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【入門編】クラシック音楽初心者向け!音楽史でたどる名曲10選

皆さんは「クラシック音楽」と聞いてどんな曲を思い浮かべますか?

モーツァルトやショパンのピアノ曲、ベートーヴェンのオーケストラ、はたまたバッハのオルガンなんかはメジャーですね。

クラシックを聴きたい!と思っていても、どんな曲があるのかピンと来ない人がほとんどかと思います。

そこでこの記事では「クラシック音楽の超初心者さん」向けに、様々な時代の有名な曲をピックアップしてみました!

さらっと聴いてみて好みの曲があれば、同じ時代の曲や作曲家を深堀してみると楽しいですよ。

クラシック音楽初心者って何を聞けばいい?

クラシック音楽と一言で言っても、膨大な曲があって好みの曲を見つけるのは大変です。

音楽史で”クラシック”と呼ばれる時代は大体1600年代~1900年代の約400年間。

へみ

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その間にヨーロッパ各国で作曲された音楽となるので、とてつもない量の曲があることが分かりますね。

なので「クラシック音楽を聴きたいんだけど、何がおすすめ?」と聞かれると、クラシック音楽を勉強してきた身としては結構困ってしまいます(笑)

【超初心者向け】クラシック音楽の時代別に代表曲を選出

クラシック音楽が初めての人は、まず自分の好みの雰囲気を見つけるのが近道です。

もちろん1曲1曲違うので「好きな雰囲気の曲」というのも難しい話なのですが、作曲された年代でなんとなくテイストが似てくるので参考になるでしょう。

そこでこの記事では、音楽史を5つに分けて、その代表曲を2曲ずつ計10曲ピックアップしました。

それぞれ少しずつ聞いてみてピンとくる曲があなたの好みにマッチした時代。

同じ作曲家や時代の曲を探すところから始めてみてくださいね。

①バロック時代

クラシック音楽のバロック時代はだいたい1600年~1750年くらいを指します。

活躍した作曲家はドイツのJ.S.バッハ(IOCバッハ会長のご先祖様です!)やヘンデル、イタリアのヴィヴァルディなどが有名です。

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バロック時代は前身の教会音楽を受け継いでいて、実際教会音楽として作曲された曲も多いからか「神聖な気持ちになる」「召されそうになる」雰囲気の曲が多いです。

またこの時代は音楽が貴族のために演奏される事がほとんどだったので、貴族の踊りであるメヌエットやガボット、シャコンヌといったバロックダンスの名前が付けられている曲も。

よく使われる楽器はパイプオルガンやチェンバロ。実はこの時代、まだピアノが無かったので驚きですよね。

主よ、人の望みの喜びよ(J.S.バッハ)

バッハが教会で雇われていた38歳の頃、礼拝の際の音楽の一つとして作曲されたのがこの讃美歌です。

イエスキリストへの「主よ、あなたはわが喜びの全てです」という歌詞の通り、多幸感にあふれたメロディーですよね。

パッヘルベルのカノン

パッヘルベルというドイツの作曲家の代表曲です。カノンとは「ある旋律が複数のパートで、異なるタイミングで演奏される」技法で、いわゆる追いかけっこのような技法です。

へみ

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イメージとしては、かえるのうたのような輪唱ですね。

原曲はヴァイオリン3つとチェンバロですが、現在は弦楽アンサンブルで演奏される事も少なくありません。

②古典派

みなさんよく知るモーツァルト・ベートーヴェン・ハイドンといった作曲家が活躍した古典派時代。1750年~1800年代前半くらいの時代を指します。

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この時代はクラシック音楽の決まり事がたくさん確立された時代で、起承転結がとってもわかりやすい曲が多いです。

「和声法」といって、ハ長調・イ単調といった和音や旋律の組み合わせが完成したのもこの時代です(それまではメロディー主体であまり和音は確立されていませんでした)。

どの曲もクラシック音楽の基本ルールに沿って作られているため「安心する」「リラックスできる」感覚になる方が多いかと思います。

胎教に良いと言われるのも、頷けますよね。

ホルン協奏曲第1番(モーツァルト)

モーツァルトはピアノ曲やオペラも多く書いていますが、TVなどで耳にする機会の多いホルン協奏曲をピックアップしてみました。

ホルンの響きも相まって朝の目覚めにぴったりの爽やかな曲!1日のスタートを切る時に流してみてください。

月光ソナタ(ベートーヴェン)

ベートーヴェンのピアノソナタの中で一番有名と言っても過言ではない月光ソナタ。

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ベートーヴェンがピアノを教えていた貴族令嬢にささげた曲だと言われていて、実はベートーヴェンはこの令嬢に恋をしていたんだとか。

