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【クラシック音楽】トランペットの音色の特徴と名曲10選

オーケストラの花形と言えば、トランペットですよね。

ジャズや吹奏楽のトランペットもかっこいいですが、ここぞという場面でファンファーレを鳴らすトランペットは鳥肌ものです。

へみ

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そんなトランペットですが、ファンファーレ以外にも魅力的な部分がたくさん♪

この記事では、トランペットの特徴や名曲を10個厳選してお届けします。

トランペットってどんな楽器?

トランペットは「金管楽器」の一種です。

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金管楽器はどの楽器も「金属のマウスピースに唇を当て、唇を振動させて」音を出します♪

大きく分けて2種類のトランペットがあって「バルブ式」「ロータリー式」と呼ばれることが多いです。

現代のオーケストラで一般的に使われる「バルブ式」はピストンを上から押さえて管の長さを変える方式で、華やかでハリのある音色が特徴。

ホルンと同じくレバーを押さえて音を変える「ロータリー式」は、ややこもったような柔らかい音色が特徴です。

トランペットの音色と音域

音域はスタンダードなB♭管でE3から3オクターブ弱くらい。

弦楽器でいうとヴィオラ、木管楽器でいうとクラリネットと同じくらいの音域となります。

中音域は音色も自由自在に操れるので、温かみのあるふわーっとした音や弱弱しいか細い音色も表現できます。

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金管楽器というとファンファーレのイメージが強い方も多いかと思いますが、意外と表情豊かな楽器なんですよ♪

トランペットのオーケストラでの役割

トランペットのオーケストラの役割は、まず第一にファンファーレ。

行進曲(マーチ)や、交響曲の華型となる役割ですね。

音が大きくて目立つのであまり伴奏にまわることはないのですが、打楽器と一緒にリズムを演奏する事は結構あります。

へみ

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トロンボーンが表の拍を担当する事が多いのに対し、トランペットは裏打ちのリズムを刻む事が多い気もしますね。

あとは、ミュートを付けて「遠くで鳴っている」という演出に使われたりもしています。

トランペットの名曲10選

それでは、トランペットの名曲を10曲紹介します!

トランペットはバロック時代やその前の教会音楽の時代からある楽器なので、かなり曲の幅が広いです。

へみ

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時代によってトランペットの形も少しずつ違うので、様々な曲調が楽しめますよ♪

フンメル:トランペット協奏曲 ホ長調

ベートーヴェンと同時期、1700年代後半~1800年はじめにかけ活躍したフンメル。

モーツァルトからピアノを教わっていたので、曲の雰囲気はモーツァルトそっくりです。

当時はキー付のトランペットが開発されたばかりで、ホルンや木管楽器のように跳躍や装飾音ががっつり入っているのが華やかで印象的。

へみ

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特に3楽章のロンドは、素早いタンギングとともに指の動きも求められる高難度!トランペットの可能性を見せつける楽章です。

ハイドン:トランペット協奏曲 変ホ長調

フンメルの協奏曲と作曲された時期はほぼ同じで、新しく開発されたキー付トランペットのための新しい試みが随所に見られます。

キー付トランペット以前ではありえなかった半音階のメロディや、どんどん調性が変化していくのが見どころです。

へみ

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ハイドンの協奏曲の方が「アルペジオが多め」「ゆったり歌う部分が多め」といった印象ですね。

アンダーソン:トランペット吹きの休日

オーケストラ+3本のトランペットで演奏される曲です。

「時間の合図の音しか鳴らさない」軍隊のラッパ吹きが、休日に好きなメロディーを吹き鳴らす様子を表現しています。

へみ

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が、事情を知らない人からすると「休日なのに忙しすぎるでしょ…」と思ってしまいますよね(笑)

こちらの曲は「テンションが上がるクラシック曲7選!元気になれるクラシック音楽ってあるの?」でも紹介しています。他の曲が気になったらぜひ読んでみてください♪

アンダーソン:トランペット吹きの子守歌

もう1曲アンダーソンのトランペット曲を紹介します。

クラシックとポップスを融合させた作曲家であるアンダーソンは、トランペットの歌わせ方が本当に見事!

