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クリスマスに聴きたいクラシック音楽15選!大人向けに雰囲気ある曲を厳選

クリスマス クラシック曲

ハロウィンが終わると、街はクリスマスモードになりますよね。

クリスマスの雰囲気を作るのに欠かせないのが「クリスマスソング」。

そこでこの記事では、大人のクリスマスにぴったりの”クリスマスクラシック”を厳選してお届けします!

クラシックはほとんど聞かない、という方でも、クリスマスの雰囲気をたっぷり味わえますよ。

クリスマスに聴きたいクラシック音楽【心躍る5曲】

まずは、クリスマスのわくわく感が味わえるクラシック曲を5曲ご紹介!

どの曲も欧米ではクリスマスの定番で、実際にクリスマスシーズンのコンサートでもよく演奏されています。

アンダーソン そりすべり

アメリカの作曲家、ルロイ・アンダーソンが1948年に作曲したそりすべり。

へみ

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クラシック音楽でありながらかなりポピュラーなので、聴いたことがない人はいないのでは・・・?と思いつつ、リストに加えてしまいました(笑)

サンタが乗るそりのイメージである鈴の音や、曲の最後の「馬のいななき」も、クリスマスのわくわく感を高めるのにぴったりです。

アメリカのクラシック音楽は、ジャズ要素がふんだんに盛り込まれています。この曲も例外ではなくて、楽しい中にあるちょっとビターな大人なテイストが魅力的ですね。

参考:ルロイ・アンダーソンの名曲7つを半生とともに紹介

チャイコフスキー くるみ割り人形

曲の舞台がクリスマスであることから、欧米のクリスマス~ニューイヤーでは定番で演奏されるのがくるみ割り人形です。

へみ

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ちなみに、日本の年末年始の定番曲は「ベートーベンの第九」ですよね。

くるみ割り人形は8曲からなる組曲。曲の見どころは随所にあるのですが、個人的に聴いてほしいポイントは金平糖の精の踊りの「チェレスタ」という楽器です。

ピアノのような構造で、鍵盤に繋がったハンマーで鉄琴を叩いて音を出します。このハンマーにはフェルトが巻かれていて、より柔らかく幻想的な雰囲気が出せます。

まさに「金平糖の精」のイメージがよく表現されているんですね。

ヘンデル 「メサイア」より ハレルヤ

「メサイア」というのは、イエス・キリストのこと。なので欧米ではこちらもクリスマスの定番曲です。

ハレルヤ(hallelujah!)とは「主をほめたたえよ」という意味の感嘆詞で、キリストへの賛美や喜びを表している言葉です。

へみ

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それが冒頭から繰り返し歌われているなんて、何ともハッピーな曲ですよね。

ハレルヤコーラスを聴くと、宗教になじみの薄い日本人でも神への喜びを感じられます。

日本のクリスマスはケーキやプレゼントに意識が向きがちですが、クリスマス本来の意味を味わう良いきっかけとなりそうです。

プロコフィエフ キージェ中尉より「トロイカ」

ロシア民謡風のクリスマスソングです。

「キージェ中尉」とは、プロコフィエフが作曲した交響組曲のことで、もとは映画音楽として作曲されたものでした。

へみ

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嘘を嘘で塗り固めていく、なんともユーモラスで喜劇的な物語…そんな雰囲気を象徴するようなトロイカです。

鈴やタンバリンがふんだんに使われていて、まるで現代のクリスマスのようなにぎやかさ。

他の国の民謡では出せない、雪国のワクワク感がありますよね。

ワルトトイフェル スケーターズ・ワルツ

なめらかに滑るスケーターのように、優雅で華やかなワルツです。

もともとワルトトイフェルという作曲家はあまり有名ではありませんでしたが、カラヤンが取り上げるようになり特に日本で人気となりました。

日本ではあまりスケートがメジャーでないぶん、ヨーロッパの冬の雰囲気が楽しめる!と心に響いたのでしょうね。

参考:【クラシック音楽】ワルツの名曲20選!優雅な気分に浸れる楽曲を紹介

モーツァルト 3つのドイツ舞曲より「そり遊び」

数あるモーツァルトの曲の中で埋もれがちなこちらの曲。

日本では室内楽版や吹奏楽版に編曲され、クリスマス時期に演奏される事が多いです。

へみ

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中間部にはベルや鈴が登場するので、クリスマスの雰囲気たっぷり♪