湖面に浮かぶ月のように暗く澄んだ1楽章、明るく弾む2楽章、作曲者の激しい感情が垣間見える3楽章・・・と通して聴くのがおすすめです。

1楽章の澄み切ったピアノの音を堪能するために、なるべくクリアに音が聞こえるイヤホンで聴いてみてくださいね。

③ロマン派

ブラームス・シューマン・ショパン・ワグナーなどが活躍したロマン派時代。

古典派時代までは貴族のものだったクラシック音楽ですが、フランス革命以降のロマン派では個人の思想を反映する傾向が強くなっています。

音楽の形式としては古典派のきっちり感を受け継いでいますが、より自由に感情が表現された曲が多いのが特徴。

派手な曲やキラキラした華やかな曲が好きな方にぴったりですよ。

幻想即興曲(ショパン)

ショパンのピアノ曲の中でも、ロマン派的な雰囲気が色濃く出ている楽曲です。

大きく分けて3つの部分に分かれている曲で、激しい感情溢れる冒頭部・終結部に挟まれた牧歌的な中間部が魅力的ですよね。

実はこの曲はショパンの生前には発表されず、ショパンの死後遺言に背いて出版されました。

理由は不明ですが、ベートーヴェンなど他の作曲家の曲に似ている部分があったのではないか?と言われています。

歌劇「タンホイザー」より序曲(ワグナー)

悠然とした主題が印象的なタンホイザー序曲。社会主義に傾倒していたワグナーなので、帝国的な勇ましさが垣間見えます。

ロマン派のオーケストラは古典派に比べて楽器の数を増やして規模を大きくしたのが特徴。

このタンホイザー序曲も例外ではなく、全身が音に包まれるような感覚になれますよ。

④印象派

1900年前後になると、フランス印象派が音楽界にもやってきます。

ドビュッシーやラヴェル、サティといった作曲家が有名で、まるで絵画の世界をそのまま音で表現したような幻想的な曲が多いです。

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ちなみに私もこの時代の曲が一番好きで、自分で作曲した曲はかなり影響されていると思います。

よく聞いてみると、このころの音楽は少しずつ東洋の旋律が入ってきているのも面白いポイント。

なんとなく和風?中国っぽい?と思えるテイストで、日本人の耳にも馴染みやすいんですよ。

亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)

パヴァーヌとは、前述のバロック時代のダンスの一つ。

「亡き王女」というのは実在した王女ではなく、”昔むかし小さな王女様がパヴァーヌを踊っていました”というイメージのもと作曲された曲です。

シンプルながらノスタルジーにあふれていて、午後のティータイムにぴったり。オーケストラのように強弱が激しくないので、作業のおともに流すのも良いですね。

海(ドビュッシー)

正式な曲名は「交響詩「海」3つの交響的スケッチ」という曲名で、その名の通り3つの異なる海の表情を表現したオーケストラ楽曲です。

穏やかな波の強弱のように“どこか着地しきらない”フルートのメロディーや、パーンと遠くで打ち寄せる波がミュートを付けたトランペットで表現されていたりと、聴いていて飽きません。

ちなみにこの曲のスコア(オーケストラ譜)表紙は葛飾北斎の富嶽三十六景「神奈川沖浪裏」が採用されていて、ドビュッシーが北斎からもインスピレーションを受けていることが分かります。

⑤近現代

近現代になると、世界中で多様な音楽が作られていきます。

「無調性」というどの調にも属さない音楽が出てくるなど、今までの伝統を(いい意味で)破壊するような技法が多く見られました。

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ただこの破壊的な技法はクラシック初心者が聴くには「???」という感じなので、比較的伝統的な流れも汲んでいる作曲家を紹介しますね。

近現代で有名な作曲家は、ロシアのチャイコフスキーやプロコフィエフ、フランスのプーランク、ハンガリーのバルトークなどです。

このころになるとアメリカのジャズ文化もクラシックと融合してきて、アメリカのガーシュインなども大成功を収めるように。

ヴァイオリン協奏曲第一番(チャイコフスキー)

世界中の音楽コンクールの課題曲になることも多いチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲。

その難易度の高さから、最初は「ムリだ」と匙を投げるヴァイオリニストが多かったそうです。

メロディーはどれも民族的な性格を持っていて、それを優雅なヴァイオリンが奏でることでどこか物悲しい雰囲気に。大人のクラシック鑑賞にぴったりですよ。

ラプソディー・イン・ブルー(ガーシュウィン)

「のだめカンタービレ」でもお馴染みのラプソディー・イン・ブルー。クラシック音楽ですが、ジャズ要素も強くクラシック初心者も楽しんで聴ける曲です。

ダイナミックで自由に表現できるこの曲は、音源によって全然違う顔を見せるのも特徴。

いろんな楽団や指揮者の音源を聴き比べてみるのも面白いですよ。

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