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クラシック音楽でオーストリア・ウイーンの作曲家って誰がいる?音楽の都で育まれた音楽性

音楽の都として知られるオーストリア・ウイーン。

ザルツブルグ出身のモーツアルトを筆頭に、多数の音楽家を輩出しています。

へみ

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ほかにはどんな作曲家や音楽が生まれたのでしょうか?

この記事では、ウイーン音楽史や活躍した音楽家について解説していきます♪

ウイーンのクラシック音楽の歴史とは

まずは、ウイーンが「音楽の都」と呼ばれるようになった理由から探ってみましょう。

実は、生粋の「ウイーンっ子」である作曲家は少なくて、後で紹介する作曲家ではシューベルトとシュトラウス二世くらい。

ですが、ウイーンは「音楽の仕事がたくさんある」というウワサを聞きつけた音楽家たちが、どんどん集まってきたんです。

音楽家たちがウイーンに集まってきた理由

オーストリア同国のザルツブルグ出身のモーツァルトや、ハンガリー国境に生まれたハイドン、ドイツ出身のベートーベンやブラームスも、ウイーンに住んでいました。

へみ

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現代の私たちにとっては「音楽の本場はドイツ」というイメージがありますが、1700年代~1800年代にかけては、音楽家たちがこぞってウイーンを目指したのです。

諸説ありますが、大きな理由の一つとしては「ハプスブルグ家の中核だった」ことが挙げられます。

パトロンとなる貴族たちがいるのはもちろん、演奏会やレッスンの需要が高かったので、音楽家の生計が立てやすかったのです。

ウインナー・ワルツが大流行

フランス革命によりハプスブルグ家が急速に力を失う中でも、ウイーンの音楽は生き残っていきます。

その代表的な例が「ウインナー・ワルツ」です。

へみ

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1814年のウイーン会議で演奏されたことをきっかけに、世界的にウインナー・ワルツが大流行!

クラシック音楽が貴族だけでなく庶民の間でも親しまれるようになったのも、ウイーンの音楽があったからこそかもしれませんね。

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ウイーン・フィルは現在も誇り高き管弦楽団

そんなウイーンの音楽を今でも大切にしているウイーンフィル。

独特の拍の取り方や強弱の付け方にこだわりがあり「指揮者泣かせ」の管弦楽団としても有名です。

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マニュアルのようなものがあるわけではなく、新入り奏者は「聴いて覚える」スタイルでウイーンの伝統が踏襲されていっています。

ウイーンの音楽の特色とは?

ウイーンの音楽の特色としては、

  • ワルツの3拍子が独特
  • 室内楽など小規模なサロン音楽が得意

というくらいで、あまりドイツ音楽の特徴と変わりません。

へみ

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ドイツ出身の音楽家もウイーンに住んでいたくらいなので、どうしても似てきますよね。

ただし”ウイーンフィル”は独特で、18世紀~19世紀当時のオーケストラの響きを守っています。

古い形の楽器を使用したり、少し高めに音をチューニングしたりと、現代のオーケストラではあまり見られないスタイルで演奏されることが多いです。

オーストリア出身の作曲家5人

それでは、オーストリア出身でウイーンでも活躍した作曲家を5人紹介します!

生まれた年順に解説していくので、音楽史の移り変わりも感じてみてくださいね♪

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1732-1809)

交響曲やソナタ形式の礎を作ったと言われるハイドン。

ハンガリーとの国境に生まれ、長くハンガリー貴族に使えた宮廷音楽家でした。

へみ

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ですがその音楽が評判となり、ウイーンやロンドン、フランスなど各地の出版社と契約して曲を出版している「超やり手」音楽家です。

歌曲、室内楽、オーケストラ楽曲と幅広く作曲していて、作曲総数は1000を超えるとも言われています。

ハイドンが作った交響曲やソナタ形式のスタイルはモーツァルトやベートーヴェンにも大きな影響を与えました。

W.A.モーツァルト(1756-1791)

https://www.youtube.com/watch?v=8iPfVtGI_tw

言わずと知れた、最高の作曲家の一人です。

へみ

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当時開発されたばかりの「ピアノ」「クラリネット」を積極的に用いて作曲や演奏会を行い、世界的にメジャーな楽器に押し上げました。

頭に流れる音楽を世に送り出したい思いの方が強かったモーツァルトは、当時としては珍しい「フリーの音楽家」として生計を立てていました。

しかしモーツァルトが活躍した1700年代は、まだまだ「貴族のご機嫌取り」で音楽家が成り立っていた時代…苦しい生活や病気が重なり、わずか35歳でこの世を去ってしまっています。

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フランツ・シューベルト(1797-1828)

生粋のウイーンっ子だったシューベルト。

生前のベートーヴェンやウェーバーとも親交があり、まさにウイーン音楽の全盛期に生きていた作曲家だと言えるでしょう。

へみ

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貧しい教師家庭の末っ子に生まれたシューベルトでしたが、友人から五線紙や楽譜をもらったり、師から一級品の楽器を自由に演奏させてもらったりと、人間関係に恵まれた一生でした。

モーツァルトやハイドンから続く古典派時代の影響が強い作曲家ですが、晩年は大胆な転調やロマンティックなメロディが随所に見られるため「ロマン派」の作曲家となります。

作品の中でも有名なのは歌曲で、「野ばら」や「ます」などは今でも頻繁に耳にしますよね。

ヨハン・シュトラウス二世(1825-1899)

https://www.youtube.com/watch?v=-jTWnxoyQ2k

「ワルツ王」として名を馳せた、ヨハン・シュトラウス二世。

父が基礎を作ったウインナー・ワルツを完成させ、生み出した曲はいくつも世界的大ヒットを収めました。

中でも「美しく青きドナウ」はウイーン第二の国家とも言われ、ウイーンフィルのニューイヤーコンサートではアンコールで必ず演奏される曲です。

へみ

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「ワルツの父」を親に持つシュトラウス二世でしたが、実は父親が不倫したり音楽教育を受ける事を禁じていたりと、波乱万丈な人生でした。

ですが、才能に加えて世渡りのうまさもあり、父親と「ワルツ対決」をするまでに成長!

最終的に地元レストランから宮廷音楽まで、幅広く仕事を受けることに成功し、クラシック音楽界でも数少ない「生前に大成功を収めた作曲家」としても有名です。

グスタフ・マーラー(1860-1911)

「巨人」をはじめとする9つの交響曲を作曲したマーラーですが、生前は作曲家としてではなく、指揮者として有名でした。

へみ

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ウイーンフィルにも1898年から1901年まで指揮者として在籍していて、現在の厳しいウイーンフィルの礎を築いたのも彼かもしれません。

作風は、後期ロマン派らしくスケールが大きいです。

チャイコフスキーやシェーンベルクなど、近現代音楽の作曲家とも交流があり、晩年の作品は無調音楽や複雑な転調が繰り返される曲が増えていきました。

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音楽の都、と言われるとおり、ウイーンで活躍した作曲家の音楽は数えきれないほど存在します!

シュトラウスのウインナー・ワルツはもちろん、ウイーン音楽の基礎であるハイドンの交響曲、モーツァルトのピアノ曲など、一度は聞いておきたい曲がたくさん。

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hemmi

hemmi

3歳からピアノ、12歳でクラリネットを始める。全国屈指の音楽高校に進学し、そのまま音大に進学。
音高音大では専攻のクラリネット演奏のほか、作曲編曲で作品を提供。
首席で音大を卒業後は演奏活動や指導をしつつ執筆活動を行っている。

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