年(34歳)愛の夢 3番
1853年(42歳)ハンガリー狂詩曲
1877年(66歳)「巡礼の年」より”エステ荘の噴水”

超絶技巧曲はもちろん、リストの情熱的な部分が表れた曲や晩年の苦悩が感じ取れる曲など「人間味に溢れた」ラインナップとなりました。

超絶技巧練習曲より「マゼッパ」

作曲年は1840年(29歳)ですが、原曲は1826年(15歳)、亡くなった父親の代わりに家族を養い始めた頃に作曲されています。

曲名はフランスの詩人、ヴィクトール=ユゴーの「マゼッパ」という叙情詩(ノンフィクション)に登場する英雄の名前から。

ポーランド王の側近だったマゼッパが不倫の罪に問われ、馬の背に裸でしばりつけられ追放される・・・という様子が描かれていて、主題は力強い鐘の音と3度和音の”蹄の音”だという事が分かります。

ラ・カンパネラ

作曲年:1832年(21歳)

フランツリストの最も有名な曲といえば「ラ・カンパネラ」ですが、この曲は若干21歳で作曲されたというので驚きです。

ラ・カンパネラが作曲された前年、リストはヴァイオリニストのパガニーニと出会います。パガニーニの超絶技巧演奏を聴いて感銘を受けたリストは「私はピアノのパガニーニになる」と周囲に宣言しました。

へみ

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実際、このラ・カンパネラはパガニーニのヴァイオリン協奏曲の一部をモチーフにしています。

このころからリストの曲は超絶技巧に傾倒していくこととなりました。

愛の夢 第3番

作曲年:1845年(34歳)

このころのリストは作曲活動に専念するために、ヴァイマールに腰を落ち着けます。同時にヴァイマールの宮廷楽長に就任し、様々な式典で演奏するための曲を次々と書いてました。

今ではリストの代表曲となっている愛の夢ですが、3つの小品からなっている作品で、もとはソプラノ独唱用の歌曲です。

へみ

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リストは自分の曲を編曲する事がよくあって、ピアノ版は歌曲版から5年後に編曲されました。

いきなり主題(いわゆるサビ)から始まるのは結構斬新で、シューマンやショパンと同じロマン派音楽の特徴がよく表れていると言えます。

ハンガリー狂詩曲

作曲年:1853年(42歳)

リストが作曲家としての活動に脂が乗ってきた時期に作曲されたハンガリー狂詩曲。

自身が11歳まで過ごした事もあって、ハンガリーの舞曲をモチーフにした作品をリストは数多く残しています。

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そこへ空前の「民族音楽ブーム」がやってきて、このハンガリー狂詩曲も大ヒットしました。

特に第2番のピアノ版が有名で、アメリカの映画やアニメに多数用いられています。

一番有名なのは、トムとジェリーの「ピアノ・コンサート」ですね。

「巡礼の年」よりエステ荘の噴水

作曲年:1877年(66歳)

リストは48歳でヴァイマールの宮廷楽長を辞め、50歳になるとローマに移住します。実はリストはカトリックの信仰が深く、移住後まもなく聖職に入ります。

へみ

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日本で言うと出家のイメージですね。

そして作風も「宗教的」「無調性」にだんだんと傾いていきました。リストはロマン派時代の作曲家ですが、このころの音楽は次の時代”印象派”に大きく影響を与えています。

このエステ荘の噴水は、水がモチーフとなった美しいピアノ曲で、のちに印象派のドビュッシーやラヴェルもこの曲の影響で「水モチーフ」の曲を作曲しています。

参考:クラシック音楽のドビュッシーってどんな人?名曲7選を半生とともに紹介
参考:【クラシック音楽】モーリス・ラヴェルの生涯を7曲の名曲ともに解説

まだまだある!フランツ・リストの名曲を一挙紹介

前の項では、フランツリストの音楽人生の中で特に影響が大きいと思われる代表曲を紹介しました。

ですが、まだまだリストの名曲はたくさんあります。

続いては、リストの名曲の中でも特に人気が高い曲をどんどん紹介していきます♪

【ピアノ曲】ピアノ・ソナタ ロ短調

リストで人気の名曲、という事で紹介しているのですが、はっきり言ってこのピアノソナタロ短調は「好き嫌いが真っ二つに分かれる」曲です。

実際、初演時には物議をかもしたようで「音楽の暴力」「支離滅裂」とまで書かれてしまうほどでした。

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この曲は、ロベルト・シューマンに贈られた曲なのですが、妻クララ・シューマンは「こんな騒音みたいな曲なのに、お礼を言わないといけないなんて…」という雰囲気の日記を残しています。