緩急もしっかりついているので、聴いていて飽きない曲です。

クリスマスに聴きたいクラシック音楽【しっとり10曲】

続いては、クリスマスに落ち着いた雰囲気を味わいたい人向けのクラシック曲を10曲紹介します。

家族と過ごすクリスマスにもぴったりなので、ディナーや団らんの時に流すのもおすすめですよ。

モーツァルト アヴェ・ヴェルム・コルプス

モーツァルトが亡くなる半年ほど前に書かれたこちらの曲は「モーツァルト最後の教会音楽」と呼ばれています。

アヴェ・ヴェルム・コルプスとは「めでたし、まことの御体(イエス・キリストの肉体)」という意味で、ラテン語の短い詩にモーツァルトが曲を付けたものです。

小節数は46(演奏時間はたった3分ほど)ですが、4回も転調があるのが特徴。

へみ

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転調が自然なので、どんどん曲に引き込まれていきます。

合唱、独唱、オーケストラ・・・と様々な形態で演奏されますが、クリスマスの厳かな雰囲気には合唱が個人的におすすめです。

J.S.バッハ コラール前奏曲「来たれ、異邦人の救い主よ」

イエス・キリストがまさにイスラエルの地に降り立とうとしている様子を表した曲です。

バロック時代(1600~1800年代)の音楽なので、日本人にとってはあまりクリスマスを感じられないかもしれません。

へみ

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ヨーロッパではクリスマスの定番曲となっていて、この曲で「今年もこの季節か・・・」と感じる人も多いそう。

人気曲なので、こちらもオーケストラやピアノ、小編成のアンサンブルなどたくさんの音源が見つかるかと思います。

まずは原曲のオルガンバージョンで、教会音楽の雰囲気を存分に楽しんでみてくださいね。

プッチーニ オペラ「ラ・ボエーム」

プッチーニのラ・ボエームは、クリスマスのパリが舞台です。華やかな街をよそに、貧乏でも個性的な芸術家の卵たちがドラマを繰り広げます。

上記リンクはラ・ボエームの中でも代表的なソプラノのアリア「私の名はミミ」ですが、クリスマスで時間がたっぷりある人はぜひオペラ全体を鑑賞していただきたいです。

へみ

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オペラが初めての方は、日本語の歌詞が付いた公演が分かりやすいです。

一通りストーリーが分かれば、クリスマスシーズンに全国各地で上演される生の舞台を見に行くのも楽しいですよ。

神の御子は今宵しも

作者不明の讃美歌ですが、クリスマス礼拝には欠かせない曲です。

ポップスアレンジされる事も多く、最近ではセリーヌ・ディオンやマライア・キャリーなどのキャッチーなアレンジが印象的ですね。

大人クラシックを楽しみたい方は、ぜひ讃美歌バージョンで雰囲気を味わってみてください。

リスト クリスマスツリー

作曲したリストは、晩年心身を病みローマで僧籍に入ります。

その時期に作曲された曲は「宗教的」「悟りを開いた」ような雰囲気の曲が多いのですが、こちらの12曲からなる組曲は青年期のリストを彷彿とさせるような技巧的な場面が多く見られます。

へみ

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というのもこの曲は、リストの孫娘のために書かれた曲が入っていて、リスト自身の人生を懐古している一面もあるんです。

自分の人生を振り返ってみたり、孫娘の事を思ったり…そんな気持ちを、クリスマスに流れる教会音楽になぞらえて作曲した、雰囲気たっぷりの組曲です。

参考:フランツ・リストの名曲5選!クラシック音楽界きってのモテ男の晩年までたどる

ブリテン キャロルの祭典

ハープ+女性合唱の合唱曲です。

バロック時代のもっと前、まだ調性が今のクラシック音楽と異なっていた時代の音階で作られていて、まさに「教会で讃美歌を歌っている」という世界感の曲。

へみ

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ですがこの曲が作曲されたのは「第二次世界大戦中」だったんです。

教会音楽としてではなく、コンサート用の音楽として作曲されたこの合唱曲は、キリスト教徒の原点である「平和」を願う意味があるのではないでしょうか。

キャロル(クリスマス)の祭典、という事で、キリストの生誕を待ちわびる曲からマリア様の歌声、厳しい冬から喜びの春へと季節がうつろう様子がラテン語の歌詞と教会旋法で表現されています。

シューベルト アヴェ・マリア

アヴェ・マリアというタイトルのクラシック曲はたくさんあるのですが、中でも「三大アヴェ・マリア」と呼ばれる曲の1つがシューベルトのアヴェ・マリアです。

聖なるイエス様の母であるマリア様、お腹の中の主(イエス様)もあなたを祝福しておられます、という歌詞で歌われていて、まさにクリスマスにぴったり。

へみ

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…と、ここまで書いておいてなのですが、シューベルトのオリジナルは「違う歌詞」だったんです。

オリジナルはドイツのとある詩人のドイツ語詩にメロディを付けたものであったのですが、たまたま歌い出しがカトリックの祈祷文の一部と一致!

