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ゼンハイザーIE100 Proイヤホンをクラシック音楽家の目線で徹底レビュー

プロのミュージシャンにも愛好家が多いゼンハイザーのIE100 Pro。

最近は、自宅でのライブ配信やリモートワークでのオンライン会議などで多方面から需要が高まり、さらに人気が出てきているイヤホンの一つです。

へみ

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そんなゼンハイザーのIE100 Proは、音楽鑑賞にも向いているのでしょうか?

クラシック音楽を好んで聴く筆者の目線で、ゼンハイザーIE100 Proの音質を徹底レビューしていこうと思います♪

IE 100 PROの基本スペック

まずは、簡単にIE 100 PROのスペックや特徴を紹介していきます。

型番ゼンハイザー IE 100 PRO
ドライバーシングルダイナミックドライバー
感度115dB/mW
インピーダンス20Ω
重さ19g
ワイヤーの長さ1.3m
ワイヤレス対応別モデルであり
イヤーフック

インイヤーモニターとして開発されたIE 100 PROなので、ライブ中や配信中に「自分の音がどのように発せられているか」をモニタリングするのに適しています。

公式サイトによると

  • 非常に大きな音量の環境でも、あらゆる面で歪のない明瞭なサウンド
  • パッシブ・ノイズ・キャンセリング機能により環境を遮蔽
  • シングルダイナミックドライバーが「調和のとれた」サウンドを実現

といった特徴がありました。

へみ

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インイヤーモニター(IEM)だけあって、高い遮音性と大きな音にも耐えうるのが得意な印象ですよね♪

IE 100 PROをクラシック視点で徹底レビュー!

「プロミュージシャンが自分の音をモニタリングするのに適している」IE100 Proですが、クラシック音楽を聴くとどんな風に聴こえるのでしょうか?

  • ピアノ曲
  • 室内楽曲(アンサンブル)
  • オーケストラ曲
  • バロック音楽
  • オペラ

の5種類で、聴き比べてみました!

IE 100 PROでピアノ曲を聴いてみた

【おすすめ度:7.5点/10点】

臨場感ある音楽が得意なIE100 Proなので、一人だけで演奏するピアノ曲はやや不向きなように感じました。

へみ

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フォルテッシモは綺麗に響くのですが、繊細な部分は無難にまとまってしまい、良さが引き出し切れていない印象です。

同じピアノ曲でも「ピアノコンチェルト(協奏曲)」やピアノ2台での連弾などは、IE100 Proでも聴きやすいかと思います!

IE 100 PROで室内楽を聴いてみた

【おすすめ度:8.5点/10点】

少し楽器が増える室内楽は、IE100 Proでもまとまって聞こえます。

特にヴァイオリン・ピアノ・フルートといった、高音がとがりやすい楽器でもまろやかに響いていたのが印象的でした。

IE 100 PROでオーケストラを聴いてみた

【おすすめ度:9.5点/10点】

上記リンクの「ベートーヴェン 交響曲第7番」は、オーケストラ総動員のジャン!という音から始まるのですが、音のまろやかさに驚きました。

へみ

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包み込まれるようなあたたかなサウンドは、まるで大きなホールでたった一人の観客として聴いているようです。

ピアニッシモの部分はもう少し細かく聴きたいので-0.5点としましたが、それ以外は大満足の聴き心地でした。

IE 100 PROでバロック音楽を聴いてみた

https://www.youtube.com/watch?v=JPSIQqIYiJ8

【おすすめ度:8点/10点】

チェンバロやバロックヴァイオリンは、音が細くて遠くまで飛びにくい特徴を持ちます。

ですがIE 100 PROでバロック音楽を聴くと、適度に柔らかい音質になってまさに「癒し系」の音楽に様変わり!

迫力はありませんが、バロック音楽の和声が心地よく耳に入りました。

IE 100 PROでオペラを聴いてみた

【おすすめ度:9点/10点】

自分の音をモニタリングするのに適したIE 100 PROですが、オペラ歌手の音をピンポイントで拾うといった不自然さはありません。

へみ

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実際にオペラハウスで聴いているような自然なボリュームになり、曲に集中できました。

特にレコード音源など、古い音源は「盛り上がる場面で音が割れがち」なのですが、IE 100 PROは大きな音でもマイルドに表現してくれるイヤホンなので最後までストレスフリーです♪

IE 100 PROでクラシック音楽を聴くなら?おすすめ5曲

IE 100 PROの特徴としては

  • 音域がフラットで万遍ない
  • 音場が広く、ライブ感がある
  • 解像度はやや低めで、その分まとまり感がある

というメリットがあるように感じたので、個人的には「大規模なオーケストラ」を聴くのに適していると思いました!

