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【クラシック音楽】トロンボーンの音色の特徴と名曲10選

長いスライドが特徴的な金管楽器、トロンボーン。

ユーモラスなグリッサンドや、大迫力のマーチなど、多彩な顔を持つ楽器でもあります。

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ジャズや吹奏楽のイメージも強いトロンボーンですが、実はクラシック音楽が始まる前からあるって知っていましたか?

この記事では、トロンボーンの特徴やトロンボーンの名曲10個を紹介していきます♪

トロンボーンってどんな楽器?

トロンボーンは、トランペットやホルンと同じ金管楽器に属します。

音階を吹くのに「スライド」を伸び縮みさせて音の高さを変えるのが最大の特徴で、滑らかなグリッサンドができる唯一の管楽器とも言えるでしょう。

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逆にスライドのポジションと息のコントロールが揃って安定しないとキレイな音階が吹けない…地味に難しい楽器です。

オーケストラでは、担当する音域によってテナー・テナーバス・バス3種類のトロンボーンを使い分けます。

トロンボーンの音色と音域

トロンボーンの音域は、スタンダードなテナートロンボーンでE2(中央ドの2オクターブ弱下)~C5の約3オクターブです。

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弦楽器だとチェロとコントラバスの間くらい、木管楽器だとファゴットと同じくらいの音域を担当します。

金管楽器ならではのハリ・ボリュームがありながら、温かみのある音色も魅力的なトロンボーン。

1400年代から使われている歴史あるトロンボーンですが、ベートーヴェンの時代くらいまではずっと「教会音楽」で使われていました。

音色が神聖なものとして捉えられていたからで、世俗音楽に使うという概念がなかったんですね。

トロンボーンのオーケストラでの役割

長い歴史を持つトロンボーンですが、意外とオーケストラでの出番が少ないんです。

ベートーヴェン以降の大掛かりな交響曲や、長編オペラ、バレエ音楽では登場するものの、古典派・バロック時代にはほとんど出番がありません。

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4楽章編成の交響曲でも「1楽章と4楽章しか音符がない」という事も珍しくありません

というのも、トロンボーンは吹くとかなりボリュームが足されてしまうから。

逆に言うと、しっかり盛り上げたい場面や「底からしっかり響かせたい」時には、トロンボーンが鳴っていると大迫力となります。

トロンボーンの名曲10選

それでは、トロンボーンが活躍するオーケストラ曲やトロンボーンのソロ名曲を紹介していきます。

オーケストラの中でトロンボーンが活躍する曲と、トロンボーンのソロ曲では表情ががらりと変化!

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ぜひ雰囲気の違いをお楽しみください♪

ダヴィッド:コンツェルティーノ

トロンボーンのスタンダードな協奏曲といえばコレ!

ソロコンや音大の入試課題曲でも定番となっていて、トロンボーンの音域や運動性を最大限活かした曲となっています。

作曲されたのはショパンやシューマンが活躍したロマン派時代。

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ちょうど、トロンボーンがオーケストラで使われ始めた時期です。

当時まだソロとしてはあまり馴染みがなかったトロンボーンなので、きっと斬新だったに違いありません。

1楽章と3楽章は、腕で音階を調性するトロンボーンにとって「限界レベル」のパッセージがたくさん使われているので、ぜひ演奏者のテクニックを動画で見てみてください♪

リムスキー=コルサコフ:トロンボーン協奏曲 変ロ長調

協奏曲というとオーケストラ+ソロ楽器ですが、この協奏曲は吹奏楽(管打楽器)+トロンボーンの協奏曲となります。

作曲者のリムスキー=コルサコフは当時、海軍の音楽隊の監督するポストについていました。

ブラスバンド、特にトロンボーンを熟知した感が溢れていて、勇ましい表情から叙情的な表現まで幅広くトロンボーンの魅力が詰まっています。

参考:【クラシック音楽】ロシアの作曲家はどんな人がいる?ロシア5人組の関係とは

パウル・ヒンデミット:トロンボーン・ソナタ

自身がヴィオラ奏者でもあったヒンデミット。

意識的に「日の当たりにくい」楽器のためのソナタを残していて、マイナー楽器の奏者たちにするとありがたい存在です。

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ただしヒンデミットは「ロマン派からの脱却」を掲げていた作曲家でもあったので、やや難解な曲が多いです。

