クラシック音楽というと、眠たくなりそうで敬遠されがち。
ですが、クラシック音楽の中には「テンションが上がる」「元気になれる」という曲もたくさんあるんです!
そんなテンション上がる系クラシック音楽は、仕事前に聴いたり落ち込んだ日に聴いたりするのにぴったり。
この記事ではおすすめの7曲をピックアップしたので、ぜひプレイリストに加えてみてくださいね。
目次
リラックスできるイメージ?いえいえ、テンションが上がる曲もたくさん!
クラシック音楽には脳をリラックスさせる効果がある曲が多く「安眠クラシック」「泣けるクラシック」などのオムニバスも多いですよね。
へみ
実際にこの連載の中にも、涙活にぴったりのクラシック曲を紹介した記事があります。
ですが約500年の歴史があるクラシック音楽には、心を奮い立たせてくれるような曲もたくさんあります。
というのもクラシック音楽の中には
- 独立運動の象徴
- 国王や皇帝にささげられた曲
- 軍を鼓舞するための曲
といった背景を持つ曲もあるからです。
もちろん「政治的」背景を持たない曲もあるのですが、クラシック音楽が人々を元気づけるために用いられた事が良く分かりますよね。
【エモい】テンションが上がるクラシック曲7選
それでは、クラシック音楽の中でも「元気になれる」「テンション上がる」という曲を7曲厳選して紹介していきます。
どの曲も日本のTV番組やCMでよく使われるので、どこかで聴いたことがある曲も多いかもしれません。
作曲された背景を知る事でよりテンションが上がるので、ぜひ読み進めてみてくださいね。
アンダーソン トランペット吹きの休日
この曲の「トランペット吹き」とは、軍隊のラッパ吹きの仕事をしている人達の事です。
軍隊のラッパはチャイムのように決まった時間に決まった音を鳴らすだけ。なので休日は思いっきりトランペットを吹きたい!という思いが作曲された背景だと言われています。
実際、曲にはトランペットの超絶技巧が満載。小さい音でのタンギングはトランペットにとって苦手なのですが、これでもかというほど盛り込まれています(笑)
テンポが速い音源ほどテンションが上がるので、ぜひ好みのテンポのものを見つけてみてください。
ワグナー 「ニュルンベルクのマイスタージンガー」より前奏曲
ワグナーの書いたオペラの中で、唯一の喜劇が「ニュルンベルクのマイスタージンガー」。
この中でも第一幕への前奏曲は、これから始まる物語への期待が高まるような構成になっています。
曲中にはオペラで演奏される曲のモチーフが散りばめられていて、表情の変化が面白い。それでいてワグナーの特徴的な「鼓舞する」ような荘厳さが常にあります。
ベートーベン 交響曲第7番
「のだめカンタービレ」のドラマのオープニングで一躍有名になったベートーベンの7番。
ベートーベン自身が前向きになっていた時期に作曲され、軽快なリズムと明るく歌うようなメロディが多いです。
全曲通して聴くのがおすすめですが、特に元気になれるのは1楽章と4楽章。上記のリンクは4楽章がとてもスピーディーで、終わった後ついつい拍手したくなりますよ。
ホルスト 組曲「惑星」より木星
ホルストの木星は中間部のゆったりしたメロディが有名ですが、その前後には宇宙旅行さながらの勇ましい部分があってテンションが上がります。
組曲「惑星」はかなりの大編成が特徴で、モーツァルトやベートーベンの交響曲に比べると1.5倍くらいの人数で演奏される事が多いです。
そのため、どの音源もダイナミック!特にホルンやトロンボーンなど、低めの音域を担当する金管楽器が主役です。
エルガー 威風堂々
エルガーの威風堂々は全6曲あり、日本で威風堂々というと第1番を指す事がほとんど。
この第一番は初演で2度もアンコールがあったことで有名なのですが、1度聴くと観衆がとりこになってしまう曲ですよね。
「管弦楽のための行進曲」という副題があり、弦楽器・木管楽器・金管楽器がバランス良く用いられているのが特徴。エルガーが作曲家として大成した後の作品なので、完成されたオーケストレーションが味わえます。
プロコフィエフ ピアノ協奏曲第3番
プロコフィエフのピアコン(ピアノコンツェルト)3番は、1番や2番に比べてピアノとオーケストラの掛け合いが巧妙な1曲です。
オーケストラがゆったりとメロディを演奏したかと思えばピアノが猟奇的に入ってきたり、明るいオーケストラの曲調にピアノが相反するようなメロディを演奏したり、と変化が目まぐるしく飽きません。
へみ
プロコフィエフ自身もこの曲を「ピアノとオーケストラの討論」と呼んでいます。
どんどん変化する曲調に「楽しい!」「テンション上がる!」と思える1曲です。
シベリウス フィンランディア
全体的に重たい雰囲気なので「あまりテンション上がらない…?」と感じる方もいるかもしれません。ですがこの曲の背景を知ってから聴くと、きっと元気になれるでしょう。
シベリウスのフィンランディアは「フィンランド独立の象徴」とも呼ばれていて、当時ロシアの圧政に苦しんでいたフィンランドが行っていた独立運動をイメージして作られました。
独立運動を加速させるとして、ロシアから演奏禁止令が出るほどフィンランドでは人気の曲になりました。
中間部には合唱があり、フィンランド独特の音階(北欧のどことなく寂しい雰囲気)が散りばめられています。
テンションが上がるクラシック、どんな聴き方がおすすめ?
テンションが上がるクラシック曲を7つ紹介しました!お気に入りの1曲が見つかったら、音源や聴き方にもこだわってみてください。
ヘッドフォンやスピーカーでゆったり聴くのがgood
元気が出るクラシック音楽は、ダイナミックなオーケストラ曲が多いです。なので、身体全体で音楽を楽しめるスピーカーや、耳全体を包み込めるヘッドフォンで聴くのがおすすめ。
へみ
逆に繊細なピアノ曲はイヤホンが適しています。
ヘッドフォンは重低音が得意なものよりも「バランス型」を選ぶと良いでしょう。オーケストラは意外と低音部が充実しているので、低音部が強いと高音とのバランスが崩れやすいです。
ライブ音源で観客気分に
紹介した曲はどれも有名なので、音源を探すといくつも演奏が見つかるでしょう。
もしもどの演奏を選べば良いか分からない時は「ライブ(コンサート)音源」を選んでみてください。
コンサートがそのまま録音されているので、臨場感抜群。観客の「ブラボー!」という声が入っていたりすると、よりテンションも上がりますよ。
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テンションが上がるクラシック曲はまだまだたくさんあります!
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