Marshall MOTIF II A.N.Cレビュー・弦楽器が美しいおしゃれなイヤホン！

ギターアンプで有名なメーカー、Marshallが販売している完全ワイヤレスイヤホン「Marshall MOTIF II A.N.C」。

秀逸なデザインの本体とケースに、妥協のない音質とノイズキャンセリング・外音取り込みなどの豊富な機能を乗せた高クオリティなイヤホンとして人気を博しています。

前モデルと比べると機能がより豊富になり、そのうえ音質も良好。

今回は、そんなMarshall MOTIF II A.N.Cについてレビューしていきます。

Marshall MOTIF II A.N.Cのスペック

• ドライバー形式：ダイナミック型
• ドライバーサイズ：6mm
• 無線：Bluetooth 5.3 LE
• 対応コーデック：SBC/AAC/LC3
• 連続再生時間：ANCオン約6時間/ANCオフ約9時間
• 充電ケース使用時再生時間：ANCオン約30時間/ANCオフ約43時間
• 充電時間：イヤホン約1.5時間/充電ケース約1.5時間
• 再生周波数帯域：20Hz〜20kHz
• 重量：約4.31g(イヤホン片耳)/約47.1g(充電ケース)
• インピーダンス：16Ω
• 防水：IPX5(イヤホン)/IPX4(充電ケース)

Marshall MOTIF II A.N.Cの基本スペックは、以上の通りです。

6mmのダイナミックドライバーを搭載しており、サイズは小口径のなかでは大きめの6mmなのが特徴。ドライバーが大きいほど音に迫力が出るものの、大型になり再生時間も短くなる傾向があります。

6mmというサイズは、迫力をある程度出しながらもサイズを小さくしやすいバランスの取れた口径です。

さらに、連続再生時間が長いのも本機のスペック上の大きな特徴だと言えます。

ANCをオンにしてもイヤホン単体で約6時間、ケースを使えば約30時間と長いです。ANCをオフにすれば、約43時間もバッテリーが持続します。

そのうえ、充電時間が短めなのでストレスなく使えるのが魅力です。

Marshall MOTIF II A.N.Cのパッケージ・デザイン

スペックに続いて、今度はMarshall MOTIF II A.N.Cのパッケージとデザインについて紹介していきます。同梱物と本体デザインが気になる方は、ぜひご参考ください。

パッケージ・同梱品

Marshall MOTIF II A.N.Cのパッケージは、非常にシンプルです。マットな質感のある小さな化粧箱に、本体と付属品がおさめられています。パッケージデザインも落ち着いていて、手に取りやすいです。

同梱品は、以下の通り。

• イヤホン本体
• 充電ケース
• 充電用ケーブル
• イヤーピース（S・M・L各1ペアずつ)
• 説明書類

同梱品も、いたってシンプルです。イヤホンを使うのに必要なものだけが入っています。イヤーピースが3サイズ1ペアずつ入っているため、自分に合うサイズで使えるのがいいところです。

デザイン

Marshall MOTIF II A.N.Cのデザインは、Marshallらしさを感じるものに仕上がっています。

ケースが、Marshallのギターアンプのような外観をしているのが、特徴です。シワが寄った革のような意匠があり、その中心にMarshallのロゴが入っているのがまさにマーシャルアンプといったところ。この意匠が滑り止めとしても機能するのも、いいところです。

さらに、イヤホン本体のデザインも凝っています。

ギターのシールドを思わせるようなデザインで、全体を通してギターを意識しているのが面白いです。

Marshall MOTIF II A.N.Cと初代モデルの違い

Marshall MOTIF II A.N.Cと初代モデルの違いは、主に以下の通りです。

再生時間が伸びて、対応コーデックが増えたのがスペック上の大きな違いです。その分イヤホン片耳の重量が増えましたが、ケース込みの場合はむしろ軽くなっています。

さらに、デザインも変更されました。

ケースのデザインがよりマーシャルアンプらしくなり、ケース開閉部の金色の印字が無くなったのが特徴です。より洗練されたデザインになりました。

また、音も異なります。

初代はボーカルなどの中音域をサッパリと聴かせるような薄味な印象でしたが、本機は中音域の楽器のツヤがよく表現された情感あふれる音になっているのが特徴的です。

詳しくは音質レビューで述べますが、ギターはもちろん、クラシックのバイオリンなどの弦楽器の表現が秀逸。情感のこもったクラシック音楽との相性が、前作よりもよくなっています。

