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【クラシック音楽】ホルンの音色の特徴と名曲10選

包み込むような温かい音色が魅力のホルン。

実は「世界一難しい金管楽器」としてギネスに登録されている高難度の楽器です。

そんなホルンの特徴や難しさ、名曲10個を厳選して紹介していきます♪

ホルンってどんな楽器?

ホルンはもともと動物の角が素材の「角笛」が起源です。

へみ

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狩りをしながら合図にホルンを鳴らしていたことから、抱えて音が後ろ向きに出る形をしています。

また、初期のホルンは出せる音に限りがありました。

奏者がベル(音が出る部分)に手を差し込んで音程を調整していた名残りで、今も演奏者はベルに手を差し込んで演奏するのも特徴です。

ホルン音色と音域

音域は中央ドから2オクターブと2度低いB♭1~中央ドから1オクターブ半高いF5までの4オクターブ弱。

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木管楽器でいうとファゴットくらい、弦楽器だとチェロより低い音が出せるので、意外と低い音まで出る楽器ですよね。

ただし、柔らかく太い音が出せる音域は限られていて、低い音は響きにくく高い音はかすれやすくなります。

柔らかく角のない音をすべての音域で(しかも正確な音程で)調整するのが難しいことから「世界一難しい金管楽器」とギネスに登録されました。

ホルンのオーケストラでの役割

音域が広く、他の楽器と音色がなじみやすいことから、オーケストラの中でホルンはいつも引っ張りだこ。

メロディを奏でることは少なめですが、伴奏では常にといって良いほど吹いていてハーモニーに厚みを持たせています。

またホルンは今でも「狩り」に使われる楽器なので、狩りのシーンや雰囲気を出したい時に主役となります。

ホルンの名曲10選

それでは、ホルンが目立つオーケストラ曲、ホルンのソロ曲を10個厳選して紹介します♪

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聴いてみると「知ってる!」となりますが、意外とホルンが着目されない曲も多いので新しい発見があるかも♪

モーツァルト:ホルン協奏曲第1番

モーツァルトはホルンのための協奏曲を4つ書いていて、すべて友人のホルン奏者のために作曲したと言われています。

この1番は実は「最後に書かれたホルン協奏曲」で、技術的には一番簡単との事。

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高齢になっていた友人ホルン奏者への気遣いだと考えられています

ただし技巧的には簡単な反面「豊かな表現力」が求められ、柔らかい音色から華やかな音色まで、ホルンの魅力を存分に楽しめます。

シュトラウス:ホルン協奏曲第1番

ドイツの作曲家、R.シュトラウスの父はホルンの名手でした。

幼いころからホルンに親しんでいたシュトラウスなので、ホルンという楽器への理解が人一倍深かったのでしょう。

当時開発されたばかりだった「バルブホルン」を用いることを想定し、複雑で華麗なパッセージが随所に盛り込まれています。

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最初にこの曲を見たホルン奏者のお父さんは「難しすぎる」と苦言を呈したようです

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

原曲はピアノ曲ですが「オーケストラの魔術師」と呼ばれたラヴェルが自身でオーケストラ版に編曲している曲です。

最初のメロディをホルンが担当し、長いソロを奏でます。

牧歌的な音色がゆったりしたパヴァーヌに見事にマッチし、涙を誘うようなノスタルジーが演出されていますよね。

ブラームス:ホルン三重奏曲 変ホ長調 作品40

ホルン・ヴァイオリン・ピアノの3重奏曲です。

ホルンのパートは全体的に「息が長い」メロディを担当していて、悠々としたホルンの魅力が存分に発揮されています。

もともと3楽章は全く違う曲だったのですが、発表直前にブラームスの母親が亡くなったことから、追悼の意味を持つ曲に差し替えたというエピソードがあります。

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この3楽章にはドイツの古い教会音楽が用いられていて、重厚で神聖な雰囲気が溢れています。

ベートーヴェン:ホルン・ソナタ ヘ長調

今でいう「マスタークラス」のために、ベートーヴェンが書き下ろしたホルンソナタです。

ほとんど即興の作品であったにもかかわらず、初演から大好評で、献呈されたホルン奏者がその後の演奏会で必ずプログラムに取り入れたという伝説が残っています。

当時はナチュラルホルンという「半音階が演奏できないホルン」しかありませんでしたが、ベートーヴェンはあえて半音階を多用している超ムズ曲。

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ホルンの名手だけが演奏できる曲でしたが、現在はバルブホルンが開発されてたくさんの人が演奏を聴けるようになりました。

プーランク:ホルンとピアノの為のエレジー

プーランクがとあるホルン奏者を偲んで作曲した曲です。

このホルン奏者は若くして交通事故で亡くなってしまったのですが、才能あふれるホルン奏者だったとの事で、技巧的な部分と歌う部分のメリハリがしっかり効いています。

ちなみに亡くなったホルン奏者はイギリス出身だったという事で、ピアノは終始「鐘」のイメージが付いて回ります。

ホルスト:組曲「惑星」より”木星”

最初のメロディや、かの有名なメロディをホルンが担当しています。

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駆け上がるようなアルペジオは、ホルンじゃないとかっこよく吹けないですよね♪

太陽系最大の惑星である木星のイメージに、ホルンの音色はぴったり。

ほとんどのメロディにホルンが隠れているので、よく耳を澄ませて聴いてみてくださいね。

参考:ホルスト「惑星」をクラシック音楽初心者向けに分かりやすく解説!木星以外の曲も魅力がたくさん

シューマン:4本のホルンと管弦楽のためのコンツェルトシュテュック

ホルン4本とオーケストラの、めずらしい交響曲です。

独奏ホルンが4本もあるので、協奏曲の中ではかなり華やかでダイナミックな部類になります。

3楽章にはホルンにとっては「めっちゃ高い…」という音が頻繁に使われていて、こちらも最も難しいホルン曲の1つです。

ブルックナー:交響曲第4番「ロマンティック」

1楽章の冒頭がホルンソロです。

朝の薄い霧をイメージした弦のトレモロから、ホルンが始まりを優しく告げるようにメロディを吹きます。

交響曲4番でもう一つの聞かせどころが3楽章で、狩りをイメージした楽章であることからホルンが活躍しています。

ヘンデル:組曲「水上の音楽」より第一組曲

ヘンデルの水上の音楽は3つの組曲からなり、そのうち第一組曲はホルンとオーボエが主役の組曲です。

優雅に舟遊びをしている貴族たちの背景に、雄大な山々が広がっているようなイメージが湧いてきます。

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バロック時代からずっと愛され続けているホルンなので、幅広い楽曲がレパートリーとして存在しています。

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