トロンボーンソナタも結構分かりづらい部分が多いのですが、勇ましいアルペジオと柔らかいメロディの対比が魅力的です。

ハチャトゥリアン:バレエ組曲「ガイーヌ」より「剣の舞」

トロンボーンのグリッサンドが活かされている曲と言えばこの曲。

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剣が滑らかな弧を描く様は、トロンボーンのハリがあるグリッサンドでしか表現できないですよね

剣の舞の金管楽器はミュート(消音機)を付けているので、どこか遠くで鳴っているような遠近感が生まれているのも面白い演出です。

実はこの曲、演奏前日になって「やっぱり男性たちが踊る場面を付け足して」と注文をつけられ、一晩で書き上げられたという逸話がある曲。

必死に机を叩きながら書き上げた剣の舞は大ヒット!あまりに曲が有名になりすぎて、ハチャトゥリアンは「ミスター剣の舞」と呼ばれて不満げだったそうです。

参考:【クラシック音楽】ロシアの作曲家はどんな人がいる?ロシア5人組の関係とは

L.モーツァルト:トロンボーン協奏曲ニ長調

モーツァルトの父、レオポルト作曲の協奏曲です。

この協奏曲のトロンボーンは「アルト」で、オーケストラで使われるトロンボーンよりも高い音域が出せるトロンボーンとなっています。

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ややホルンに近い響きがして、より神聖な感じが強まっています♪

3楽章で緩-急-急という珍しい構成。

癒しの教会音楽からはじまり、3楽章の活き活きとしたカデンツァまでの流れが自然にまとまったコンツェルトです。

ワーグナー:楽劇「ニーベルングの指輪」より「ワルキューレの騎行」

ワルキューレのメロディは、金管アンサンブルの大迫力!

最初こそホルン+バストランペットで始まりますが、トロンボーンで「オクターブ下」の支えがないと成り立ちません。

曲がかっこよすぎてアドレナリンが出すぎて危険!という事で、交通事故を起こしやすいドライブBGMとしても有名な曲です。

参考:ドライブのお供に聴きたいクラシック音楽5選!癒されるけど眠たくならない名曲をご紹介

参考:リヒャルト・ワグナーの名曲5選(クラシック音楽)を彼の半生とともに紹介

ベートーヴェン:交響曲第5番ハ短調「運命」

実は「交響曲」で初めてトロンボーンが登場したのがこの曲なんです。

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それより前にもトロンボーンが入っているオーケストラの曲はありましたが、宗教的なイメージが強すぎて「教会風」の場面でしか出てきませんでした。

トロンボーンが世俗音楽で使われた歴史的な曲なのですが、トロンボーンの扱い自体は結構地味…

まず1~3楽章はお休みです。4楽章でやっとトロンボーンが出てくるのですが、完全に和音の一部になってしまっていて目立ちません。

ですが、確実にベートーヴェンの交響曲の「スケールの大きさ」に一役買っていますよね。

プーランク:ホルン、トランペットとトロンボーンのためのソナタ

その名の通り「トランペット」「ホルン」「トロンボーン」3本でのアンサンブルです。

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たった3人での演奏なのに、イキイキした和音の移り変わりにびっくり。プーランクらしい色彩豊かな美しい曲です。

プーランクは1900年代に活躍した作曲家ですが、この曲にはバロックの雰囲気を持たせています。

金管の柔らかい音色とあいまって、安心感や落ち着きを得られますね。

トロンボーンはどうしても和音の「バス」を担当することになりますが、随所にオブリガード的な叙情的なメロディも見られます。

シュレック:トロンボーンソナタ

副題は「天使ガブリエルの嘆き」とついていて、すごくファンタジックなソナタです。

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イタリア映画に出てきそうな雰囲気で、トロンボーンやクラシック音楽初心者さんにも聴きやすい曲ですね。