夢見心地なオーケストラの伴奏の上に、少し民謡テイストなトランペットのメロディがゆったり乗っています。

ヴェルディ:歌劇 「アイーダ」より”凱旋行進曲”

最初のファンファーレから始まり、主題のメロディ、中間部の有名なメロディもトランペット担当!

へみ

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オーケストラの曲ですが、トランペットのために書かれたような曲ですよね。

作曲者のヴェルディはアイーダのトランペットに並々ならぬ思い入れがあり「エジプト風」を表現するために独特のトランペットを舞台上で演奏させました。

今日では「アイーダトランペット」と呼ばれるそのトランペットは、通常ぐるぐる巻かれた管をまっすぐ伸ばし(全長120cm!)、ファンファーレを吹くのに適した形になっています。

ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」よりプロムナード(ラヴェル編曲)

もとはピアノのための組曲だった展覧会の絵を、ラヴェルがオーケストラ版に編曲しています。

オーケストラの魔術師という二つ名があるラヴェルですが、プロムナードの最初のソロをトランペットに吹かせているのは見事としか言いようがありません。

トランペットにとっては一番よく響く、暖かみがある音域なので、今から物語が始まるような「静かな高揚感」を与えられます。

ユボー:トランペットとピアノのためのソナタ

フランス近代の作曲家であるユボーのソナタです。

1楽章はバロック時代のダンスであるサラバンド。重厚なピアノの響きに、ゆったりしたトランペットのメロディが良く合います。

2楽章は調性が目まぐるしく変わるファンタジックな楽章、3楽章はややジャズテイストが入った壮大な楽章です。

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ちょっとブルース感を出せるのは、トランペットならではですよね♪

スッペ:「軽騎兵」序曲

金管セクションのファンファーレで始まる序曲です。

トランペットの見どころは中間部の「馬蹄の音のような」行進曲。

軽やかなトランペットの音色が、軽快な馬の足音のように聞こえるから不思議ですよね♪

トマジ:トランペット協奏曲

フランスの現代曲作曲家、アンリ・トマジのトランペット協奏曲です。

現代以降の管弦楽協奏曲は、ソロ楽器+伴奏というよりも各楽器の絡みがかなり複雑なのが特徴。

へみ

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こちらの協奏曲も、特にマリンバなどの打楽器との掛け合いが巧妙です。

全体通して、ちょっとジャズ要素が入った映画音楽のような雰囲気で、トランペットの持つゴージャス感が活かされています。

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マーラー:交響曲第5番 第1楽章

副題が「葬送行進曲」となっていて、全体的に重く悲しい雰囲気の楽章です。

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いきなり長大なトランペットソロから始まるので、トランペット吹きの皆さんは憧れ半分ドキドキ半分といったところでしょう。

寂し気にトランペットソロを吹いているところに、いきなりオーケストラが「ジャーン!」と入ってくるのですが、これはトランペットの以外の楽器がソロだとすぐにかき消されてしまいます。

音量の幅があって、表現力が高いトランペットならではのソロですね。

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トランペットはクラシック音楽だけでなく、ジャズやポップスでも魅力的な曲がたくさん!

クラシックの楽曲ももちろん良いですが、トランペットの様々な表情を楽しむためにジャズ音源も聴いてみるのはいかがでしょうか。

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hemmi

hemmi

3歳からピアノ、12歳でクラリネットを始める。全国屈指の音楽高校に進学し、そのまま音大に進学。
音高音大では専攻のクラリネット演奏のほか、作曲編曲で作品を提供。
首席で音大を卒業後は演奏活動や指導をしつつ執筆活動を行っている。

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