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【晩秋に聴きたい】ブラームス珠玉の名曲5選!クラシック音楽初心者でも感動できます

ブラームス 名曲

クラシック音楽初心者から上級者、マニアまでファンが多い作曲家といえば「ブラームス」です。

へみ

へみ

かの葉加瀬太郎先生も、ブラームスが一番好きだと公言されています。

ドイツ音楽の正統派とも言えるブラームスの音楽は、かっちりした曲の構成と重厚な雰囲気が特徴。

そんなブラームスの名曲を5つピックアップして解説します。

クラシック音楽初心者の人も、きっとブラームスの奥深い音楽の世界に引き込まれますよ。

ブラームスってどんな人?

まずは、作曲家ブラームスについて簡単に解説しますね。

ヨハネス・ブラームスはドイツの作曲家です。1833年にハンブルクに生まれ、コントラバス奏者だった父からピアノを教わりました。

10歳ごろから地元ではピアノの名手として有名で、15歳ごろから作曲を始めたとも言われています。ですがこの頃の作品は、後にブラームス本人が破棄してしまいます。

というのも、ブラームスは自分にも他人にも完璧を求める人でした。若い頃の作品はもちろん、成功を収めてからも、自分の気に入らない作品は躊躇なく焼き捨てています。

へみ

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ちなみに、交響曲第1番を発表するまでに21年もかけたというのは有名な話です。

一方で自然や動物、子供を愛する人柄でも有名です。作曲家としてかなりの収入を得ていた時期でも質素な生活にこだわり、友人や親戚、若手の音楽家に多額の寄付をしていました。

そんなブラームスの音楽は、厳格さのなかにもどこかロマン派の甘さもあり、聴けば聞くほど癖になるようなものが多いんですよ。

ブラームス珠玉の名曲5選!半生から読み解く曲調の変化とは

それでは、ブラームスの名曲を5つ厳選して紹介します!

作曲された年代順に紹介していくので、ブラームスの半生とともにお楽しみください。

ピアノソナタ第1番

作曲年:1852年(18歳)

ブラームス10代のころの、かなり貴重な曲です。10代の曲はほとんど破棄されている事から、ブラームスにとって「完璧」な作品だという事が伺えます。

実際この作品にはかなりの自信を持っていたブラームスは、後に師匠となるシューマンと初めてあった時にこの作品を聴いてもらいます。

へみ

へみ

シューマンは1楽章を聴いた時に衝撃を受け、2楽章に入る前に妻のクララを呼んできて最終楽章まで聴いたというエピソードもあるんですよ。

ブラームスもシューマンもクラシック音楽史でいうと「ロマン派」に位置しますが、この曲は一つ前の時代の「古典派」が色濃く出ています。

古典派の代表的な作曲家といえばベートーベンですが、ベートーベンが作曲したと言われても不思議ではないくらいの雰囲気です。

ブラームスのピアノソナタは、まるでオーケストラを聴いているようなダイナミックさが特徴。ブラームスの交響曲を聴いてからピアノ曲を聴くと、よりブラームスらしさに気付けるかと思います。

ブラームスの子守歌

作曲年:1868年(35歳)

ブラームスは作曲のほかにも、指揮者としても活動していました。当時指揮していた合唱団の女性に子供が産まれ、その子に贈った曲が「子守歌」です。

実はブラームスは気難しい人で、特に大人ではあまり仲の良い人はいませんでした。そんな彼が曲を贈るほど、この楽団員の女性とは気が合っていたと考えられますね。

ついウトウトしてしまうような3拍子に、シンプルなメロディ。このメロディは伴奏の和音から外れている音(たとえば、ドミソの和音が伴奏の時にレ、やファ、がメロディに使われているなど)が少ないので、安定感や安心感があります。

曲の美しさと、赤ちゃんへの優しさが両立されている名曲です。

ハンガリー舞曲集

作曲年:1869年(36歳)

ブラームスの一番のヒット曲と言っても過言ではないのがハンガリー舞曲集です。もとは1集、2集の10曲でしたが、高評価を受けて4集(全21曲)まで追加発表されました。

21曲はすべて、原曲がピアノ連弾です。現在、特に上記リンクの第5番などはオーケストラで演奏される事のほうが多いですよね。様々な編曲が発表されるほど人気を博したことが伺えます。

ちなみにブラームスのオリジナル曲も数曲ありますが、実はハンガリー舞曲集のほとんどはその名の通り「ハンガリー舞曲」の編曲だとブラームス本人が語っています。

当時クラシック音楽界は空前の民族音楽ブームで、民謡や古典音楽を多く取り入れる作曲家がヒットしやすかったという時代背景もよく表れていますね。

交響曲第4番

https://www.youtube.com/watch?v=Abs3JYhWhDU

作曲年:1885年(52歳)

着想から発表まで21年を要した交響曲第1番から9年、交響曲第3番の2年後に発表されたのが交響曲第4番です。

ブラームスの交響曲は4番までしかなく、ブラームス本人は第4番のことを「最高傑作だ」と語っていました。まさに作曲家人生の集大成として作られた曲です。

30代40代は古典派の流れを汲むダイナミックな曲が多かったブラームスですが、この交響曲第4番はややロマン派色が強め。メロディや和音が着地しきらない、夢想的な雰囲気が全体にあります。

とはいえ、民族音楽やバロック音楽も取り入れることが多かったブラームス。それぞれの楽章でバロック的な内声の絡みが見られます。

特にヴィオラやチェロ・ファゴットなどの「中低音域」の表情が豊かなので、ぜひ耳を澄ませてみてくださいね。

クラリネット五重奏曲

作曲年:1891年(58歳)

この年の前年、ブラームスは創作意欲を失って遺書まで書き残していました。そんな中出会ったクラリネットの名手ミュールフェルトの演奏に感化され、再び筆を取ります。

ものの数ヵ月で(ブラームスにしてはかなり珍しい)作曲されたこの曲は、ブラームス晩年の代表作です。

全曲通して弦楽器の穏やかなアンサンブルの中にクラリネットが柔軟に溶け込んでいます。管楽器の中では突出しているクラリネットの音域の広さを活かして、伴奏をさせたりメロディを吹かせたり、なんとも巧妙。

最終4楽章には1楽章の主題が分かりやすく出てくるなど、曲もすっきりまとまっていて初心者でも聴きやすいです。

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