シュレックはクロアチアの作曲家なので、どこかスラブ風やラテン風のニュアンスが漂っているのもステキです♪

ピアノとの掛け合いが複雑なので、ピアノとトロンボーンがぴったりはまった音源を見つけると感動ものですよ。

E. ブロッホ:トロンボーンと管弦楽のための交響曲

1954年に、ユダヤ人作曲家のブロッホが作曲した曲です。

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世界大戦後の曲なので、ユダヤ人への追悼の意味合いが強いと言われています。

数々のオーケストラ楽器のソロ曲を残しているブロッホですが、この曲をあえてトロンボーンのソロで書いたのは、やはりトロンボーンが神聖な楽器だからではないでしょうか。

ユダヤ民族音楽的な、どこかオリエンタルなメロディをトロンボーンで演奏すると、少し寂し気にも聴こえてくるのが不思議ですね。

トロンボーンのソロ曲を集めてみました

先に紹介したとおり、トロンボーンが「オーケストラの一員」になったのが1800年代はじめ、ベートーヴェンの時代です。

なので、トロンボーンが活躍する楽曲が少なくて、ソロコンやトロンボーンソロの動画を撮りたい時には選曲に苦労してしまいますよね。

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自分で編曲できる方は「ピアノ+チェロ」「ピアノ+ファゴット」など近い音域の楽譜をトロンボーン用にアレンジするのがおすすめなのですが、難しい方のためにトロンボーンソロの楽譜を集めてみました!

パウデルト 有名なアリア

アリア、というだけあり、まるでピアノ伴奏でテノール歌手が歌っているようなメロディラインですよね。

中高生のソロコンで選曲されることも多いので、一見簡単なのかな?と思われがちですが、表情の付け方ひとつで全然違う曲になる「隠れた難曲」です。

ピアノ伴奏もきらびやかなので、コンサートでも映えますよね。

テレマン ソナタ へ短調

テレマンはバロック時代の作曲家…あれ?と思われた方もいるのではないでしょうか。

実はこの曲、もとはチェロのソナタだったんです。

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近代にトロンボーン用に編曲されたのですが、全く違和感がないですよね。

チェロのメロディをトロンボーンに編曲したので、トロンボーン奏者にとってはかなりテクニカル!

コンクールで吹きこなせれば、入賞間違いなしです。

ザクセ コンチェルト

ザクセは19世紀のトランペット奏者で、彼の同僚のトロンボーン奏者のために作曲したのがこのコンチェルティーノです。

変ロ長調版とヘ長調版とあり、動画と下記リンクの変ロ長調版は「バストロンボーン」が演奏するもの。

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演奏機会も、バストロンボーン用の変ロ長調版のほうが多いです

弾むような付点のリズムが楽しく、トロンボーンの持つユーモラスさや勇ましさが全面に押し出されていますね。

ボザ バラード

フランス印象派の作曲家、ボザの幻想的な1曲です。

トロンボーンで演奏機会が多い曲は比較的「古典派っぽい」「ソナタ形式っぽい」分かりやすい曲が多いのですが、こちらは珍しい叙情的な曲!

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ドビュッシーやフォーレが好きな方には絶対刺さるはず♪

トロンボーンの音域の広さを活かした、多彩な表情が見られます。

特に高音域の、ふんわり柔らかい雰囲気が美しいです。

クレストン 幻想曲

1906年生まれ、アメリカの作曲家であるクレストンのファンタジーです。

はっきり言って、難しいです(笑)ピアノ伴奏も、トロンボーンソロも、完全にプロや音大生の卒業試験レベルではないでしょうか。

そしてクレストンの楽曲は、どれもちょっと辛口で、スピーディーな展開が魅力!

このトロンボーンの幻想曲も例外ではなく、ころころと表情を変えながら、あっという間に駆け抜けていく感じがあって面白いです。

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トロンボーンは歴史ある楽器なのですが、ソロや協奏曲が増えてきたのはほんの100年前くらいから。

という事で、あまり昔からの音源やCDが残っていません。

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