みなさんはドライブするときにどんな曲をかけていますか?
J-POPや洋楽、ジャズが定番ですが、たまにはクラシック音楽をお供にしてドライブしてみませんか。
「クラシック音楽なんて眠くなるし、ドライブに不向きなんじゃ?」と思われるかもしれませんが、実はドライブに適したクラシック音楽もあるんです。
へみ
うまく活用すれば、心にゆとりある快適なドライブが叶いますよ。
この記事ではそんな「ドライブクラシック」を5曲厳選して紹介していきますね。
目次
クラシック音楽はドライブに向かない!?
クラシック音楽というと「眠くなる」イメージを持つ人も多い事でしょう。たしかにクラシック音楽にはドライブに向かない曲もたくさんあります。
まずは、クラシック音楽がドライブに不向きな理由とドライブ向けのクラシック音楽の選び方を解説していきますね。
クラシック音楽がドライブに向かないと言われる理由
クラシック音楽がドライブに向かない理由は以下の3つ。
- 音量幅や音域が広すぎる
- 車内のノイズで消えてしまう音が多い
- リラックス効果が高すぎて眠たくなる曲が多い
クラシック音楽は、ポップスやジャズに比べて音域や音量の幅が広いです。そのうえ運転中はノイズが多いので、小さい音を聴こうとしてボリュームを上げると「ババーン!」と大きい音がなってびっくりする事もしばしば。
逆にテンポや音量に動きが少ない曲を選んでしまうと、人によってはすぐに眠気が・・・
誰でも快適にドライブし続けられるクラシック曲というのは、結構限られてしまいます。
クラシック音楽をドライブ中にかけるメリット
クラシック音楽は、心拍数や血圧を安定させる効果があるものが多いです。
眠くならない程度のクラシック音楽をかけてドライブすることで、心にゆとりが生まれて事故率が下がるという研究結果も!
特に同乗者がいない「ひとりドライブ」や長時間運転する時におすすめです。
ドライブに向いているクラシック曲の選び方は?
ドライブに適したクラシック曲は選ぶのが難しいのですが、以下のようなポイントを意識すると良いでしょう。
- 早すぎず遅すぎず、適度なテンポ感
- リラックス効果<テンションが上がる効果
- 楽器が少なめで音量の幅が狭い
聴いていて「癒されるなぁ」という曲と、感情がゆさぶられるような曲や、聴いていてわくわくする曲をミックスするのが良いですね。
ドライブに◎!癒されるクラシック曲5選【オーケストラ編】
それでは、ドライブ中におすすめなクラシック音楽を紹介します!
実は、ドライブ中にぴったりなジャンルは「ピアノ曲」「バロック音楽」などボリュームの幅が狭い曲なのですが、まずは一般的に不向きと言われるオーケストラ曲を5曲選んでみました!
