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final E3000イヤホンをクラシック音楽視点で徹底レビュー

今まで1000円くらいのイヤホンを使っていた人が「ちょっと良いイヤホンを使ってみたいな」という時にオススメなのが、finalのE3000イヤホンです。

価格帯としては3,000~4,000円ですが、口コミには「1万円クラスのイヤホンと変わらないくらい高性能」という感想も結構あって、買って損はないイヤホンの一つ。

へみ

へみ

そんなfinal E3000をクラシック音楽の視点からレビューしていきたいと思います!

私と同じように、一番よく聴く音楽がクラシック音楽という人はぜひ参考にしてみてくださいね♪

final E3000の基本スペック

まずは、簡単にfinal E3000のスペックや特徴を紹介していきます。

型番FI-E3DSS (E3000)
素材ステンレス 鏡面仕上
ドライバー6.4mmΦダイナミック型
感度100dB/mW
インピーダンス16Ω
重さ14g
ワイヤーの長さ1.2m
ワイヤレス対応×
イヤーフック有(取り外し可)

公式ページを確認すると、

  • あえて得意な音域を作らないフラットな音質
  • 6.4φダイナミック型ドライバーユニットは、3,000円クラスのイヤホンとしては最高級
  • 切り出しステンレスボディがドライバーユニットをがっちり支える

といった「こだわりポイント」が詰まっていました!

final E3000をクラシック視点で徹底レビュー!

「正直、イヤホンの性能を並べられてもよく分からない!」という人のために、実際にクラシック音楽を聴き比べたレビューを紹介していきます。

クラシック音楽と一言で言っても、楽器の数や音域もさまざま。

なるべく全ての音質や音域をカバーできるように

  • ピアノ曲
  • 室内楽曲(アンサンブル)
  • オーケストラ曲
  • バロック音楽
  • オペラ

の5種類で選曲しました。

final E3000でピアノ曲を聴いてみた

【おすすめ度:9.5点/10点】

final E3000でピアノ曲を聴くと、音の一粒一粒がはっきり際立って聴こえます。

へみ

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ペダルを駆使して弦が何十本と響く場面でも、今どの音が鳴っているかがパッと分かります。

音が固くとがりやすい高音、反対にこもりやすい低音も、それぞれクリアに聴こえるので、どのピアノ曲も「キラキラ感」がありました♪

final E3000で室内楽を聴いてみた

【おすすめ度:9点/10点】

弦楽器+ピアノ、管楽器のアンサンブル、など3~5人編成の室内楽も、final E3000で聴くと聴きやすく感じました。

特に「埋もれやすい内声部の楽器」が今どんな演奏をしているのかがはっきり聴こえるので、スコアを見ながらの鑑賞も楽に聞き取れます。

参考:スコア(総譜)を見ながら聴きたいクラシック音楽10選!スコアリーディング入門

final E3000でオーケストラを聴いてみた

【おすすめ度:7点/10点】

final E3000でオーケストラを聴いてみたのですが、1つ1つの音がはっきり聴こえるぶん「聴こえすぎ」な感覚を持ちました。

へみ

へみ

オーケストラ全体のハーモニーではなく、楽器それぞれの音の主張が強いので、音感が鋭い人は耳が渋滞するかもしれません。

レコード音源やコンサートのライブ音源など「音質が粗い音源」や、モーツァルトやハイドンなどの「楽器編成がコンパクトな音源」だと、比較的楽に聴けました。

final E3000でバロック音楽を聴いてみた

https://www.youtube.com/watch?v=JPSIQqIYiJ8

【おすすめ度:8点/10点】

チェンバロやリコーダーなど、繊細な楽器を使う事が多いバロック音楽。

バロック楽器は小さくて聴こえにくいことも多いですが、final E3000だとはっきり際立って聴こえました。

また「対位法」と呼ばれる、複数メロディの組み合わせだけで構成される音楽もバロックの特徴ですが、1つ1つのメロディをしっかり認識できるのもfinal E3000ならではの魅力です。

final E3000でオペラを聴いてみた

【おすすめ度:7点/10点】

オーケストラ+声楽のオペラも、ちょっとfinal E3000には情報量が多すぎるかも…と感じました。

声楽(ボーカル)でいえば中音域が通りやすいfinal E3000なので、テノールやバスなど男声の高音が抜けてほしい場面は重宝します。

逆にソプラノのアリアなど、高い声とオーケストラで盛り上がっている場面は、オーケストラがはっきり聞こえすぎる感じがありました。

final E3000でクラシック音楽を聴くなら?おすすめ5曲

final E3000でクラシック音楽を聴いていきましたが、個人的には「ピアノ曲」「室内楽曲」など、演奏する楽器が少ない曲の方が聴きやすかったです!

