クラシック音楽の魅力のひとつに「甘いメロディ」があります。
聴いているだけでとろけてしまいそうなメロディは、まるでスイーツを食べているよう。
この記事では、甘いメロディのクラシック音楽や、クラシック音楽にゆかりあるスイーツについて紹介します♪
目次
クラシック音楽の作曲家は甘党だらけ!?
クラシック音楽の作曲家は、甘党が結構います。
手紙や伝記で残っているだけでも、
- ラヴェル→プディング
- ショパン→ホットチョコレート(ショコラ・ショー)
- サリエリ→チョコレート
- ヘンデル→はちみつ
- ドビュッシー→焼きリンゴ
などが大好物だったとされています。
へみ
言われてみれば、甘党の作曲家は甘めのメロディを書きがちなような(※個人の感想です)
脳がとろけそう!甘いクラシック音楽10選
それでは、甘いクラシック音楽を10曲紹介します!
メロディが甘い曲はもちろん、スイーツがテーマになっている曲も。
幸せな響きの曲ばかりなので、お茶の時間や食後のデザートタイムにぴったりですよ♪
サティ ジュ・トゥ・ヴー(お前が欲しい)
クラシック音楽がメジャーなものでなくなりつつあった1900年、サティは喫茶店で演奏する「軽い音楽」としてこの曲を作曲しました。
もとはシャンソンで歌詞もついているのですが、その甘いメロディが大人気!
現在も世界各国で流れている名曲となりました。
ラフマニノフ 交響曲第2番3楽章
「世界で一番好きな曲」「世界で一番美しい曲」など、ファンが多い曲です。
様々な楽器がソロで奏でるスラブ風の美しい旋律は、聴く人の涙を誘います。
甘いけどちょっと懐かしいような、ノスタルジーをお楽しみください。
リスト 愛の夢 第3番
超絶技巧で有名なリストですが、この愛の夢は比較的シンプルな小品です。
この曲が書かれる前の年に、大恋愛の末の失恋を経験したリスト。
恋愛の余韻に浸りつつ書いたのかもしれませんね。
J.シュトラウス二世 ウィーンのボンボン
華やかなワルツが多いシュトラウスですが、このワルツは子供がお菓子を見て目をキラキラさせているような可愛らしさがあります。
アフタヌーンティーや甘いものを囲むパーティーなどのBGMにぴったりですよ。
ショパン ピアノ協奏曲第1番 2楽章
ショパンが、故郷ポーランド・ワルシャワへの思いを描いたとされるピアノ協奏曲第1番。
美しい景色、はたまた親交のあった人々との美しい思い出に浸るように、優しく甘美なメロディが続きます。
評論家たちには「オーケストレーションが未熟」と言われがちですが、オーケストラが控えめなぶんピアノソロが目立ちやすく、ショパンらしいロマンチックさが楽しめます。
サティ アーモンド入りチョコレートのワルツ
サティが子供の練習用に書いた曲集「短いこどものお話」の中の1曲です。
シンプルですが、サティらしい幻想的な雰囲気があってオシャレ。
楽譜には「とあるお母さんと男の子のやり取り」がサティ本人によりメモされていて、ついつい和んでしまう曲です。
ボロディン 弦楽四重奏曲第2番 第3楽章
ボロディンが妻に告白して20周年を記念して作られた室内楽です。
へみ
今でいう「付き合い始めて〇年記念」という雰囲気ですね。
バレエ音楽や交響曲が主流なロシア音楽ですが、この曲は珍しい弦楽器4本のみの小編成。
優しく聴きやすい音楽ですが、ロシア風のちょっと民族風な甘い旋律がしっかり盛り込まれています。
シューベルト セレナーデ
最初は短調で始まるので「悲壮感がある…?」と勘違いされそうなセレナーデ。
ですが、恋する人への思いを綴った詩に付けられた曲らしく、メロディは終始情熱的で甘美です。
この曲はシューベルトの生前には出版されず、死後友人たちによって出版されました。
エルガー 愛の挨拶
エルガーが婚約記念に妻に贈った曲です。
身分の格差やエルガー自身がまだ低収入だったこともあり、周囲の目は厳しかったのですが、そんなことを感じさせないほど暖かくて優しい曲ですよね。
ピアノ独奏版、ヴァイオリン版など、様々な編曲がありますが、個人的に甘さで言うならチェロがおすすめです。
アンダーソン ワルツィング・キャット
その名の通り、ネコがワルツを踊っているかのような伸びやかなワルツです。
へみ
ところどころ、ネコの甘えたような「ニャーオ」というフレーズが入るのが特徴ですよ
オーケストラ曲の中でも強弱が比較的少なく、メロディラインを探すのもカンタン。
大勢いるパーティーのBGMにもちょうどいい曲です。
【番外編】クラシック音楽にゆかりあるスイーツ
スイーツのように甘いクラシック音楽を紹介してきましたが、その逆、クラシック音楽にゆかりあるスイーツもあるんです♪
クラシック音楽好きな方は、今日のおやつに選んでみてはいかがでしょうか。
シャルロット
ババロアをビスキュイ記事でぐるっと囲んだシャルロット。
名前の由来は諸説ありますが、一説にはゲーテの「若きウェルテルの悩み」の登場人物に由来していると言われています。
若きウェルテルの悩みは、1892年にフランスの作曲家マスネによってオペラ化されました。
今でも人気の演目の一つとして、世界各国で上演されています。
ザッハトルテ
音楽の都ウィーンを代表するスイーツであるザッハトルテ。
ウィーンで活躍した音楽家たちも好んで食べたと言われています。
特に「巨人」で知られるグスタフ・マーラーは、指揮者として公演を重ねる合間に何度もカフェに足を運んでいたとか。
ピーチメルバ
ピーチメルバはオペラ歌手のネリー・メルバにちなんで名づけられています。
ロンドンでメルバが出演したオペラに招待されていた、とある一流ホテルの料理長。
メルバへのお礼として、オペラの演目にちなんだ桃のデザートを振舞いました。
メルバが「なんという名前の料理なのか」と尋ねたところ、ピーチメルバと呼ばせて頂ければ、と料理長が答えたというエピソードは有名ですね。
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