クラシック音楽は「優雅」「上品」というイメージが持たれることが多いです。
でも、クラシック音楽の中にも「戦いの曲」「戦闘曲」があるのをご存知ですか?
勇ましくて華やかなクラシックの戦闘曲は、沈んだ気分を上げるのにぴったり。
この記事では、そんなクラシック音楽の戦闘曲にスポットを当てて紹介していこうと思います!
目次
クラシック音楽で戦闘曲って、どんな時に使われるの?
クラシック音楽と戦闘曲はあまりイメージが結びつかないかもしれませんね。クラシック音楽における戦闘曲は、
- オペラや歌劇などの戦う場面で使われる
- 戦いにインスピレーションを受けて作られた
という曲が多いです。
ヨーロッパは神話で戦争が出てくることも多いですし、実際に民族同士や革命などの争いが起こっています。
そんな戦いのシーンにインスピレーションを受けて作曲された曲が、意外とたくさんあるんですよ。
クラシック音楽の戦闘曲5つ!モチベーションを上げるのにもぴったり
それでは早速、戦いがモチーフのクラシック音楽を5つ紹介します!
戦い・戦争という言葉のイメージから敬遠されがちな曲もありますが、曲自体が華やかなのでモチベーションを上げるのにぴったり。
ぜひお気に入りの1曲をプレイリストに入れて、元気を出したいシーンに聴いてみてくださいね。
ベートーヴェン 交響曲第3番「英雄」
ベートーヴェンが同世代の英雄「ナポレオン」に影響を受けた交響曲です。
もともとナポレオンに献呈するつもりで書かれた曲だったのですが、ナポレオンが皇帝に即位すると知ると副題「英雄」をグシャグシャに塗りつぶしてしまいました。
へみ
最近は、このエピソードに異議を唱える学者も出てきました。2楽章が「葬送行進曲」で英雄の死を連想させるからです。
さて「ある英雄の思い出のために」と書き直された交響曲第3番ですが、特に1楽章が英雄らしく勇ましい雰囲気に終始しています。
それまで交響曲は、1楽章の主題が始まるまでに「序奏」と呼ばれるゆったりした部分があるのが常識でした。が、この交響曲は序奏をすっとばしていきなり華やかな主題が始まるので、かなり画期的だったと言われています。
リスト 超絶技巧練習曲集より「マゼッパ」
マゼッパとは、実在するウクライナの英雄です。
ロシア帝国に対し反乱を起こした人物としてしられていて、この事実を記した叙情詩「マゼッパ」にいたく感銘を受けたのがフランツ・リストでした。
超絶技巧練習曲のマゼッパは、マゼッパが馬に縛り付けられて荒野に放り出されたシーンを再現していると言われています。
ちなみに、チャイコフスキーもマゼッパをモチーフにオペラを書いていますが、チャイコフスキーがロシアの作曲家でマゼッパが仲の悪いウクライナの英雄という事もあり・・・なかなかの悪役に仕立て上げられています(笑)
ビゼー カルメンより「闘牛士の歌」
フランスの作曲家、ビゼーのオペラ「カルメン」は戦いや嫉妬に狂う恋のシーンがたくさん。
どの曲も情熱的ですが、中でもヒロインのカルメンに一目ぼれをした闘牛士が歌うアリアはとても好戦的な曲調と歌詞です。
軍人と闘牛士は似ている、どちらも望んで戦うからね(中略)さぁ構えろ、やってくるぞ!という感じで、歌詞もすごく魅力的。ぜひ訳付きで聴いてみてください。
ホルスト 惑星より「火星」
それぞれの惑星の「占星術のイメージ」で作られたホルストの惑星。
火星は占星術で”戦いの星”と言われていて、不協和音と5拍子という不安定な拍子で作られた曲です。
一見聞いていてよく分からない部分も多いのですが、宇宙が広がるように徐々に響きが広がっていくので気持ちが盛り上がります。
ちなみに、火星は7曲あるうちの最初の曲です。第4曲には有名な「木星」がありますが、惑星全曲をそれぞれこちらの記事で解説しているので、ぜひご覧ください。
ワグナー ワルキューレの騎行
戦闘曲のクラシックと聞いて思いつく人が多いのがワグナーのワルキューレの騎行です。曲のイメージ、というよりも映画(地獄の黙示録)の挿入曲として使われたことが大きいですよね。
【参考】なぜ嫌われる?リヒャルト・ワグナーの名曲5選を彼の半生とともに紹介
映画では戦闘ヘリから流れる曲でしたが、実際はワルキューレ(ヴァルキリー/戦いの女神)たちが登場する時のBGMです。
神々の長がそれぞれ別の女神たちとの間に子をなし、生まれた8人の女神たちを戦いの女神たちに育て上げて・・・という背景があるのですが、物語のスケールの大きさに負けず劣らずの壮大な音楽ですよね。
ちなみに、ドライブに最適なクラシック音楽でも紹介しているのですが、運転中に聴くと事故率が上がるという研究があるのでご注意を。
クラシックの戦闘曲、聴き方のポイントは?
それでは「クラシック戦闘曲」を格上げする、聴き方のポイントを解説します!
華やかで気分が上がる曲ばかりなので、聴くときも気分を盛り上げるようなセッティングをするのがおすすめですよ。
がっつりスピーカーで聴くのがおすすめ
通常クラシック曲は強弱が激しいので、小さな音もキャッチできるイヤホンで楽しむのがおすすめです。が、戦闘曲クラシックは普通~大ボリュームな部分が多いのでスピーカーでも十分楽しめます。
スピーカーで戦闘曲クラシックを聴くときは、低音に強いものを使ったり「ベースを強調する」モードに聴くと迫力が増しますよ。
音源を選ぶときは「テンポがしっくりくる」ものを選んで
戦闘曲クラシックの音源を選ぶ上で重要視してほしいのが「テンポ」です。
演奏者や指揮者により結構テンポが異なるので、これじゃない・・・という音源を選んでしまうと気持ちも乗ってきません。
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戦闘曲クラシックを選ぶ上で大事な「テンポ感」は、いくつか音源を聴き比べてみて自分にあったものを選ぶのが最適。
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