ジャーン!と大きな音が鳴っても、音が割れにくく快適。

クラシックでも臨場感を楽しみたい人におすすめです♪

マーラー 交響曲第1番 ニ長調 ”巨人”

大がかりなオーケストラ曲で知られるマーラーの交響曲ですが、特に第一番は重厚な響きが印象的です。

また「巨人」には、突然シーンが変わるような演出も多く、イヤホンによっては音が割れてびっくりする事も多々あります。

そんな唐突な演出もIE 100 PROなら俯瞰して聴けるので安心ですね。

参考:【クラシック音楽】コントラバスの音色の特徴と名曲10選

ホルスト 組曲「惑星」より木星

ホルンやトランペット、トロンボーンといった金管楽器が大活躍する木星も、IE 100 PROと相性が良い楽曲です。

金管楽器+シンバルという鋭い音の組み合わせも、IE 100 PROが適度にマイルドにしてくれます。

イヤホンによっては「木管楽器がうるさい」のですが、IE 100 PROなら美しい背景のように聞こえてきます。

参考:ホルスト「惑星」をクラシック音楽初心者向けに分かりやすく解説

ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より前奏曲

「豪華絢爛」という呼び名にふさわしい曲で、ぜひ金管楽器が力強い楽団の音源を聴いていただきたいです。

へみ

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年代にもよるのですが、ベルリンフィルやシカゴフィルあたりは金管楽器がしっかり鳴る印象です♪

参考:なぜ嫌われる?リヒャルト・ワグナーの名曲5選(クラシック音楽)を彼の半生とともに紹介

エルガー  行進曲「威風堂々」作品39 より 第1番

序盤から少しずつ盛り上がっていくワクワク感が、IE 100 PROのあたたかな音質によってより一層感じられます。

中間部の有名な部分は「弦楽器と管楽器、打楽器総動員での行進曲」ですが、IE 100 PROで聴くとスマートで高級感あふれる印象に様変わりしますよ。

参考:テンションが上がるクラシック曲7選!元気になれるクラシック音楽ってあるの?

ベートーヴェン 交響曲第5番「運命」

https://www.youtube.com/watch?v=Pj4EYEqIlNI

日本では交響曲の代名詞的存在である運命も、IE 100 PROならよりスマートな演奏に聴こえます。

運命のモチーフ「(休符)ソソソミ♭~」が次々に出てきますが、適度にぼかされた音質で聴き続けるのもストレスがありません。

IE 100 PROのここがすごい

イヤーフックが自在に動くのも魅力です♪

ほかにもIE100 Proには魅力がたくさんあります!

クラシック音楽以外を聴く人でも「良いな」と感じられるポイントをまとめました♪

周囲がうるさくても気にならない

IE 100 Proは遮音性が高いイヤホンです。

にぎやかな街中でも、自宅でのリモート会議も、イヤホンから聴こえる音に集中できます。

フォルテッシモが柔らかくマイルドに

クラシック音楽ではマーラーやベートーヴェンが向いているIE 100 Proなので、J-POPや洋楽でもロックが強めの曲にも十分に耐えられます。

ハードな音響の曲を聴き続けると耳が痛くなってしまう人でも、IE 100 Proなら雰囲気を残しつつマイルドに変換してくれます。

人数や楽器の種類が多い曲もキレイにまとまる

解像度が高いイヤホンを使うと、人数や音の種類が増えると「ごちゃごちゃ感」が出てしまいますよね。

IE 100 Proは俯瞰しているようなフラットな音質なので、全体の雰囲気をつかむのに最適。

作業中BGMを流して集中したい時にもおすすめですよ。

IE 100 PROレビューまとめ

クラシック音楽愛好家の視点からIE 100 PROのレビューをしました!

良かった点としては

  • フォルテッシモがマイルドで美しい
  • 全ての音域が均一に鳴る
  • 遮音性が高く、音楽に集中できる
  • 音の種類が多くても、まとまり感を出してくれる
  • プロミュージシャンやリモート会議にもおすすめ

という5つです。

クラシックでいえば大規模なオーケストラの曲、ポップスでもロック感が強めの曲はよりキレイに響きますよ。

ガツンとフォルテが響く曲が好きだけど、イヤホンによっては音が割れてしまう…と困っている人には最適なイヤホンなので、ぜひ試してみてくださいね♪

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