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クラシック音楽とハーモニカは相性抜群!クロマチックハーモニカの魅力とともに解説

クロマチックハーモニカ

日本の私たちが幼少期からなじみある楽器のひとつ、ハーモニカ。

ポップスのイメージが強いハーモニカですが、意外とクラシック音楽を奏でるのも素敵だってご存じでしたか?

この記事では、ハーモニカ×クラシック音楽の魅力について解説していきます♪

ハーモニカの歴史と特徴

まずは、知っているようでよく知らない、ハーモニカの事について解説していきます。

ハーモニカの歴史や「音域」「音色」といった楽器の特徴をクラシック視点で見ていきましょう。

ハーモニカの歴史は意外と浅い

ハーモニカが「楽器」として演奏されるようになったのは、19世紀(1800年代)中ごろです。

1821年、ドイツでオルガン調律道具として開発されたコンパクトな楽器でしたが、ウィーンで「楽器」として流行しだしました。

へみ

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その後1857年にドイツの時計職人が楽器として改良したのが現在のハーモニカの原型です。

現在、クラシック音楽で主流なのが「クロマチックハーモニカ」というハーモニカで、クロマチック(半音階)が演奏できる万能選手。

ほとんどのクラシック曲も、半音階が演奏できることで「吹いてみた」が可能です。

ハーモニカの音域

12穴のクロマチックハーモニカと16穴のクロマチックハーモニカ

クロマチックハーモニカの標準的な12穴の音域は、中央ドが最低音でそこから3オクターブほど。

オーケストラの楽器でいうと、ちょうどオーボエと同じくらいの音域となります。

14穴、16穴、と鳴らせる音が多いハーモニカもありますが、その場合は低音がプラスされます。

上の16穴は低音で1オクターブ分追加されている

ハーモニカの音色

ハーモニカは、息が管を通るたびに「リード」と呼ばれる金属の板が振動して音が鳴ります。

この「金属のリード」が優れモノで、コンパクトな楽器ながら1本で舞台に立てるほどの音量は金属リードのおかげ。

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さらに、息の強弱で音色が柔らかくもパワフルにもなる表現力もハーモニカの強みです。

ちなみにハーモニカのリードは奏者が自分で交換できる仕組みとなっています。

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クラシック音楽でハーモニカが活躍する場面はある?

ハーモニカが登場した1850年代というと、クラシック音楽史では後期ロマン派~印象派くらい。

というわけで、それ以前のバロック時代(バッハやヘンデル)、古典派(モーツァルトやベートーヴェン)、ロマン派(ショパンやシューマン)の音楽にはハーモニカは存在しません。

へみ

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またハーモニカは世俗的な音楽では早いうちから取り入れられていたのですが、オーケストラを始めとするクラシック音楽にはなかなか登場しませんでした。

1900年代中ごろになり、やっとハーモニカ奏者が作曲した「ハーモニカ協奏曲」が出てくるようになりました。

アーノルドのハーモニカ協奏曲、ヴィラ=ロボスのハーモニカ協奏曲が有名ですが、まだまだハーモニカ×クラシック曲の登場することを期待しましょう!

ハーモニカで吹くと魅力的なクラシック曲10選

ハーモニカ独自のクラシック曲は少ないのですが、他の楽器で演奏される曲をハーモニカで演奏すると、また一味違った魅力を楽しめます。

そこで、ハーモニカで演奏されることが多いクラシック曲を10個、音源とともにお届けします♪

ロッシーニ:歌劇「ウィリアム・テル序曲」より

日本ではこの方の演奏がバズりましたね。

ストリングスの和音で奏でられるメロディは、ハーモニカの得意分野。

ハーモニカ1本でも、聴きごたえある演奏が可能な曲です。

パッヘルベル:カノン

遠くまでまっすぐ伸びるハーモニカの音色は、バロック時代の音楽にもぴったり。

意外と音域が広いハーモニカなので、このカノンのような高音域を聴かせる曲も美しく演奏できます。

モンティ:チャルダッシュ

ヴァイオリンの難曲であるチャルダッシュですが、なんとハーモニカでも演奏できるんです!

といってもハーモニカでも演奏するのは至難の業。限られたプロの方しか演奏できません。

フラジオ(倍音)の部分はまるで本物のヴァイオリンのよう。コンサートでは盛り上がり必至です。

J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ

数々のアレンジがあるこの曲ですが、ハーモニカで演奏するとなんとも素朴な印象に様変わり。

クロマチックハーモニカ初心者さんが挑戦するのにもぴったりな曲なので、もしクラシック好きの方がいたらぜひ吹いてみてくださいね。

モーツァルト:夜の女王のアリア

息の強弱によって音色が繊細に変わるハーモニカなので、歌曲を演奏するのも意外とハマります。

ソプラノの大曲である夜の女王のアリアも、低音のすごみと高音の転がるような音色の対比が美しいです。

ショパン:別れの曲

別れの曲をハーモニカで吹くと、まるで映画音楽のような美しさに…!

上手いアレンジだと、ハーモニカの「一番よく響く」音域で演奏しきれるので、初心者さんも挑戦しやすいですよ。

ショパン:子犬のワルツ

同じショパンでも、子犬のワルツをハーモニカで演奏すると「おしゃれ」な雰囲気がぐっと高まります。

トリルなどの装飾が多い軽快な曲をハーモニカで演奏すると、どことなくフランスの朝のような雰囲気になるのが不思議です。

ブラームスの子守歌

優しく歌いたい子守歌も、ハーモニカの多彩な表現力がマッチします。

一味違う「ビブラート」や、音が弱めから始まる「ため」っぽい奏法は、私たち日本人が聴いていて心地よいと感じられるはずです。

シューベルト:ます

ポピュラーかつ、ハーモニカにとっても演奏しやすい曲という事で、シューベルトのますも演奏頻度が高いです。

残念ながら音源は見つけられなかったのですが、複数ハーモニカでのアンサンブルでも聴いてみたいものですね。

シューベルト:セレナーデ

歌曲のセレナーデをハーモニカで吹くと、なんとなくブルース調に…ガラリと雰囲気が変わった曲として楽しめます。

ゆったりした曲調で簡単そうに聴こえるかもしれませんが、演奏は跳躍が多く結構難しいです。

クラシック音楽のハーモニカアレンジを聴くならAmazonミュージック

まだまだ珍しいハーモニカのクラシック曲なので、普通のCDショップにはなかなか音源がありません。

ハーモニカ×クラシック音楽の音源を探すなら、音楽サブスクのAmazonミュージックを使うのが近道。

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この機会にぜひ、ハーモニカの世界にどっぷり浸かってみてくださいね。

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