クラシック音楽曲数は本当に多いので、これからクラシック音楽を本格的に聴き始める人は迷ってしまいますよね。
そんな方のために、クラシック音楽の「定番曲」を20曲厳選しました。
この記事ではクラシック音楽の定番曲を
- オーケストラ
- 室内楽(アンサンブル)
- ピアノ曲
の3つのジャンルに分けてお届けします♪
目次
【交響曲・オーケストラ編】クラシック音楽の定番曲10選
まずは、オーケストラ曲の定番曲を10個紹介します!
オーケストラは50人ほどが一斉に演奏するので、音量や表現の幅が広いのが特徴。
へみ
スピーカーやイヤフォンにこだわって、自室でリッチに楽しむのに向いています。
ベートーヴェン:交響曲5番「運命」
9つあるベートーヴェンの交響曲の中で、初心者さんにおすすめなのが第5番です。
分かりやすい「運命のモチーフ(ダダダダーン、という形)」が要所要所に登場するので、曲の移り変わりが明確。
へみ
1~4楽章通して「ベタな構成」なので、古典派~ロマン派のスタンダードな交響曲として楽しめます。
参考:スコア(総譜)を見ながら聴きたいクラシック音楽10選!スコアリーディング入門
チャイコフスキー:バレエ組曲「くるみ割人形」
3~5分ほどの小品が8曲集められた組曲で、日本ではそれぞれの曲がCMやTVでも取り上げられていることもあり知名度が高いです。
特に
- 第2曲「行進曲」
- 第3曲「金平糖の精の踊り」
- 第4曲「トレパック」
- 第7曲「葦笛の踊り」
- 第8曲「花のワルツ」
などは誰もが聴いたことがある!レベルですね。
華やかで馴染みやすい、クラシックの定番曲です。
参考:【クラシック音楽】ワルツの名曲10選!優雅な気分に浸れる楽曲を紹介
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
ロマン派時代より「異国情緒」「民族音楽」を取り入れたクラシック音楽が流行りだしました。
その先駆け的存在がブラームスで、ハンガリーやスラブ風のメロディを取り入れて大ヒットをおさめています。
ハンガリー舞曲集の中でも一番有名なのがこの第5番。日本でもCMでおなじみですね。
参考:【晩秋に聴きたい】ブラームス珠玉の名曲5選!クラシック音楽初心者でも感動できます
J.シュトラウス2世:美しく青きドナウ
音楽の本場・ウィーンが生まれたきっかけと言っても過言ではない「ウィンナ・ワルツ」の流行。
その第一人者であるヨハン・シュトラウス2世の一番有名なワルツがこの美しき青きドナウです。
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オーストリア第二の国歌とも呼ばれるこの楽曲は、毎年ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートで演奏される定番曲です。
参考:クラシック音楽のヨハン・シュトラウス2世ってどんな人?7つの名曲とともに半生を辿る
スメタナ:連作交響詩「わが祖国」第2曲 モルダウ
モルダウ川の源流から、どんどん下流に移動していく中で見える景色を色彩豊かに表現した曲です。
イメージされる情景と曲がリンクしやすく、クラシック音楽に触れない人でも分かりやすいという事で、中高生の音楽の授業でもよく取り上げられますね。
参考:ドライブのお供に聴きたいクラシック音楽5選!癒されるけど眠たくならない名曲をご紹介
エルガー:行進曲《威風堂々》第1番
エルガーは行進曲「威風堂々」を1番から6番まで作曲しているのですが、エルガーの出身地であるイギリスを始め全世界で最も愛されているのはこの1番です。
ワクワクするようなテンポのマーチ、国王への賛美にあふれている、華やかな中間部。
へみ
聴いているだけで前向きになれる、クラシックの定番曲ですよね。
参考:テンションが上がるクラシック曲7選!元気になれるクラシック音楽ってあるの?