そのまま祈祷文を歌詞にして歌い続けても違和感がなかったため、現在では宗教曲のような位置づけになっているという珍しい曲です。

参考:結婚式・披露宴で流すのにおすすめなクラシック音楽10選!BGMにぴったりなのは?

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コレッリ クリスマス協奏曲

バッハよりも2,30年前に活躍していたイタリアの作曲家、コレッリ。

へみ

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クラシック音楽の作曲家の中ではあまりメジャーな作曲家ではありませんが、1700年ごろに音楽家として成功していた事自体がすごい事なんです。

このクリスマス協奏曲は「クリスマスの夜に」演奏する事を目的とした曲で、パトロンのために作った曲でした。

最後の曲が「pastorale(牧歌的に)」というタイトルですが、これはイエス様の誕生を天使から最初に知らされたのが羊飼いだった、というのがモチーフになったと言われています。

クリスマスの曲に「pastorale(牧歌的に)」を付けるのは、のちにバッハやヘンデルも取り入れました。革命ですね!

ヘンデル オンブラマイフ

もとはオペラのアリアだった曲ですが、今では独立して演奏されることが多い曲です。

へみ

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日本ではウィスキーのCMで一躍有名になりました

現在は、ソプラノやカウンターテナー(女性の声域で歌える男性)で歌われますが、作曲当時は「カストラート」と呼ばれる、声変わり”させなかった”男性のための曲でした。

(カストラートに関しては、内容がショッキングなので割愛させていただきます)

ゆったりしたテンポと美しいメロディに、当時の宗教、音楽観が色濃く残っていて、とても神秘的な曲に感じられますね。

サン=サーンス クリスマスオラトリオ

オルガン、弦楽合奏を伴奏とした混声合唱のオラトリオです。

バッハのクリスマス・オラトリオの影響が濃く出ていると言われていて、全体的に落ち着いた雰囲気。

へみ

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全10曲からなりますが、1曲1曲は短く、礼拝中に演奏する事を目的として作られたと思われます。

バッハのクリスマス・オラトリオと異なる点が「独唱」のキャラクターの濃さ。

サン=サーンスのクリスマス・オラトリオでは独唱が情熱的で、次第にほかのパートを巻き込んで重厚感を増していく様子が特徴的です。

クリスマス向けクラシック音楽を聴くときのポイント

当サイトでは他にも「ハロウィンクラシック」「泣けるクラシック」など、いくつか初心者向けのクラシック音楽を紹介しています。

いずれもスピーカーで聴くよりもイヤホンで聴く方が楽しみやすいのですが、このクリスマスクラシックはスピーカーでも楽しみやすいのが特徴!

そこで、クリスマスクラシックを楽しむためのポイントを紹介します。

クリスマスクラシックはスピーカーで部屋にかけやすい

通常ピアノ曲もオーケストラも、強弱が大きいのでスピーカーでは聴きにくいのが本音です。

へみ

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防音設備のないお宅で聴くには、ボリュームを上げたり下げたりする必要があります。

でも、紹介したクリスマスクラシックはどれも音量が安定しているのが特徴!

ディナータイムに流したり、プレゼント交換のBGMとして流したりしやすいです。

オルガンや合唱は3D(360°)に音が聞こえるイヤホンやスピーカーがベスト

讃美歌はオルガンや合唱で演奏される事が多いのですが、オルガンや合唱は360度の方位で音が聴こえるスピーカーで聴くと教会で聴いているような感覚になれます。

特に「天使の歌声」と称されるウィーン少年合唱団など、優しい歌声の演奏は感動的です。

クラシック音楽を楽しむなら音楽サブスクがおすすめ!

紹介したクリスマスクラシックのプレイリストを作るなら、音楽サブスクでどんどんダウンロードするのがおすすめです。

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