スメタナ「わが祖国」よりモルダウ
学校の音楽の授業でおなじみのモルダウ。知っている曲だとしっかり聴けるので、眠くなりにくいですよね。
初めは雄大なモルダウの流れが表現されていて、次は川のほとりで農民たちが楽しく踊っているシーン、次は荒れ狂うモルダウの様子・・・と曲調がわかりやすく変わっていくのが特徴です。
最初は音が小さいのですが、一度ストリングスが入ってくると最後までボリュームが落ちません。
ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」1楽章
ベートーヴェンの交響曲は「運命」や「英雄」など副題が付いているものが多いのですが、実はほとんどが第三者によってつけられた副題なんです。
ですが交響曲第6番「田園」は、ベートーヴェン自身が副題をつけた、かなり珍しい交響曲。
へみ
ベートーヴェン自身が実際に田舎で生活したときの思い出が表現されていると言われています。
各楽章にも表題が付いていて、1楽章は「田舎に到着したときの愉快な感情の目覚め」です。
その名の通り明るく開放的な曲調で、ドライブしていても楽しい気持ちになれるでしょう。
ガーシュウィン ラプソディ・イン・ブルー
クラシックとジャズが融合したラプソディー・イン・ブルー。最初から最後までクラシック音楽初心者でも聴きやすい曲なので、選曲に迷ったらぜひプレイリストに加えてください。
ジャズの和声と感傷的(ブルー)なメロディがはっきり分かれているので、ノイズが多い車内でもメロディを見失いにくいです。
へみ
ついつい口ずさんでしまう印象的なメロディですよね。
オーケストラ曲だと思われがちですが、実はこの曲は「ピアノ協奏曲」的なピアノソロ+オーケストラの構成となっています。
ピアノ単体でも目立つようオーケストラがボリューム抑えめにしている場面が多いので、ドライブ中にもおすすめです。
参考:【クラシック音楽】クラリネットの音色の特徴と名曲10選
モーツァルト 交響曲第40番 1楽章
きっとこの曲を聴くと「あーこの曲!」となる人は多いかと思います。優雅で寂しげなメロディなので、傷ついた心を癒すためのドライブに最適。
へみ
短調でネガティブな曲調なのですが、曲のテンポが「molto Allegro(非常に早く)」と表示されているとおり、流れるように曲が進みます。
悲しみがあっという間に過ぎ去ってしまうような感覚になれますよ。
参考:【クラシック音楽】モーツァルトのオーケストラ&室内楽曲おすすめ10選
バッハ ブランデンブルク協奏曲 第5番
ブランデンブルク協奏曲は1番~6番までありますが、最も有名なのがこちらの5番。
献呈したブランデンブルクの伯爵の前で演奏するために書かれたと思われる、バッハの並々ならぬ気合を感じる曲。
へみ
最後にチェンバロの壮大なカデンツァがありますが、これはバッハ自身が初演したそうです。
当時最新の技術をもって作られたチェンバロと、当時最高の弾き手だったバッハのコラボ…ということで、献呈された伯爵も大喜びだったことでしょう♪
参考:子供にもウケがいい!クリスマスパーティーにおすすめのクラシック音楽7選
ドライブに◎!癒されるクラシック曲5選【ピアノ曲編】
続いては、ドライブクラシックの定番!と言われるピアノ曲です。
ピアノ曲は癒し要素(眠くなる要素)も強いので、飽きずにドライブのテンションが上がりそうな曲を中心に選びました。
ドビュッシー ベルガマスク組曲より「プレリュード」
1800年代後半に作曲されたドビュッシーのベルガマスク組曲。
全4曲からなっていて、特に3曲目の「月の光」が有名であり人気です。
へみ
ただ月の光は音域が広すぎてドライブには不向き。曲調も終始ゆったりしているので眠気も・・・
同じベルガマスク組曲の中なら、1曲目の「プレリュード」が華やかでドライブに適しています。
どこか幻想的で雲の上にいるような感覚になれるのは「教会音楽」というクラシック以前の音楽の様式を取り入れているからかもしれません。
ちなみに、ベルガマスク組曲は2曲目のメヌエット・4曲目のパスピエもドライブ向きです。
ショパン 練習曲 Op.10-1
最初からクライマックス!という感じのショパンのエチュード。
練習曲Op.10のはじめに並べられている曲ですが、華やかなアルペジオから始まる曲なので気持ちも自然と上向きに。
モーツァルト ロンド ニ長調 K.485
日本映画「ドライブ・マイ・カー」で用いられたロンドで、印象に残っている方も多いのではないでしょうか?