というワケで、室内楽曲とピアノ曲で特にfinal E3000だと美しく聴こえる5曲を厳選してみました。

ラヴェル:水の戯れ

和音が複雑で、ペダルを効果的に使ってもやっと響かせる部分も多い水の戯れ。

final E3000で聴くと内声部の動きもはっきり聴こえて、よりクリアに感じられます。

参考:モーリス・ラヴェルの生涯を7曲の名曲ともに解説
参考:雨の日に聴きたいクラシック音楽7選!しっとり&透明感あふれる名曲の数々

リスト:ラ・カンパネラ

細かい装飾がふんだんに使われたラ・カンパネラも、final E3000で聴くと1音たりとも聴き逃しません。

特に最後の部分の3連符が続く場面も、きちんと1音1音打鍵している音が聴こえて感動ものですよ♪

参考:フランツ・リストの名曲5選!クラシック音楽界きってのモテ男の半生をたどる

メンデルスゾーン:無言歌集より「春の歌」

メロディが有名な春の歌なので、あまり難易度が高いイメージはないかもしれません。

ですがfinal E3000で聴くと、実は内部の和音がハープのように分散されていて、かなり細かく装飾が聴いている事が分かりますよ。

参考:春に聴きたいクラシック音楽10選!喜びあふれた「春モチーフ」の曲を紹介
参考:メンデルスゾーンの半生と7つの名曲!クラシック音楽界の立役者だった

バッハ:パルティータ第2番 より「シャコンヌ」

ヴァイオリン1本だけで奏でられる超大作「シャコンヌ」も、final E3000で聴くといかに綿密に計算されて作られたが分かります。

弓が弦に当たった瞬間から弦の響きが消える瞬間まで、至近距離で演奏を聴いているような臨場感も楽しめます。

ショパン:チェロソナタ ト短調 Op.65

ピアノとチェロが複雑に絡み合ったショパンのチェロソナタですが、通常はチェロがピアノに埋もれやすく聴こえにくい場面がちらほらあります。

ですがfinal E3000でチェロソナタを聴くと、ピアノが主役の場面でもチェロの伴奏がくっきり際立って感動!

参考:チェロの音色の特徴と名曲10選!オーケストラで活躍する曲とは?

final E3000のここがすごい

柔らかいレザー調の巾着袋つきです♪

final E3000での音質レビューとおすすめクラシック曲を紹介したところで、final E3000の機能的な魅力も紹介していこうと思います!

私がすごい!と思ったfinal E3000の機能は以下の3つです。

  • イヤーピースの軸が動く
  • ステンレス製で金属アレルギーの人にも安心
  • 背面に小さな開口部があり、長時間聴きに向いている

総じて「長時間聴くのに全くストレスがない」イヤホンです♪

イヤーピースの軸が動く!

Final E3000公式ページより

イヤーピースの軸が動くので、イヤホンがなかなかフィットしない人でも「すぐしっくりくる」付け心地です。

へみ

へみ

私も耳の穴が小さくてフィットしづらい人なのですが、E3000はすぐ耳にフィットしました!

イヤーフックなしでもぶれずに聴き続けられるので、かなり快適です♪

ステンレス製で金属アレルギーの人も安心

私は金属アレルギーも持っていて、合わない素材のピアスやネックレスを長時間付けると肌トラブルを起こしてしまいます…

ですがE3000はステンレス製なので、3時間以上付けていても大丈夫でした!

高級感ある見た目なのに、アレルギー対応なのは本当にありがたいです。

背面に小さな開口部があり、長時間聴きに向いている

final E3000の背面には、画像のとおり小さな穴がたくさん開いています。

この穴のおかげで適度に音が逃げ、長時間聴くことで生じる「圧迫感」がありません。

寝る前のリラックスタイムに聴いたり、作業中のBGMを聴くときでも、ストレスフリーで集中できます。

final E3000レビューまとめ

クラシック音楽愛好家の視点からfinal E3000のレビューをしました!

良かった点としては

  • 1音1音クリアに聴こえる
  • 得意な音域を「あえて作っていない」ので全音域はっきり
  • 普段目立たない楽器や内声で新しい発見が!
  • ピアノ曲や少人数の室内楽が美しい
  • 長時間聴いてもストレスの少ないフィット感&解放感

といったポイントが素晴らしかったです!

3,000~4,000円で買えるモデルとしては異例の高性能であるfinal E3000。

初めて「イヤホンにもこだわってみようかな」と考え始めた方にもぴったりなので、ぜひお試ししてみてくださいね♪

hemmi

hemmi

3歳からピアノ、12歳でクラリネットを始める。全国屈指の音楽高校に進学し、そのまま音大に進学。
音高音大では専攻のクラリネット演奏のほか、作曲編曲で作品を提供。
首席で音大を卒業後は演奏活動や指導をしつつ執筆活動を行っている。

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