オトナのみなさんは、朝のBGMに何を流していますか?
朝のテレビ番組、ラジオ、中には忙しくて何も聴くヒマがない!という方もいるかもしれませんね。
目覚めや朝活を格上げしてくれるおすすめBGMはずばり「クラシック音楽」です。
へみ
クラシック音楽なんて、かえって目が覚めなさそう・・・と思っているなら勿体ない!
この記事では「朝食シーンにぴったりのクラシック」「朝活にぴったりのクラシック」をそれぞれ10曲ピックアップしてみました。
優雅な気分になったり、気持ちが高まったりするので、ぜひお気に入りの曲を見つけてみてくださいね。
目次
クラシック音楽は朝食時や朝活にぴったり
眠たくなりそうなイメージのクラシック音楽ですが、実は目覚めの1曲にぴったりなんです。
クラシック音楽には「自律神経を整える」「集中力をアップさせる」といった、脳への良い影響がある事が分かっています。
へみ
毎日忙しく過ごしている方こそクラシックで脳を整える生活がおすすめですよ!
また、高揚感を得られる曲は出勤前(登校前)のモチベーションアップにもなります。
1日のスタートダッシュを決めるためにも、ぜひプレイリストに加えてみてください。
朝食におすすめなクラシック曲10選
まずは、朝食時に聴きたいクラシック曲を紹介します。
朝食時に選ぶクラシックBGMのポイントとしては以下の通り。
- ピアノ曲など、楽器が少なくてシンプル
- イヤホンよりもスピーカーで聴きやすい
- 長調(明るい雰囲気)の曲
食事中にイヤホンを付けると不便なので、なるべくスピーカーでも映える曲がおすすめ。
また食事の雰囲気を明るくするためにも、暗い曲やアンニュイな曲は避けたほうが良いかもしれませんね。
モーツァルト「ロンド ニ長調」
α波のリラックス効果が高いモーツァルトですが、テンポが早めの曲は朝の気分を明るく盛り上げるのにぴったりです。
全体にシンプルで安定感があるので、朝食時も適度にクラシック音楽の癒し効果が得られますよ。
ドビュッシー「アラベスク」
アラベスク=からくさ模様が表現されたこの曲は、絶えず流れる美しい旋律が人気の曲です。
全体に明るい和音で構成されているものの、どこか寂しいニュアンスも含む大人な一曲。
ちなみにリンクはヴァルター・ギーゼキングの演奏で、ドビュッシーやラヴェルなど「フランス印象派」を弾かせると右に出るものはいないと言われています。
リスト「愛の夢」
甘美なメロディで優雅な気分になれる、リストの代表曲です。
リストはとても手の大きな人(ド~ド、さらに上のラまで届く)だったので、たった1台のピアノとは思えないほど響きが分厚いのが特徴。
朝食時に聴くとボリュームにびっくりする事があるので、小さめの音量で聴いて繊細な部分に耳を澄ませてみてくださいね。
エルガー「愛の挨拶」
爽やかなメロディが朝にぴったりな愛の挨拶。実は作曲者のエルガーのエピソードなしに語れません。
エルガーがこの曲を贈った相手は、後の妻となるアリス。駆け出しの音楽家で貧乏だったエルガーと名家の令嬢だったアリスは周囲に反対されながらも婚約します。
その時に贈られた曲が「愛の挨拶」だったんです。
へみ
ちなみに二人は最期まで添い遂げた、まさに理想の夫婦でした
エピソードを知ったうえで聴くと、より愛情深く感じられますよ。
J.S.バッハ G線上のアリア
言わずと知れた名曲で、クラシック音楽界のみならずジャズやポップスのアレンジも多いですよね。
G線、というのはヴァイオリンの一番太い弦のことで、ヴァイオリンの名手がG線だけで弾けるようアレンジしたのが始まりだと言われています。
なので、ぜひヴァイオリンのG線のみで演奏されている音源を選んでみてくださいね。
ヘンデル 水上の音楽
バッハと同じバロック時代の音楽家ですが、ヘンデルはイタリアを中心に活躍しました。
主に貴族のために楽曲を提供していたという事で、どの曲も華やかで気品あふれる音楽。
この水上の音楽も、朝食にぴったりのリッチ感があります。
アンダーソン シンコペーテッド・クロック
ウッドブロックや目覚まし時計など、時計モチーフの楽器が使われたユーモラスな楽曲です。
朝の時間にかけると「急かされている」と感じそうですが、テンポがゆったりしているので優雅な気分になれます。
参考:クラシック音楽初心者にもおすすめ!ルロイ・アンダーソンの名曲7つを半生とともに紹介
サティ ジュ・トゥ・ヴ
もともとカフェやサロンで演奏される曲とあり、朝食のBGMとしてもマッチしやすい曲です。
シャンソンバージョンはかなり歌詞が情熱的で、どちらかというと「ディナー感」があります。
なので朝ごはんの時はピアノ編曲版をチョイスしてみてくださいね。
ビゼー 組曲「アルルの女」 第2番より メヌエット
穏やかなハープの伴奏と、フルートの爽やかなメロディが朝にぴったりです。
へみ
中盤でオーボエも入ってくるのですが、小鳥のさえずり感があってより爽やかになります
途中でストリングスが入ってくると急に音が大きくなるので、最初はボリューム控えめで流してくださいね。
リスト エステ荘の噴水
リストの持ち味である甘い和声進行を持ちながら、水がキラキラしている様子が見事に表現された曲です。
透明感あふれる楽曲で、規則正しく曲が進行していくのも特徴。
朝食時に流して聞き流すもよし、うっとり聴き入るのもよしの1曲です。
参考:フランツ・リストの名曲5選!クラシック音楽界きってのモテ男の晩年までたどる
朝活BGMにおすすめなクラシック曲10選
続いては、朝の作業や通勤で聴くのにぴったりのクラシック曲を紹介します!