穏やかで可愛らしい雰囲気ですが、テンポは弾むようなアップテンポなので飽きません。
メンデルスゾーン 無言歌集より「春の歌」
メロディが細かいので最初は気づきにくいですが、大きな2/4拍子のゆったりした曲です。
演奏者にもよるのですが、シャキシャキ流れるように弾くピアニストよりも「無言歌集」の名の通り人間が歌うようなペースで弾くピアニストの音源のほうがドライブに向いています。
参考:春に聴きたいクラシック音楽20選!春のピアノ曲&オーケストラ曲
ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
「え?この曲がドライブに向いているの??」と思われた方もいるかもしれません。
静かであまり抑揚がなく、しかもテンポはゆっくり…という事で、一見ドライブには向かない曲です。
しかし、きっちり曲を構成するラヴェルらしく曲の刻みは一定ですし、和音はどこかミステリアスで引き込まれます。
ついついスピードが出てしまうような場面で、冷静さを取り戻してくれる曲でもありますね。
参考;集中力を高めるクラシック音楽20選!眠くならずに作業に没頭できる曲を厳選
ドライブに◎!癒されるクラシック曲5選【オペラ・歌曲編】
最後に、オペラなどの「歌曲」の中から、ドライブに最適な曲をピックアップします♪
実は長距離のドライブが好きな人は、オペラをよく聞くという人も少なくありません。
ちょっとリッチな気分にさせてくれる歌曲たちをお楽しみください。
オペラ「ジャンニ・スキッキ」より 私のお父さん
恋人との結婚に反対する父親を説得する娘が歌うアリアです。
悲壮な歌詞とは対照的に、父との思い出をなつかしむような…優しい雰囲気に癒されます。
ふんわり広がっていくような世界感は、晴れた日のドライブにぴったりですよね。
参考:結婚式・披露宴で流すのにおすすめなクラシック音楽10選!BGMにぴったりなのは?
歌劇「ラ・ボエーム」より 私がひとりで街を行くと(ムゼッタのワルツ)
別れた恋人に未練がある女性が、自分の魅力について歌いながら気を引こうとしています。
へみ
ちょっとユーモラスな前奏からはじまり、伸びやかなソプラノが魅力的ですよね。
プッチーニの全盛期に書かれたオペラの一つで、最高傑作とも呼ばれる「ラ・ボエーム」のアリアだけあり、短いながら華やかさは抜群!
ドライブに華を添えてくれるでしょう。
シューベルト ます
シューベルトで一番有名だと言っても過言ではない「ます」。
へみ
学校の授業でよく取り上げられるのは、弦楽五重奏曲のほうですが、原曲はこちらの歌曲です。
歌曲というと、朗々と歌い上げるものが多いですが、ますはとにかく軽快!
知っているメロディ、ということもあり、ドライブ中たのしい気分になりそうですよね。
オペラ「トゥーランドット」より 誰も寝てはならぬ
テノールの名曲と言えばこちら!フィギュアスケートで日本でも一躍有名になった「誰も寝てはならぬ」です。
3つの謎が解けなかったら「処刑」と、次々に求婚する男たちを殺してきた姫…ですが、唐突に現れた異国の王子に謎を解かれてしまいます。
「明日の朝までに私の名を知れたら、私は潔く死にましょう」と王子が逆に謎を出し、姫が国中に男の名を探らせている場面の曲です。
へみ
王子は「絶対に姫と結婚できる」と確信していて、イケメン男性の余裕が感じられます…!
ヘンデル 私を泣かせてください
曲名は物騒(笑)ですが、イタリア歌曲の中では名曲中の名曲です。
日本の朝ドラでも挿入歌として使われたことがあるので、耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
シンプルなメロディながら心が揺さぶられるような美しさ。ドライブ中のどんな場面でも、ほっと一息つかせてくれそうです。
ドライブにおすすめできないクラシック曲も・・・
「眠くなる」「ボリュームが難しい」という理由以外で「運転中にかけてはいけない」と言われているクラシック曲もあります。
それはワーグナーの「ワルキューレの騎行」や、ムソグルスキーの「はげ山の一夜」です。
とある研究では「テンポ」と「騒音レベル」で”危険ゾーン”に入っていて、事故や危険運転を引き起こす恐れがあるとイギリスの調査機関が発表しています。
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