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【クラシック音楽】オーケストラが演奏で使う楽器には何がある?ジャンル別に紹介

一度に30人~100名ほどが演奏するオーケストラ。

1つ1つは繊細な音色を持つ楽器ですが、全員で演奏すると圧巻のダイナミックさになりますよね。

この記事では、そんなオーケストラの各楽器について紹介していこうと思います!

オーケストラで使われる楽器【弦楽器編】

まずはオーケストラの中核を担う弦楽器です。

弦楽器には主に4つのパートがあり

  • 第一ヴァイオリン
  • 第二ヴァイオリン
  • チェロ
  • コントラバス

と、3つの楽器で4つのパートを担当します。

メロディも伴奏もお手の物で、1つの曲の中で目まぐるしく役割が変わります。

ヴァイオリン

人数:第一、第二合わせて10~30名ほど

オーケストラの中で一番人数が多い楽器で、音域も一番高いパートを担当します。

へみ

へみ

1度に2つの音が鳴らせる、速い運指が可能、音の強弱も付けやすい、という事で、作曲家にしてみれば非常に使い勝手のいい(笑)楽器です。

どのオーケストラでも、ヴァイオリンは通常2つのパート(第一ヴァイオリンと第二ヴァイオリン)に分かれています。

第一ヴァイオリンの首席奏者は「コンサートマスター」と呼ばれ、指揮者とのアイコンタクトやオーケストラ全体の動きをよく観察してリードする役割があります。

ヴァイオリンの音色の特徴と名曲10選

ヴィオラ

  • 人数:4~12名ほど

ヴァイオリンよりも1サイズ大きい弦楽器で、音もやや太いです。

中間パートの響きを充実させるのにとても重要な役割をしていて、意外と休む間がない忙しい楽器です。

へみ

へみ

ただし、ヴァイオリンと同じ構え方をするので、楽器が大きい分高い音を出しにくいのが難点。オーケストラでは楽器の割に低めの音域をカバーします。

またヴァイオリンに比べて大きくて重いことから、細かな運指や音階は避けてゆったり響かせるようなパートを担うことが多いです。

チェロ

  • 人数:2~10名ほど

抱え込むように演奏する弦楽器です。

音域はちょうどヴィオラの1オクターブ下。男性の声域と似ていて、渋く魅力的な響きがあります。

へみ

へみ

基本的に低音で伴奏することが多いですが、哀愁あるような場面ではメロディを担当している事も少なくありません。

エンドピンと呼ばれるピンを床に突き刺して演奏するので、早い運指でも意外と奏者に負担になりません。

コントラバス

  • 人数:2~8名ほど

ジャズやポップスでも「ベース」としておなじみのコントラバス。

チェロの1オクターブ下の音を演奏して、低音部の補強をする役割があります。

へみ

へみ

特に古典派後期~ロマン派にかけての大規模オーケストラでは、ダイナミックな響きに欠かせません

チェロと同じく、床に固定して弾く楽器なのですが、音と音の指のポジションが広いので早い動きは苦手。

低い音を長く伸ばす動きに特化した楽器です。

オーケストラで使われる楽器【木管楽器編】

続いては、温かみがある音が魅力の木管楽器です。

木管楽器は

  • フルート・ピッコロ
  • オーボエ・イングリッシュホルン
  • クラリネット・バスクラリネット
  • ファゴット・コントラファゴット
  • (近現代の曲で)サックス

という構成となっています。

それぞれ弦楽器と同じ音域を担いますが、音色に個性があるため「差し色的」に使われることが多いです。

フルート・ピッコロ

  • 人数:1~4名(3th4thフルートがピッコロを持ち替える事が多い)

オーケストラ全体で最高音域を担う楽器です。

マウスピースが完全に外にあるため、タンギング(音を短く区切ること)がほかの楽器に比べてかなり素早いです。

へみ

へみ

速いパッセージ(運指)もほかの楽器に比べてかなり得意なので、テクニカルな場面でも涼しい顔で演奏できます

音程がやや不安定なのと、音色がほかの楽器とマッチしにくいのが難点で、モーツァルトをはじめ作曲家泣かせの楽器としても有名。

透明感ある音色の華やかなので、ソロパートで輝きが増す楽器です。

オーボエ・イングリッシュホルン

  • 人数:1~3名+イングリッシュホルン

「世界一難しい楽器」として有名なオーボエ。

2枚のリードを上唇と下唇で挟み込み、たった数mmしかない隙間に息を吹き込んで演奏します。

へみ

へみ

なので音量や音域が狭く、奏者はいつもストレスを抱えているとか…

ですがその哀愁漂う音色は、1度聴いたら誰もが虜になるほど。

オーボエの1サイズ大きい楽器であるイングリッシュホルンは、ドヴォルザークの交響曲第9番「家路」のメロディを演奏しています。

クラリネット・バスクラリネット

  • 1~3名+バスクラリネット1名

クラリネットはモーツァルトが活躍した1700年代に開発された新しい楽器なので、それ以前のオーケストラ曲には登場しません。

へみ

へみ

ドを吹くとシ♭やラ、ミ♭といった、違う音が鳴る「移調楽器」で、その曲の調に合わせて持ち替えする楽器です。

マウスピースの上部を上の歯で固定するので、音量や音程に安定感があるのが特徴。

音域としてはヴィオラと同じくらいで、メロディから伴奏まで密かにずっと演奏しっぱなしの楽器です。

(音色にカドがないので、結構埋もれてしまっているんですけどね…)

