ドイツの音響機器メーカー、ゼンハイザー(SENNHEISER)から2019年に発売されたカナル型リスニングイヤホンCX300Sです。
CX300Sは定価7,150円、実売6,200円程度と1万円を切る価格帯のリスニングイヤホン。それぞれの音域に癖が無く、軽く音楽を流したいときに重宝しているイヤホンです。
また、癖が無いのと合わせ音の肉付けも弱いため、フォートナイトなどFPS/TPS系のゲームで銃声音など必要な音だけを拾う事も相性が良く、ゲーミングイヤホンとしても愛用しています。
デザイン、機能、そして私が感じたCX300Sの音質についてレビューしていきます!
目次
ゼンハイザーCX300Sについて
CX300Sは2014年から発売されているCX 3.00の後継モデルで、ポジション的にはゼンハイザーの中ではローエンドモデルに当たるイヤホンです。
ゼンハイザーのCXシリーズではCX100という廉価版のイヤホンがあり、その次にCX300Sが存在するという立ち位置です。
なお、ゼンハイザーの場合、IEシリーズに行けば青天井な世界が待ち構えていますので、程よい価格帯で音楽を楽しむのであればCX300Sは丁度良いポジションだと感じます。
と言いつつも、ゼンハイザーならではの良質な音質を兼ね備えているとともに、内蔵マイクで通話が可能である事、周囲のノイズを遮断するインイヤー設計であること、丈夫でもつれにくいケーブルなど使い勝手の良さにこだわったイヤホンに仕上がっています。
同梱品・デザイン
CX300Sの同梱品。 本体以外に、3サイズのイヤーピース(本体に付いているものと合わせて4サイズ)、収納ケース、説明書が同梱されています。
まず本体から見ていきます。
CX300Sは私が購入したレッド以外に、ブラックとホワイトが発売されています。
イヤホン本体の光沢のある赤が美しく、私はレッドをチョイスしました。
背面にはゼンハイザーのロゴが輝いています。
形状は一般的なよくあるカナル型イヤホン。小ぶりで使いまわしも良いと感じました。
ケーブルは1.2mのケーブルで、スマホやDAPとの接続には問題の無い長さです。
また、リモコンも付属しています。
リモコンのボタンは一つだけで、1回押すとストップ・再生、2回連続で押すと次の曲、3回連続で押すと前の曲に戻ります。
また、電話着信の対応もこのボタンで行えます。
リモコンの背面はマイクです。
マイク音質はそれなりですが、イヤホンを装着したまま電話通話したい方や手軽にゲームで音声チャットをしたい方には便利ですね。
接続は4極3.5mmステレオミニプラグのL型。L型である事でデバイスに装着したときの折れを防げるのが良いです。
続いて取り換え可能なイヤーピース。
4サイズあるので耳に合わないという方は少ないでしょう。私は最初から装着されていたMサイズ(上から2番目のサイズ)でちょうど良かったです。
続いてイヤホンケースです。
素材はPUレザーで柔らかい質感。
ケース入り口は磁石タイプになっているよいうで、手を離すと自然に閉じます。
小ぶりで柔らかく嵩張りませんので、持ち歩きにも実用的なケースだと感じました。
CX300Sの音質
ここからは私の所感になります。
CX300Sの音質で感じたのは、全ての音域に強調されている部分が無い事。ゼンハイザーの公式サイトには「強力な低音レスポンスを実現し・・・」と記載がありますが、正直私の耳には低音が強調されるような感覚はありませんでした。
また、高音が伸びていく感覚もありません。
ドンシャリ感を求められている方がこのCX300Sを購入したら、物足りなさを感じられるかもしれません。
とは言いつつ、決してネガティブな印象ではなく、きちんとバランスが取れており、音の誇張も感じられないため、私は良い意味で聞き疲れのしないイヤホンだと評価しています。
軽く音楽を流しながら作業をしたいとき、寝る前に聞くイヤホンとしては丁度良いですし、~3,000円クラスのイヤホンからの買い替えであれば、十分に満足のいくイヤホンです。
まとめ
ゼンハイザーのリスニングイヤホンCX300Sを紹介してきました。
ゼンハイザーならではのバランスの良い整った音質であるとともに強調した音域が無くフラットに音楽を楽しめるイヤホンです。
一定のドンシャリ感を求める方には物足りないはずですが、音楽を軽く聞き流したいときに重宝できるイヤホンです。
また、音の誇張も無いため、FPS/TPSなどのゲーミングイヤホンとしても十分に使えます。
マイク機能も付いているのでヤホンをしたまま電話に出たり、テレワークでのWeb会議など使える幅が広いです。
実売6,000円台と手に入れやすくスマホの付属イヤホンからのステップアップにも良い選択肢になるイヤホンだと感じました。