朝の作業用BGMで大切にしたいポイントは以下の通り。
- 作業を邪魔しない「適度に単調な曲」
- 乗らない気分を上げられる曲運び
- イヤホンで雑音をシャットアウトできる「オーケストラ」
へみ
ピアノ曲も良いのですが、小さく弾いているところで雑音が入ってきやすいんです。
カフェや電車内でクラシック音楽を聴くなら、断然オーケストラ曲!
あや
オーケストラ曲も抑揚が激しいと作業には不向きなので、適度に集中できる曲を紹介していきますね。
グリーグ「朝の気分」
タイトルどおり、朝のイメージの交響曲です。爽やかなオーケストリングで「脳が起こされる」ような感覚になるので、まだ目が覚めてない人にもおすすめ。
へみ
目覚ましアラームにこの曲を使っている方も多いのではないでしょうか?
抑揚は大きめですが、使われているメロディの種類は少なめで単調。なので、朝の作業用BGMにぴったりですよ。
サン=サーンス「白鳥」
チェロとピアノで演奏される白鳥。チェロは人間の声域に一番近い楽器と言われているので、本能的に心地よさを感じられます。
へみ
歌詞がある曲だと集中できない人は、特におすすめです!
ゆったりとしているので眠たくなるかと思いきや、和音の移り変わりに意外性があるので飽きません。
アンダーソン「タイプライター」
まさに朝活で事務作業をする人におすすめ!なアンダーソンのタイプライター。
実際にタイプライターを使って演奏されるこの曲は、朝活や仕事でPC作業をする人の気分をアゲてくれます。
テンポも軽快なので「気分がなかなかノらないなぁ…」という人はぜひ聞いてみてくださいね。
モーツァルト ディヴェルティメント ニ長調 K.136 1楽章
「前へ前へ」進んでいくテンポ感と、ポジティブな和声進行が朝活にぴったり。
ヴァイオリンの高音がすーっと天へ抜けるような清々しさがあって、脳にも良い影響がありそうです。
ショパン 子犬のワルツ
曲中に悲しげな部分がほとんどなく、コロコロ転がるような楽しいおなじみのワルツです。
へみ
作業用BGMなら、エンドレス再生でも全然OKですよね♪
ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」より第1楽章
わくわく盛り上がるように展開していく楽章なので、作業中BGMとしてかけるとモチベーションがアップしていきそうです。
交響曲第6番はベートーヴェンの難聴が悪化していた時に書かれた曲ですが、絶望のさなかでも「期待に満ち溢れた心境」の曲を書いているのはどんな意味があったのでしょうか。
J.シュトラウス二世 美しく青きドナウ
ウィーン第二の国歌と呼ばれる美しく青きドナウ。
もとはウィーン市民を励ますために書かれた楽曲だけあり、ワルツの形式でありながら聴いていると気分がどんどん上がってきます。
モーツァルト オーボエ協奏曲ハ長調より第1楽章
小鳥のさえずりを思わせるオーボエの音色と、か細いオーボエを優しくささえるオーケストラが朝活の癒しにぴったりです。
オーケストラの楽曲は、ボリュームが急に大きくなったり小さくなったりすると作業に集中しにくいのですが、この曲は穏やかで聴きやすいですね♪
ブラームス 交響曲第2番 ニ長調より第1楽章
朝活で読書をする人など、落ち着いた環境を整えたい人におすすめの楽曲です。
ブラームスの交響曲は重厚感あふれる楽章が多いのですが、2番の1楽章は朝の目覚めのように柔らかい雰囲気を持ちます。
チャイコフスキー バレエ組曲「くるみ割り人形」より 葦笛の踊り
フルート3重奏、という超絶華やかな楽曲なのですが、どこかトリッキーでつかみどころのない和音が面白い「葦笛の踊り」。
バックではストリングスが一定のリズムを刻んでいて、不思議と朝の作業もはかどります。
朝におすすめのクラシック音楽はどう聴く?
それでは、紹介したクラシック音楽を最大限に楽しむためのポイントを紹介します!
音質や曲を聴く環境にこだわれば、これまでクラシック音楽に抱いていたイメージが覆るかもしれませんよ。
部屋にBGMを流す場合はピアノ曲がベスト
部屋でクラシック音楽を聴くなら、ピアノ曲をかけるのがベストです。
ピアノ1台だけの曲はオーケストラ曲に比べて強弱が少ない(=ボリュームを上げてかけやすい)ので、小さく弾いている場面でも音が消えたりしません。
オーケストラをスピーカーで聴くなら、個人的おすすめは「レコード」や「防音室」で聴くことです。
レトロでまろやかな音質のレコードなら、強弱の大きいオーケストラでもマイルドに聴けます。高音質でダイナミックに聴きたい人は、ぜひ防音設備を検討してみてくださいね。
カフェや公共交通での作業は「ノイズキャンセリング機能」必須
イヤホンでクラシック音楽を聴くならオーケストラもピアノも問題なく聞けるのですが、カフェや電車など周囲の環境が騒がしい時は要注意。
実はクラシック曲の”聴かせどころ”はダイナミックなフォルテッシモよりも繊細なピアニッシモな部分であることも多いんです。
そんな繊細なクラシック音楽をイヤホンで聴く場合は「ノイズキャンセリング機能」が必須!
雑音がクリアな環境で、作業にも集中できること間違いなしです。
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