ファゴット・コントラファゴット

  • 1~3名+コントラファゴット1名

オーボエと同じくダブルリードの楽器で、とぼけたような温かみがある音色が特徴です。

へみ

へみ

チェロと同じく主に低音パートを担当していて、管伴奏を多彩な動きで支えています。

デュカスの「魔法使いの弟子」などでちょっと怪しいメロディを奏でるのもファゴット以外にはできないでしょう。

ファゴットは意外と歴史が古く、前身となる楽器は16世紀からあったとか。なので、結構招集される頻度が高い楽器です。

サックス(サキソフォーン)

  • 人数:2名ほど

1840年ごろに開発された、かなり新しい楽器のサックス。今日ではクラシック音楽よりもジャズのイメージが強いかもしれませんね。

サックスがオーケストラで取り入れられている曲で有名なのが、ラヴェルの「ボレロ」です。

ボレロにはテナーサックスとソプラノサックスが取り入れられていて、がっつりソロパートを演奏しています。

オーケストラで使われる楽器【金管楽器編】

続いては、華やかな場面や盛り上がる場面に欠かせない金管楽器です。

金管楽器には

  • ホルン
  • トランペット
  • トロンボーン
  • チューバ

の4種類が主に使われています。

かなり音が大きいため、登場頻度は限定的。1楽章まるまる休み、という事も少なくありません。

ホルン

  • 人数:2~8名ほど

金管楽器の中では一番人数が多い楽器です。

へみ

へみ

音の出口が観客と真逆に向いているため、どこか遠くで鳴っているような柔らかい響きがします。

ハーモニー(和音)を奏でるのが得意で、特に中間部を補強する貴重な役割を担っています。

もともと狩りの合図にも使われていた楽器なので、狩りのシーンでファンファーレを鳴らす事も多いですね。

トランペット

  • 人数:1~4名ほど

言わずと知れた「花形楽器」です。

曲のクライマックスには必ずと言っていいほど登場し、曲の華を添えてくれます。

へみ

へみ

逆に失敗するとかなり目立つので、トランペット奏者の方はかなり肝が据わった方が多いですね。

音色は日本の吹奏楽で主流の「ピストン式」トランペットよりも、ヨーロッパのオーケストラで主流の「ロータリー式(指で押さえる部分がホルンと似ている)」の方が柔らかめの音です。

トロンボーン

  • 人数:1~4名ほど

金管楽器の中で中~低音域を担うトロンボーン。グリッサンドと呼ばれる音と音との間を自在に行き来できる唯一の管楽器です。

歴史は古い楽器なのですが、長らく教会でしか使われてこなかった楽器なので、古典派(モーツァルト~ヴェートーヴェンくらい)までは、教会っぽい場面でしか使われませんでした。

作曲家にとっては使い勝手が良い楽器のはずなのですが、ベートーヴェンの交響曲では3,5,9番のみ、ドヴォルザークの交響曲でも7,8,9番のみ、と意外と出番が少ない楽器です。

へみ

へみ

トロンボーンが乗っている曲を見かけたら、結構レアという事ですね♪

チューバ

  • 人数:1名

音域としてはコントラバスと同じで、主に伴奏パートを担当します。

へみ

へみ

「じゃあチューバの存在意義って…?」と思う方もいるかもしれませんが、チューバの一番の魅力は“スタッカート”です。

マーチなどで、低音の伴奏を「ブン、ブン、ブン、ブン」と弾むように演奏できるのはチューバだけ。

音量も大きいので1人でもがっつり存在感を出せる楽器です。

オーケストラで使われる楽器【打楽器・特殊楽器編】

続いては、オーケストラの最後尾に構えている打楽器や特殊な楽器の紹介です。

へみ

へみ

1人でいくつもの楽器を掛け持ちしている場合も多く、多彩な奏者が多いんですよ。

ティンパニ

  • 人数:1名

ティンパニ2~5個を奏者の回りに並べて演奏します。

それぞれ違う音でチューニングされていて、曲に応じて音の高さを変えます。

へみ

へみ

指揮者との初顔合わせで「ちょっとティンパニのチューニングもう一回してくれる?」と指摘が結構あるくらい、音の高さがシビアに求められる楽器です。

盛り上がる場面でしっかり拍を刻むのはもちろん、小さい音で細かく刻みながら音を伸ばす「ロール奏法」など、意外と休む間がない楽器の一つ。

マリンバ・グロッケン

  • 人数:1~2名

マリンバ(いわゆる木琴)、グロッケン(いわゆる鉄琴)は、打楽器奏者の花形です。

へみ

へみ

マリンバ奏者は、マリンバのソリストとして活躍している人も少なくありません。

マリンバやグロッケンが登場する曲は比較的新しく、近代ロシア音楽やバレエ音楽で用いられることが多いです。

全曲通して演奏されることも稀なので、トライアングルやタンブリンといった小さい打楽器と兼任している事も多いですね。

ハープ

  • 人数:1~2名

爪弾く姿がとても優雅なハープ。

主役としてメロディを奏でることはオーケストラでは稀ですが、フルートやヴァイオリンの伴奏としてアルペジオ(分散和音)を弾いています。

こちらも近代ロシア音楽や、シベリウスなど北欧系のオーケストラ曲での登場頻度が高いです。

ピアノ・チェンバロ・チェレスタ

鍵盤楽器たちも、オーケストラに乗ることがあります。

チェンバロはバロック時代の管弦楽で、ピアノは逆に20世紀の新しいオーケストラ曲で活躍します。

チェレスタ(ピアノの中の弦が金属板で、幻想的な響きがする楽器)は、チャイコフスキーのバレエ音楽で使われて有名になり、今ではハリーポッターなどの映画音楽には欠かせない存在となりました。

オーケストラ各楽器の音色を楽しみたいなら【ラヴェルのボレロ】

紹介した楽器のほとんどがソロで登場する曲と言えば、ラヴェルのボレロです。

ぜひスコア(総譜)とともにお楽しみください♪

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