クラシック音楽のイメージで「退屈そう・・・」と思う方は少なくありません。
もしクラシック音楽が退屈というイメージを持っているなら、かなり損をしていますよ!
クラシック音楽には、聴いているだけで涙が出てくるような美しいメロディがたくさんあります。
そこでこの記事では、美しくて切ないメロディが特徴のクラシック音楽を10曲ピックアップしてみました!
ストレスが浄化できる「涙活」にもぴったりなので、お疲れ気味の人はぜひプレイリストに加えてみてくださいね。
目次
美しく切ないメロディが泣ける!クラシック音楽の名曲10選
それでは早速、涙が出るほど美しいメロディが特徴のクラシック曲を10曲紹介していきます。
10曲の選曲で比較的多く見られるのが「民族音楽的」なメロディです。
どこか哀愁がある民族音楽は、日本人の琴線にも触れやすいですよ。
ラヴェル 亡き王女のためのパヴァーヌ
亡き王女のためのパヴァーヌは、ピアノ版の原曲とオーケストラ版の編曲があります。
へみ
個人的に「泣ける」と感じやすいのは、もの悲しさが漂うピアノ版です。
「亡き王女のための」というタイトルから誤解されやすいのですが、亡くなった誰かのために書かれた曲ではありません。
絵画に描かれた小さな王女様が踊るような、という意味合いで、確かにメロディもどこかノスタルジーを感じさせます。
ちなみにこちらの曲は【クラシック入門】でも紹介しています。もしこの曲がビビっときたなら、ラヴェルと同じフランス印象派時代の曲をいろいろ聞いてみてください。
メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲1番
オーケストラの伴奏でソロの楽器が演奏する「協奏曲」。
協奏曲の多くは1分ほどの前奏があってからソロの楽器が主題を演奏する流れが多いのですが、こちらの協奏曲は開始2小節目(3秒くらい)でソロヴァイオリンの主題が始まります。
この第一主題が心を揺さぶるほどの美しいメロディ。曲が始まった途端に美しいメロディにぐぐっと引き込まれます。
シューマン トロイメライ
トロイメライはシューマンの「子供の情景」という13の小曲集の中の1曲です。
ドイツ語でトロイメライは夢見心地という意味があって、子供の頃にうとうと眠っていた事を懐かしんでいるようなニュアンスの曲です。
まさに夢心地の雰囲気漂う甘美なメロディは、なつかしさも感じられて涙を誘います。
リスト ラ・カンパネラ
超絶技巧で知られるリストのラ・カンパネラも、メロディラインが美しい曲です。
へみ
ですが実はこのメロディ、リストが生み出したものではないのをご存知ですか?
リストのラ・カンパネラはいわゆる「編曲」で、もとの曲はパガニーニというイタリアのヴァイオリニストが作曲した協奏曲の一部でした。
ヴァイオリンの鬼と呼ばれたパガニーニの曲を、ピアノの魔術師と呼ばれたリストが編曲。パガニーニの原曲は華やかさが強めなのに対し、リストは繊細さが強めの雰囲気になりました。
ショパン 夜想曲第20番 嬰ハ短調「遺作」
全体に高めの音で構成されたメロディが、透明感ある切なさを醸している曲です。
映画「戦場のピアニスト」で使われたこともあり、曲のイメージとして悲しく感じる人もいるかもしれませんね。
ちなみに、ショパンの「遺作」はたくさんあって、ショパンの死後見つかった作品を指します。
マスカーニ 歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲
まるで歌曲のような情緒あふれるメロディを持つ間奏曲です。
3分ほどの間奏曲ですが、どこを切り取っても美しいメロディに癒されます。
この曲の特徴は「ユニゾン」と呼ばれる、同じ旋律を多くのパートが同時に演奏する技法。
伴奏とメロディに分かれている曲に比べてメロディが分厚く、美しい旋律がより感動的に押し寄せてきます。
ボロディン オペラ「イーゴリ公」より韃靼人の踊り
「世界一美しいメロディ」とも称される韃靼人(だったんびと)の踊り。
へみ
私はいつもこの曲で涙が止まらなくなります・・・
か細く哀愁漂うダブルリード楽器(オーボエ・ファゴット・イングリッシュホルン)が、オリエンタルな曲調を際立たせています。
ちなみにだったん人とは、モンゴル~シベリアやカザフスタンにかけて活動していた民族。オペラのモチーフとなったのは、その中の「ポロヴェッツ人」という遊牧民族です。
ベートーヴェン ピアノソナタ 第8番「悲愴」2楽章
ベートーヴェンのピアノソナタの中で最も有名と言えるのが8番の「悲愴」です。
悲愴、というタイトルを付けたのはベートーヴェン自身で、難聴のきざしが見えていた頃に書かれた作品という事からも運命の非情さが伺えます。
2楽章はゆったりしたテンポでメロディを聴かせる曲です。耳鳴りや聞こえにくさで絶望を感じながらも、希望を捨てずに作曲に打ち込むベートーヴェンのエピソードにも心を打たれますね。
ラフマニノフ ピアノ協奏曲2番
浅田真央さんがソチオリンピックシーズンのフリースケーティングで使用したことでも有名です。
オリンピックでの演技は「伝説のフリー」とも呼ばれていて、彼女の演技を思い出して涙が出てくる人も少なくありません。
美しいメロディの主題はストリングス(弦楽器)で重厚に演奏されます。心身の奥から揺さぶられるような感覚になりますよ。
ドヴォルザーク スラヴ舞曲 作品72の2
ドヴォルザークの出身である、チェコに伝わる舞曲がモチーフになっているスラヴ舞曲。全16曲ある舞曲の中で最も有名なのがこちらの72の2です。
泣けるメロディとして有名なのが冒頭の弦楽器で演奏されるメロディですが、個人的には中間部の舞曲っぽい部分も大好きです。
ちなみにドヴォルザークはスラヴ舞曲のほかにも「交響曲第9番 新世界より」が有名です。特に2楽章は”下校の曲”で知られていて、こちらも涙をさそう曲ですよね。
クラシック音楽で涙を流すメリット
クラシック音楽で涙を流すと、ただクラシック音楽を聴き流すよりもリラックス効果がたくさん得られます。
忙しくてストレスが溜まっている人は、ぜひクラシック音楽で「涙活」をしてみましょう!
ただ音楽を聴くよりもリラックス効果が高い
クラシック音楽を聴くだけでも副交感神経が働きリラックスしやすいのですが、さらに涙が流れる事でリラックス効果が高まります。
さらに一部の研究では「憂鬱な気分」を改善しやすいのはクラシック音楽、という事も分かっています。クラシック音楽で涙を流す事は、効率よくストレス解消できる方法なんですよ。
感受性が豊かになる
日本で生活していると、あまりクラシック音楽に触れることはありませんよね。
クラシック音楽にどっぷり浸かって涙を流すことで「美しいもの」に対するアンテナが敏感になります。
忙しい日常の中でも「きれいだな」「素敵だな」と一息つける感覚を持っておくと、モチベーションの維持や仕事のパフォーマンス向上にも繋がりますよ。
イヤフォンで聴けば涙活に集中しやすい
クラシック音楽で涙活するとき、イヤホンを付けて部屋を暗くすれば聴覚に神経を集中させられます。
マンガやテレビドラマだと、視覚と聴覚が同時に働きやすいので集中できないことも・・・
音楽に集中することでより感動しやすくなり、ストレス解消効果もアップするでしょう。
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