実際、減7度や無調的な音階など「掴みにくい」モチーフが繋ぎ合わされていて、何度も聴かないと理解しにくい曲です。

ですが不気味なモチーフが後々甘美なメロディに変化させられているなど、緻密に計算された面が随所に見られ、リストの壮年期を象徴する曲となっています。

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【ピアノ曲】メフィスト・ワルツ第1番”村の居酒屋での踊り

メフィスト、というのはドイツに古くから伝わる伝説の悪魔の事で、とてもヴァイオリンが上手いと言われています。

リストはこの伝説をもとに、ストーリー性のあるピアノ曲を作り上げました。

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この時代は、あまりストーリー性や「映画音楽的」な曲が作られていない時代なので、かなり斬新だったことが伺えます。

メフィストが酒場でヴァイオリンを弾き、人々が熱狂している様子。一人の踊り子とそっと抜け出したファウストが向かった森へ消えていく様子。どの情景もが目に浮かぶようで、ドラマチックな曲ですよね。

【ピアノ曲】「3つの演奏会用練習曲」より”ため息”

リストの全作品のなかでも最も有名な部類に入る名曲です。

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聴き心地が非常に良く、コンサートやCDでもよく耳にしますね。

練習曲というだけあり、音大ピアノ科の学生たちの間でも定番の曲。独立したメロディとアルペジオのように聞こえますが、実はアルペジオは右手と左手が頻繁に入れ替わっています。

歪にならないよう弾くのが本当に難しいんですよね。

【ピアノ曲】コンソレーション(慰め)第3番

ショパンを思わせるような、繊細で甘美な曲です。

へみ

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リストは情熱的だったり技巧的だったりするイメージが強いので、結構めずらしい曲調ですよね。

コンソレーション曲集が書かれた時期と言えば、リストが伯爵夫人と愛人関係にあった頃です。

二人の関係は10年も続いていて安定していましたが、不倫という事もあり苦悩も多かったのでしょう。

コンソレーションにはそんな憂いの表情がちりばめられています。

【ピアノとオーケストラ】ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調

ピアノの魔術師と呼ばれるリストですが、意外にもピアノコンツェルトは2曲しか残していません。

へみ

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若いころはピアニストとしても活躍していたこともあり、あまり管弦楽を勉強する時間がなかったのかもしれませんね。

堂々として圧巻のピアノ・ソロとは対照的に、オーケストラはバランスが取れた「控えめ」な印象。

初演はリスト本人が演奏した、という事でピアノの超絶技巧を存分に楽しめたことでしょう。

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【オーケストラ】ファウスト交響曲

前述の「メフィスト・ワルツ第1番”村の居酒屋での踊り”」のもととなった交響曲です。

こちらは、ゲーテが伝説をもとにして書いた小説「ファウスト」に基づいて作曲された管弦楽曲で、やはり当時としては珍しい”ストーリー性のある音楽”となっています。

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「ファウスト」を勧めたのが、同じ”ストーリー性ある音楽”を書いたベルリオーズでした。ベルリオーズは、自身の失恋とアヘンでの幻想をもとにした「幻想交響曲」で有名ですね。

英雄的なファウストの様子を描く場面では、ワーグナーを思わせるような壮大さ。

一転、ファウストの苦悩を描いた場面では無調的な不安定さを多用していて、音楽史の中でもターニングポイントになっているのであろうと感じられます。

フランツ・リストの晩年

リストは74歳で亡くなっていますが、亡くなる直前までコンサートに出かけたり作曲したりと、意欲的に活動していました。

それはリストが「天才の才能は社会の役に立てなければならない」というポリシーがあったからで、世に良い作品や良い音楽家を残そうとする意志が垣間見えます。

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しかし、晩年のリストは「アルコール依存症」「うつ病」「心臓病や白内障」など心身ともにつらい状況だったそう…

「エステ荘の噴水」など晩年の作品は、心身の不調からくる苦悩や、時折感じる「超越感」のような雰囲気が感じ取れますよね。

それでも音楽界のために奮闘したリストの生きざまは、かっこいいとしか言いようがありません。

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フランツリストの代表曲・有名な曲として、以下の11曲を紹介しました!

  1. 超絶技巧練習曲より「マゼッパ」
  2. ラ・カンパネラ
  3. 愛の夢 第3番
  4. ハンガリー狂詩曲
  5. 「巡礼の年」よりエステ荘の噴水
  6. ピアノ・ソナタ ロ短調
  7. メフィスト・ワルツ第1番”村の居酒屋での踊り”
  8. 「3つの演奏会用練習曲」より”ため息”
  9. コンソレーション”慰め”
  10. ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調
  11. ファウスト交響曲

リストの有名な曲は、多くのアーティストが音源を出しているため、すぐに見つけられます。

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