Marshall MOTIF II A.N.Cの装着感をレビュー

Marshall MOTIF II A.N.Cは、イヤホン本体のノズルが短く作られています。イヤーピースの軸も短いため、耳穴で隙間が生まれにくいです。耳に入れると、すっぽりと隙間なくおさまります。

歩きながらでもズレたり落ちたりせず、安心です。

さらに、前作よりも厚みが増えたことによってイヤホンを耳で支えやすくなっています。不快感も圧迫感も特になく、軽い装着感です。

ただ、このようなつくりのため、人によって合う・合わないがハッキリとしています。

耳の形状によっては、うまくイヤホンを支えられず外れやすくなるのが難点です。

違和感を抱いた場合は、イヤーピースのサイズを変えましょう。自分に合うイヤーピースを使えば、フィットするようになることがあります。

Marshall MOTIF II A.N.Cの音質をレビュー

Marshall MOTIF II A.N.Cの音は、楽器の音が生々しく艷やかに聴こえるのが特徴です。

それでいて、音源の再現性が高いのがいいとこお。高解像度で分離感がよく、一音一音をハッキリと聞き分けられます。音の数が多いクラシック音楽との相性が、非常にいいです。楽曲のスピード感、音の表現などをしっかりと拾って再現しています。

さらに、初代モデルと比べると高音が聞きやすくなりました。初代モデルは少し鋭く刺さるような感じがありましたが、本機はピッコロなどの高音の楽器でも音の角が丸く聞きやすいのがいいところです。

そして、音の迫力・アタック感が良好。そのうえ音の歯切れがいいので、さまざまなジャンルの音楽にマッチします。クラシック、邦ロック、アニソン、ジャズなどとは特に相性がいいです。

Marshall MOTIF II A.N.Cの機能性をレビュー

Marshall MOTIF II A.N.Cの音質などについて、レビューしてきました。

今度は、本機の機能性についてレビューしていきます。ノイズキャンセリング、アプリの機能、通話品質について解説するので、それらが気になる方はぜひご参考ください。

ノイキャンは自然な仕上がり

Marshall MOTIF II A.N.Cのノイズキャンセリングは、自然に仕上がっています。

特に中音・高音のノイズが消えやすい印象です。ノイズキャンセリングが効きにくい中音・高音ノイズが比較的抑えられているので、それらのノイズが発生しやすい環境でも使いやすいのがいいところ。

もちろん、低音のノイズも大幅に消せます。

このように性能が高いノイズキャンセリング機能ですが、同時に自然なのがいいところです。

高性能ノイズキャンセリング機能によくある「圧迫感」が、抑えられています。圧迫感が低く自然に聴いていられるので、ノイズキャンセリングをオンにしても長時間使いやすいです。

使いやすいアプリの機能

• イコライザー
• ANCの調整
• 操作方法のカスタマイズ
• バッテリー保護機能のオンオフ切り替え
• 着脱検知機能のオンオフ切り替え

以上が、専用アプリの主な機能です。

イコライザーは、プリセットがいくつか搭載されています。フラットなMARSHALL、低音域とメロディ重視のロック、中高音域重視のSPOKENなどプリセットも使いやすいです。

さらに、バッテリー保護機能が充実しています。

室温状態の場合のみに充電する温度制限、90％までに充電を制限する最大充電制限などバッテリーに負荷がかかりにくいように設定可能です。自分の好みでオンオフを切り替えられるので、快適性と耐久性のバランスを取るように設定しましょう。

必要十分な通話品質

Marshall MOTIF II A.N.Cにはマイクが内蔵されているので、ハンズフリー通話が可能です。

通話音質は、必要十分といったところ。少し温かみのある音質で、周囲の雑音をしっかりと除去してくれるため聞き取りやすいです。

ただ、ノイズ除去機能のため、声が小さいと自分の声が途切れがちになります。通話時のノイズ除去はオフにもできますが、オンにしている場合はハキハキと喋る必要があることには注意が必要です。

それでも、イヤホン音質重視の製品としては十分な性能のマイクだと言えます。

まとめ

本記事では、Marshall MOTIF II A.N.Cの音質などについてレビューしてきました。

弦楽器などさまざまな楽器の音が生々しく、そしてシャキッと聴こえるのが特徴です。ロックテイストな調整ではあるものの、楽器の数が多いクラシック音楽やジャズなどにも使いやすいのがいいところ。

クラシックだけでなく、さまざまなジャンルの音楽を普段からよく聴く方には特におすすめです。

弦楽器が特に美しくなるおしゃれなイヤホンが欲しい方、幅広いジャンルに合うイヤホンが欲しい方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。