モーツァルト:交響曲 第40番
モーツァルトの交響曲で短調の曲はたった2つしかなく、そのうちの一つがこの曲です。
へみ
絶妙な哀愁が漂い、まるで心情を表す技法が主流だった「ロマン派」のような作品。
モーツァルトのあとに登場するベートーヴェンやブラームスのような雰囲気もあるなぁ、と現代の私たちは思いますが、当時はかなり斬新な交響曲に聴こえたことでしょう。
参考:【クラシック音楽】モーツァルトのオーケストラ&室内楽曲おすすめ10選
マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より 交響的間奏曲
ヒーリング音楽としても人気の間奏曲です。
「泣ける」で有名なメロディですが、イタリア人作曲家らしい内なるパッションに溢れていて、何度聴いても飽きません。
参考:【泣ける】美しいメロディのクラシック音楽10選!プレイリストに加えたい名曲たち
ホルスト:組曲「惑星」より 木星
オーケストラ→吹奏楽版や、ポップスアーティストのカバーで今や知らない人はいないのではないでしょうか。
へみ
全体的にスピード感ある楽曲ですが、ゆったりした中間部(一番有名な部分)との対比が面白いですよね。
オーケストラとしての構成もかなり大規模な楽曲なので、様々な楽器が活躍しているのが楽しめます。
参考:ホルスト「惑星」をクラシック音楽初心者向けに分かりやすく解説!木星以外の曲も魅力がたくさん
ラヴェル:ボレロ
たった2種類の旋律を、様々な楽器が入れ替わり立ち代わり演奏しながら発展していく楽曲です。
メロディが分かりやすいのでクラシック初心者さんも聴きやすい楽曲なのですが、意外と奥深い曲。
エス・クラリネットやイングリッシュホルン、サクソフォンなどの珍しい楽器もたくさん登場しています。
参考:【クラシック音楽】モーリス・ラヴェルの生涯を7曲の名曲ともに解説
【室内楽編】クラシック音楽の定番曲5選
続いては、2~10名ほどで演奏される小編成の室内楽から5曲です。
いわゆる「サロンミュージック」というジャンルなので、室内のBGMとしてもぴったりです♪
モーツァルト:アイネクライネナハトムジーク
クラシック音楽と言えばコレ!というイメージを持つ人も少なくなさそうですね。
モーツァルトのサロン音楽の中でも最も有名な1曲で、弦楽4重奏で演奏されます。
参考:スコア(総譜)を見ながら聴きたいクラシック音楽10選!スコアリーディング入門
チャイコフスキー:弦楽四重奏曲第1番
特に2楽章の「アンダンテ・カンタービレ」が有名な四重奏曲です。
メロディ・メーカーという二つ名があるチャイコフスキーらしい、どこを切り取っても美しい旋律ばかりですよね。
へみ
2楽章の冒頭、有名なメロディはチャイコフスキーがウクライナで聴いた民謡がベースになっていると言われています。
シューベルト:ピアノ5重奏曲「ます」
ピアノ+弦楽四重奏のアンサンブルです。
一番有名なのは4楽章ですが、4楽章は「変奏曲」と呼ばれる形態で作られています。
へみ
小さいテーマをどんどん発展させていく技法です。モーツァルトの「きらきら星変奏曲」も有名ですね。
曲はすごく分かりやすいのですが、実は隠れたピアノの難曲…ピアノが必死になりそうな場面も多いので、ぜひよく聴いてみてください。
参考:集中力を高めるクラシック音楽7選!眠くならずに作業に没頭できる曲を厳選
ベートーヴェン:ヴァイオリンソナタ第5番「春」
ベートーヴェンが交響曲第1番を作曲したころの楽曲で、若いエネルギッシュな創作意欲に溢れた曲です。
へみ
「春」という副題はベートーヴェン本人が付けたわけではなく、のちに人々がそう呼ぶようになりました。
しかし、春が来た喜びのような、明るくキャッチーなクラシック曲です。
参考:春に聴きたいクラシック音楽10選!喜びあふれた「春モチーフ」の曲を紹介
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番「アメリカ」
東洋音楽や日本の音楽にも通じる「五音音階(ヨナ抜き音階)」が多用されているドヴォルザークのアメリカ。
へみ
ドヴォルザークの楽曲では「新世界より」とこのアメリカの2つが特に有名で、演奏機会も多いです。
どこか懐かしくて聴きやすいメロディばかりなので、クラシック初心者さんも聴きやすいですよ。
【ピアノ曲編】クラシック音楽の定番曲5選
続いては、ピアノの定番5曲です。
ピアノ曲は基本的に一人で演奏するので、強弱がなだらかでびっくりしにくいのが特徴。
作業用BGMとしてもオススメです。
リスト:愛の夢 第3番
親しみやすく甘いメロディの曲ですが、超絶技巧のリストらしく細部にまで装飾が散りばめられています。
もともとソプラノ歌手が歌うために作曲されているので、ピアノの音源も情熱的に歌っているようなものが多いです。
参考:フランツ・リストの名曲5選!クラシック音楽界きってのモテ男の半生をたどる
ドビュッシー:ベルガマスク組曲より「月の光」
月の光を音で表現する…常人にはできないことですが、ドビュッシーは宝石のようなキラキラした光を音にしました。
それまでヨーロッパでは、月の光は「不吉」なイメージが先行していましたが、この曲によって月の光はロマンティックなものに一変。
今でも癒しの曲として世界中に愛されています。
参考:クラシック音楽のドビュッシーってどんな人?名曲7選を半生とともに紹介
ショパン:12の練習曲 作品10 第3番「別れの曲」
ショパン自身が「この曲以上に美しい旋律を見つけることはできないだろう」と語るほど、美しいメロディの練習曲です。
中間部にはロマン派を象徴するドラマチックな部分があり、練習曲でありながらショパンの内なる情熱が感じられます。
参考:0・1・2歳児におすすめのクラシック音楽10選!言葉の発達を促すって本当?
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第11番「トルコ行進曲付き」
1楽章が変奏曲形式の珍しいソナタで、3楽章はロンド形式の「トルコ行進曲」です。
当時ブームになっていたトルコ風の拍の取り方や、重厚なラッパと太鼓の雰囲気が取り入れられています。
へみ
1楽章から3楽章すべてが耳になじみやすく、何度聴いても飽きない名曲ですよね。
参考:【クラシック音楽】モーツァルト至極のピアノ曲10選!傑作はピアノソナタ以外にも
シューマン:子供の情景より「トロイメライ」
子だくさんのシューマンは、子供のための練習曲を数多く残しました。
へみ
が、この小曲集「子供の情景」は子供のための楽曲ではないんです。
大人が子供の頃をなつかしんでいる様子が描かれていて、このトロイメライも「昼寝にうとうとまどろんでいる子供の様子」を慈しんでいるようですよね。
参考:【しっとり】夜中に聴きたいクラシック音楽7選!夜更かしのお供に◎
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クラシックの定番曲をイチからCDで集めるのは結構大変です。
へみ
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