クラシック音楽には、赤ちゃんを優しくあやすような「子守歌」がたくさんあります。
実際に歌って聞かせられる「歌曲」もあれば、ついウトウトしてしまうピアノ曲・オーケストラ曲まで様々。
この記事では、そんなクラシック音楽の子守歌を10曲お届けします。
へみ
ちなみに、子守歌ではなく「赤ちゃんの寝かしつけにぴったりの曲」を紹介している記事もあるので、良ければご覧ください♪
目次
クラシック音楽の「子守歌」10選!世界三大子守歌ってどれ?
クラシック音楽には、子守歌がたくさん存在します。
- 民謡の「子守歌」をアレンジしたもの
- オペラで「子守歌を歌うシーン」に使われた曲
- 自分や友人の子供に贈った曲
など、作曲家たちが思い思いに作曲した子守歌の中から、10曲厳選してお届けします♪
まずは、世界三大子守歌と呼ばれる楽曲からピックアップしていきますね。
【世界三大子守歌①】ブラームスの子守歌
クラシック音楽の子守歌の中で、最もポピュラーな子守歌と言えばこの曲ですね。
この子守歌は、ブラームスが指揮していた合唱団のメンバーの「出産祝」として贈られました。
終始安らかな曲調なので、赤ちゃんもすやすや眠れそうですよね。
参考:【晩秋に聴きたい】ブラームス珠玉の名曲5選!クラシック音楽初心者でも感動できます
【世界三大子守歌②】シューベルトの子守歌
日本のお母さんがぱっと思い出す「子守歌」と言えば、シューベルトの子守歌ではないでしょうか。
日本語訳の「眠れ眠れ 母の胸に」というフレーズはポピュラーですよね。
歌曲の王と呼ばれたシューベルトらしい、赤ちゃんに優しく語り掛けるような曲調が特徴です。
【世界三大子守歌③】モーツァルトの子守歌
最近まで「モーツァルトの子守歌」だとされてきたこの曲ですが、別人の「ベルンハルト・フリース」が作曲したという説が出てきました。
へみ
ですが、またまた別人のフライシュマンという人が作曲した説まで浮上してきている、謎多き曲ですね…
6/8拍子のゆったりした曲で、ヨーロッパの「ゆりかごのリズム」にぴったりです。
フォーレ:子守歌 作品16
フランス近代作曲家、フォーレの子守歌です。
サロン音楽が得意だったフォーレらしい、洗練されたおしゃれな雰囲気に溢れています。
へみ
大人のリラックスタイムにもよさそうですよね♪
ブラームス:眠りの精
ドイツ民謡によく登場する「眠りの精」をモチーフにして作られた曲です。
メロディはドイツ民謡で、ブラームスが師シューマンの死後、その子供たちにピアノ編曲して贈ったというエピソードがあります。
シンプルですが美しいピアノ伴奏に、うっとりさせられる曲です。
ショパン:子守歌 変ニ長調 作品57
子守歌、という題名が付いていますが、形式的には「変奏曲」となっています。
左手はずっと同じ伴奏で、右手のメロディが華麗に変化していく様が分かりやすい曲です。
赤ちゃんの子守歌としては抑揚がつきすぎる曲かもしれませんが、まったりした時間を過ごしたい時にはぴったりです。
チャイコフスキー:子供のアルバム Op.39-21 甘い夢
チャイコフスキーの「子供のアルバム」という小品集は、当時7歳だったチャイコフスキーの甥に贈られたものです。
その中で第21曲の「甘い夢」は、今でも子供のピアノ発表会などでよく演奏される人気曲。
シンプルなメロディですが、伴奏の和音に“ひとひねり”あって幻想的な雰囲気が漂っています。
ゴダール:ジョスランの子守歌
もともとはオペラ「ジョスラン」で歌われるアリアでしたが、オペラが上演されることがほとんどない今日ではこの曲だけが独立して演奏されます。
フランス革命中に追われていた聖職者の主人公が歌ったアリアなので、歌詞はやや物々しいですが、メロディは格別。
世界で最も美しい子守歌、との呼び声が高い子守歌です。
ガーシュウィン:ララバイ
ガーシュウィンが若いころの作品ですが、死後30年ほど経ってから発表された子守歌です。
あえて発表されなかった理由は分からないのですが、ガーシュウィンが個人的に大切にしていた曲だというのは間違いありません。
クラシック・ジャズの第一人者であるガーシュウィンらしく、モダンでおしゃれな子守歌となっています。
リスト:ベルスーズ (Berceuse) S.174
リストは結婚歴こそありませんでしたが、愛人関係にあった女性との間に3人の子供がいました。
へみ
この曲を書いたとき、すでに3人の子供たちとは一緒に暮らしていなかったと言いますが、子供たちを思って書いた子守歌なのかもしれませんね。
ショパンへの敬意をもって作られたこともあって、情緒にあふれた曲調が特徴です。
参考:フランツ・リストの名曲5選!クラシック音楽界きってのモテ男の半生をたどる
クラシック音楽の「子守歌」日本との違いは?
日本の子守歌と言えば「ねんねんころりよ~」と始まる子守歌ですよね。
へみ
日本の民謡は暗い曲調のものが多く、全国各地に伝わる子守歌は、歌詞まで「恨みつらみ」に溢れているものが多いんです。
理由は「子守奉公」と呼ばれる、出稼ぎで子守をしていた少女たちの存在あったから。
- 主人にはいじめらるし、赤ちゃんはいう事を聞かない
- 私もこの山を越えて、お母さんに会いに行きたい
- 所詮「守子」というけれど、子守だって立派な仕事なのに
といったニュアンスを含む子守歌がたくさんあります。
対するクラシック音楽の子守歌は「キリスト教」が深く関係しています。
へみ
マリア様とキリスト様の関係から、優しくゆりかごを揺らす母親像のイメージが強いので、必然的に「優しく寝かしつける」曲になっていきました。
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