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バレンタインにぴったりのクラシック音楽7選!作曲家が恋人に贈った曲の中から厳選

バレンタイン クラシック曲

冬はそっと寄り添いたくなる「恋人たちの季節」です。

クリスマスやバレンタインなど、好きな人に気持ちを伝えるチャンスもたくさんありますよね。

クラシック音楽業界では、好きな人に気持ちを伝える時に「曲を贈る」のが常識。

(もちろん、現代の作曲家も恋人やパートナーに贈っていますよ!)

そこでこの記事では、バレンタインにぴったりの「恋人たちのクラシック」を厳選して紹介します。

偉大な作曲家たちの素顔が垣間見えるエピソードも紹介しますので、ぜひ読んでみてくださいね。

いつの時代も作曲家たちは愛情を曲で伝えていた!

好きな人を思う気持ち、いとおしく感じる気持ち、はたまた別れ・・・豊かな恋愛感情は作曲家たちのインスピレーションを刺激します。

へみ

へみ

有名な作曲家には膨大な楽譜とともに恋愛エピソードも数多く残っていて、曲の中にも作曲家たちの恋愛感情がよく表れているんですよ。

さらに、好きな人や恋人に作曲家が贈った曲もたくさんあります。

恋が成就したときの喜びはもちろん、身分の違いなどで終わってしまった「叶わぬ恋」に関する曲も意外と多く残っています。

バレンタインにぴったり!恋人たちのクラシック音楽7選

バレンタイン

それでは、バレンタインにぴったりのクラシック曲を7つ紹介します!

好きな人と一緒に聴けるよう、明るい曲調のものを選びました。

エルガー 愛の挨拶

エルガーが妻と婚約したときに贈った曲が「愛の挨拶」です。

この二人は身分の違いから周囲に結婚を反対されていたのですが、それを乗り越え結婚しました。

へみ

へみ

実は作曲家は略奪愛や不倫、女性遊びが激しい人など恋愛に奔放な人が多いのですが、エルガーはたった一人の女性を大切にした数少ない作曲家です。

原曲はヴァイオリンとピアノで書かれていますが、最近はピアノだけの編曲バージョンも人気ですよ。

ゆったりしたテンポと甘いメロディが朝食シーンにぴったりなので、こちらの曲は朝のクラシックでも特集しています。良ければこちらも読んでみてくださいね。

シューマン 花の曲

シューマンが後の妻クララとの結婚を大反対されていた時期に書かれた曲です。

大反対していたのはクララの父親で、シューマンのピアノの先生でもありました。なかなか厳しく当たられる中この曲を書き上げて「素敵なロンドができましたよ」とクララに贈るあたりシューマンらしいと言えます。

へみ

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シューマンは少年のような心を持ち続けた人で、どこか掴みどころのないファンタジックな世界にいる性格の人でした。

この花の曲は性格的小品と呼ばれるジャンルで、自由で形式にとらわれないピアノ曲です。文学作品をもとに作られていて、情緒あふれるメロディが美しいですよね。

シューマン ミルテの花

続いてもシューマンから。

父親を説得し、ついに結婚することとなったシューマンとクララ。婚約期間中の1年間に書き上げたのが「ミルテの花」です。

ミルテの花は花嫁が身に着ける花で、まさに花嫁クララに贈られた曲なんです。ミルテの花は歌曲集なのですが、1曲目は「君に捧ぐ」というロマンチックな題名が付いているんですよ。

曲は歌詞もあいまって、結婚に対する喜びがあふれています。結婚式で流すのもいいかもしれませんね。

サティ ジュ・トゥ・ヴ

ジュ・トゥ・ヴ(Je te veux)の意味は、ど直球の「お前が欲しい」という意味です。もとはシャンソンで歌詞付きの曲ですが、現在はピアノ版のほうが有名ですよね。

ジュ・トゥ・ヴはサティが恋人に贈ったわけではないのですが、曲のもととなったのが恋心を歌った詩です。

男性版と女性版があるのですが、どちらも「濃厚」な歌詞・・・気になる方はぜひ検索してみてくださいね(私は載せる勇気が出ませんでした)。

あまりにも有名な曲なので解説はいらないかもしれないのですが、無調性音楽や小節線のない曲を多く書いたサティにしては珍しく「形式がきちんとした」音楽です。

当時流行していたカフェミュージックとして作曲されていて、実はサティの本意ではなかったのかもしれませんね。

プッチーニ ラ・ボエームより「私が街を歩くと」

ラ・ボエームには2組のカップルが登場しますが、主役ではない方のムゼッタ(ソプラノ)のアリアが「私が街を歩くと」です。

ミミのアリア「私の名はミミ」の方が有名なのですが、バレンタインを盛り上げるなら断然こっち。華やかでちょっとお茶目なところがある、魅力的な曲です。

「私が街を歩くと、みんな足を止めて見とれるのよ?」と始まるこの曲は、ムゼッタが元カレの気を引こうとしているシーンで歌われます。オペラ初心者にもわかりやすいメロディで、スカッとするようなソプラノの高音に聞きほれる事間違いなしです。

ショパン 24の前奏曲集 第15番「雨だれ」

ショパンは当時、7歳年上のサンドという女性と付き合っていました。当時二人の関係は一大スキャンダルで、街は大騒ぎ。ショパンの持病が悪化したこともあり、二人はとある島で静養することにします。

ある日、サンドが用事で家を出た時に島を嵐が襲います。なかなか帰ってこないサンドを心配しながら作った曲が、この「雨だれ」だと言われています。

とても嵐のような感じはしない曲で、穏やかに静養しているショパンと献身的なサンドの関係性がよく表れている曲ですよね。

ベートーヴェン 月光2楽章

ベートーヴェンはこの「月光ソナタ」を当時恋していた伯爵令嬢に贈っています。1楽章と3楽章はちょっと激情的(恋心としてはヘビー)なので、今回は2楽章のみピックアップして紹介しますね。

ベートーヴェンは「おそらく彼女とは結ばれないだろう」と悟っていたと言われています。そんな儚い恋心や楽しかった思い出がイメージされるのが2楽章。軽く弾むような3拍子で、短く流れるように終わります。

へみ

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実際月光ソナタを贈った直後に伯爵令嬢は別の人と結婚していて、ベートーヴェンの恋は終わってしまいます。

難聴が始まってからは耳が聞こえないのを隠すために「気難しいフリ」をしていたベートーヴェン。そんな彼の人間らしい部分が垣間見える1曲だと言えるでしょう。

バレンタインクラシック 聴き方のポイントは?

それでは、紹介したクラシック曲7つをより楽しむためのポイントを紹介していきますね。

繊細なピアノ曲はイヤホンで楽しむ

紹介した曲はピアノ曲多めなので、小さくて繊細な音も聞こえるようにイヤホンで聴くと良いでしょう。

特に低くて小さい音は聞こえにくいので、ノイズキャンセリング機能があるイヤホンがベストです。

歌曲はレコード盤も味わい深い

シューマンのミルテの花や、ラ・ボエームのアリアなど歌曲は、レコードで録音された頃の音源を聴くのも雰囲気があっていいですよ。

音が丸くて柔らかいので、ソプラノの高音も聞きやすいです。

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hemmi

hemmi

3歳からピアノ、12歳でクラリネットを始める。全国屈指の音楽高校に進学し、そのまま音大に進学。
音高音大では専攻のクラリネット演奏のほか、作曲編曲で作品を提供。
首席で音大を卒業後は演奏活動や指導をしつつ執筆活動を行っている。

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