ダイナミックかつ暖かみがある音色が人気の吹奏楽。
へみ
日本では全国的に部活動で吹奏楽がさかんなこともあり、よく耳にする機会がありますよね。
吹奏楽では吹奏楽用に作曲された曲やポップスの吹奏楽アレンジが演奏されることが多いのですが、実はオーケストラの曲をアレンジしたものもあるってご存じですか?
オーケストラ版(原曲)とは一味違う魅力があり、聴き比べてみるのも楽しいんですよ♪
目次
吹奏楽とオーケストラの違い
吹奏楽とオーケストラの違いは、簡単に言うと「弦楽器がいない」かどうかとなります。
ヴァイオリン・ヴィオラ・チェロがおらず(コントラバスはいます)、オーケストラでは通常2名のクラリネットがヴァイオリンのかわりとして10~20名ほど最前列にずらり。
他には3~4種類のサクソフォンや、トロンボーン~チューバの中間の音域を補う「ユーフォニウム」がレギュラーメンバーです。
吹奏楽で定番のクラシック音楽10選
それでは、コンクールや演奏会で定番の「オーケストラの吹奏楽アレンジ」を紹介していきます!
原曲版と吹奏楽版、どちらも掲載するので聴き比べてみてくださいね♪
ラヴェル:ダフニスとクロエ 第二組曲
吹奏楽アレンジの中で最も名アレンジと言っても過言ではない曲です。
ヴィオラ~チェロの中音域をうまくサクソフォンやクラリネットがカバーしていて、ハーモニーに違和感がありません。
へみ
もともとフルートやピッコロ・エスクラリネットといった高音の管楽器が活躍する曲なので、再現しやすい部類の曲ですね。
また第三曲「全員の踊り」はオーケストラ版よりも疾走感があってダイナミック!吹奏楽ならではのエネルギッシュさを感じられます。
ハチャトゥリアン:組曲《仮面舞踏会》~ワルツ
2000年代のフィギュアスケートで人気が再燃した「仮面舞踏会」ですが、吹奏楽界ではもっと長く愛されています。
メロディの大半がヴァイオリンなのでニュアンスの再現が難しい部分はありますが、たくさんの管楽器で演奏するあたたかいメロディも悪くありません。
ボロディン:韃靼人の踊り
オーボエ・イングリッシュホルン・ハープが活躍する曲で、吹奏楽アレンジも重要なメロディは基本的に同じ楽器で演奏されます。
オーケストラ版では弦楽器は伴奏にまわっている部分も多いのですが、吹奏楽版ではホルンやユーフォニウム・サクソフォンが柔らかくサポート。
一度聴いたらファンになってしまう人が続出するアレンジです。
ホルスト:組曲「惑星」より木星
原曲版も金管楽器、特にホルンとトロンボーンが活躍する木星なので、こちらも吹奏楽アレンジで違和感がありません。
へみ
弦楽器の細かい刻みを担当するクラリネットやサックスがちょっとキツい…(笑)
有名なメロディの部分は、吹奏楽の魅力が最大限発揮される部分。雄大でどこまでも広がる管楽器の響きに胸を打たれます。
ショスタコーヴィチ:祝典序曲
その名のとおり、祝典にふさわしい簡潔で華やかな曲です。
ファンファーレ、駆け巡るようなパッセージなど、吹奏楽にとって得意な要素しかありません。
音に厚みがあればあるほど圧巻の演奏になるので、大規模で演奏される音源があればぜひ聴いてみてください。
ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」
スペインの作曲家、ファリャの三角帽子は「スペインの伝統的な踊り」の要素がふんだんに使われていて、吹奏楽がもつエネルギーにも見事にマッチします。
特に終曲の「終幕の踊り」は、ホタと呼ばれるフラメンコのルーツの踊りがモチーフになっていて、情熱的な盛り上がりが楽しめます。
J.シュトラウス:こうもり序曲
最初の部分はかなり緻密な刻みが多く、管楽器ばかりの吹奏楽にはちょっと難易度が高い曲です。
へみ
そのぶん息が合った演奏で評価を得られやすく、コンクールでも定番となっています。
ワルツ部分やポルカの部分は、金管パートの伴奏が優しくて素敵です。
音の出はじめにアタックが少ないので、心地よくリズムに乗れますよ。
ドビュッシー:交響詩「海」
もやがかかったような幻想的な海を表現するのに、吹奏楽のハーモニーが最適です。
こちらの曲も、ピッコロやオーボエ、トランペットなどの重要なメロディはそのままの楽器で演奏されます。
余談ですが、通常吹奏楽にはコントラバスは1~2本。ですが、3楽章の冒頭の雰囲気を出すためにコンクールなどでは4本そろえる団体も少なくありません。
へみ
冒頭部の妖しさは、コントラバスがたくさんいないと表現できませんよね。
アンダーソン:トランペット吹きの休日
もともとがトランペットメインの曲なので、ブラスバンドだけで演奏しても違和感がありません。
独自にアレンジして演奏されることも少なくなく、演奏者の個性が光る曲です。
マーラー:交響曲第1番「巨人」4楽章
トランペットやホルン、ティンパニが活躍するマーラーの交響曲なので、吹奏楽アレンジも圧巻です。
オーケストラ原曲版では、終盤に「ホルンを立ち上がらせる」という指示があり、いつも後ろでサポート役をしているホルンが主役になる部分があります。
吹奏楽版でもこの部分は見どころになっていて、そのバンドのホルンアンサンブルの層の厚さが問われます。
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オーケストラと吹奏楽、同じような楽器が使われていますが、全然響きが違いますよね。
人によっては吹奏楽の方が音がマイルドで聴きやすいと感じるかもしれません。
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