Sennheiser(ゼンハイザー)のワイヤレスタイプ、ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホン「MOMENTUM 3 Wireless」です。
普段は有線タイプのモニタータイプのヘッドホンをメインに使用していますが、良い音の出せるワイヤレスタイプのヘッドホンが欲しいと探していた中で、MOMENTUM 3 Wirelessに巡り合いました。
外出先での使用は想定していませんが、ノイズキャンセリング機能も付いていますので、自宅のメイン環境から離れた場所でも良い音に没頭することをイメージして購入。
少々値段は張りましたが、実際に使用してみると、 MOMENTUM 3 Wireless ならではの音の滑らかさと心地よさ、そして頭の中で音が飛び交っているような臨場感を味わうことができ、高級リスニング用ヘッドホンとしてのすばらしさを体感しています。
目次
MOMENTUM 3 Wirelessの特徴と概要
- ステンレスと本革の組み合わせが最高に上品で所有する喜びを得られる
- ノイズキャンセリングが搭載しており、音楽にしっかりと没頭できる
- 音質に振り切っており、同コンセプト・価格帯のヘッドホンで音質最強
- 専用アプリで自分好みに音をカスタマイズ可能
- SBC、AAC、 aptX、 aptX LL に対応、スマホ、パソコン・タブレットなど様々なデバイスで楽しめる
- Bluetooth 5.0規格が採用、デバイスとの接続性も申し分ない
- 有線ケーブルにも対応し直繋ぎはもちろんDACとの接続でさらに良い音も!
- 折り畳みが可能でケース付き・コンパクトに持ち歩ける
型式 | M3AEBTXL |
周波数帯域 | 6Hz – 22kHz |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 |
NFC | 対応 |
コーデック | SBC, aptX, aptX低遅延, AAC |
オーディオ入力 | Bluetooth, Analog (ミニジャック), USB-C |
USB規格 | USB-C |
動作時間 | 17時間 |
ノイズキャンセレーション | 3 Active Noise Cancelling Modes |
ステンレスと本革のコラボによる上品な佇まい
MOMENTUM 3 Wireless はイヤーパッド及びヘッドバンド部分にシープスキン(羊の革)が採用されております。
シープスキンの特徴としては通気性に優れつつ柔らかい革素材である事です。
イヤーパッドに採用されている素材は、スポンジ、ビニール、革、ベロア素材などがありますが、装着時の心地よさや耐久性については圧倒的に革素材がベストです。
また、ヘッドホンの骨組みになる部分にはステンレスが採用されており、革素材とステンレス素材のコラボが MOMENTUM 3 Wireless ならではの高級感とデザインとしてのセンスの高さを感じさせます。
自宅ではもちろん、外で装着するヘッドホンとしても申し分ありません。
ノイズキャンセリング搭載、音楽にしっかりと没頭できる
MOMENTUM 3 Wireless にはアクティブノイズキャンセル機能が備わっており、外部の音を遮断して音楽に没頭することが出来ます。
アクティブノイズキャンセリングのモードは、
- 外音を最も遮断する「最大モード」
- 移動時に効果的な「風切り音低減モード」
- 時として感じるノイキヤンによる圧迫から少し解放されたいと思う時の「圧迫感低減モード」
の3モードで、状況に応じて切替ができます。
ノイズキャンセリング機能付きのワイヤレスヘッドホン市場は、ゼンハイザーだけでなく各ブランドがとても力を入れているカテゴリーです。
SONYのWH-1000XM4、AppleのAirPods Maxなど、話題になっているノイキャン・ワイヤレスヘッドホンも多いです。
私も購入時にいくつものヘッドホンと比較しましたが、その中でMOMENTUM 3 Wirelessは、ノイズキャンセリング性能はほどほどの性能で、音質に完全に振り切ったヘッドホンだと感じました。
ノイキャンが絶対という方にはSONYのWH-1000XM4の方が圧倒的に優れているのでそちらをお勧めしますが、音のふくよかさであったり、臨場感などは MOMENTUM 3 Wireless の方に軍配が上がると感じており、ノイキャンはほどほど、音にこだわりたい方には間違いなくMOMENTUM 3 Wirelessの方が良いです。
もちろん価格的にも定価ベースで WH-1000XM4 が33,000円、 MOMENTUM 3 Wirelessが52,800円と約2万円ほど MOMENTUM 3 Wireless の方が高いです。
使用している素材も全く違いますし、SONYは一般向けヘッドホンにPR力のあるノイキャンに力を入れた、ゼンハイザーは高級ヘッドホンにノイキャン機能を加えたという違いも感じられますので、単純な比較対象にはならないのですが。
音の方向性
さて、音の方向性について。
私は普段、フラットな音を好んでおり、ATH-R70xなどモニターヘッドホンをリスニングでも愛用しています。
ベースがモニター系の耳になっていますので、リスニング寄りにカスタマイズされたヘッドホンを普段使用している方から見たら違う評価になってしまう可能性がある事はご了承ください。
私の感じたMOMENTUM 3 Wirelessの音の方向性はマイルドで滑らか。そして低音寄りです。
合わせて臨場感も素晴らしく、ワイヤレスでもここまでの音表現が出来るのかと驚かされます。
頭の中に広がる音空間の中で、温もりのある心地よさの中に包まれているような感覚に陥りました。
良い意味で音がハキハキしていないため(モニター系と比較して)長時間リスニングしていても疲れずに楽しめると感じました。
ちなみに他のユーザーのレビューで、低音寄りである旨の口コミが多く見受けられます。
私はゼンハイザーのワイヤレスイヤホン、CX True Wirelessを保有していますが、低音寄りという観点であれば圧倒的にCX True Wirelessの方が低音寄りです。
CX True WirelessもMOMENTUM True Wireless2(MOMENTUM系のワイヤレスイヤホン)と同等のドライバーを搭載しているので、音の方向性は似ているのかと感じましたが、全く別物に感じられました。
MOMENTUM 3 Wireless はドンシャリ系の低音ではなく、高域から低域までバランスの取れた音質の中で、若干低音が強調されているという解釈の方が良いかと思います。
ちなみにゼンハイザーの専用アプリにてイコライザーで好みの音質に調整することが可能なので、デフォルトの音質に違和感がある方、曲によって強調ポイントを調整したい方は自分好みに合わせていく楽しみも得られるはずです。
ユーザーの使い勝手を考えた配慮が嬉しい
例えば、
- 折りたたむことで電源がオフ、開くと電源が入り自動的にペアリングされる
- ヘッドホンを頭から外すと音楽が停止される・再度装着すると音楽が流れ始める
といった機能が盛り込まれており、使い込むほどMOMENTUM 3 Wirelessの便利さが体感できます。
音質重視のノイキャン・ワイヤレスヘッドホンなら間違いなく推し
ゼンハイザーのノイズキャンセリング機能付きワイヤレスヘッドホンMOMENTUM 3 Wirelessを紹介してきました。
MOMENTUM 3 Wireless は音質に影響しない程度のノイズキャンセリング機能を兼ね備えており、周囲がうるさい場所でもしっかりと音楽に没頭できるとともに、音質に振り切ったヘッドホンです。
ワイヤレスで良い音質を楽しみたい方で、ノイズキャンセリング機能を必要とする方であればぜひ検討すべきヘッドホンだと感じました。
他のライバル商品と比べて値段は張りますが、私はこのヘッドホンを選んだことで、ワイヤレス・ノイキャンタイプのヘッドホンに関しては他に目移りすることはなくなりました。
これからもしっかりと使い倒していきます。